にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん18歳。琴ちゃん・常くん3歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

母の入院

毎日の面会、思いの外疲れる。熱が・・・出た。

母美代さんが入院して、6日。

一昨日と昨日は、高熱で、氷枕の美代さん。
熱のせいか頭痛と眩暈がすると。
看護師に、鎮痛剤の処方を頼んだが、熱のせいなので、処方はできないと。
唯々、冷やすのみ。

2年前に脳梗塞で入院した際は、今ほど認知機能は低下しておらず、
自分でトイレ・入歯洗浄もできていました。
自分が何故病院にいるのかも認識できていたので、今回のように
「ここは家か?」などと言うこともなく会話は比較的スムーズでしたが、
体動困難・自分の力で寝返りも打てずベッド上安静で動くこともできない。
それほど体力が失われているのでしょう。
あ、でも昨日は酸素吸入が外されていたので、見た目の重症感はなかった。

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いや~、疲れます。
病室で特に何かをするというわけでもないのですが、帰ってくると・・・
いや、帰路の車中でもうろうとします。
ヤバイ!、しっかりしなきゃ。
そんな感じです。

美代さんが入院して、あたし自身の体調も崩れつつあります。
まず、夜が眠れない。
すっごく疲れているのに、眠れない。
脈拍は、毎日上昇で今朝は105ありました。
平均は75前後なので、かなり早いです。

微熱が出ました。
これって・・・マズイですよね。

今朝はファイト一発、リポD・・・ではなくユンケルです。
市販の総合感冒薬も飲みました。
なんとか乗り切らないと。

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この街に、家族はあたしと美代さんだけ。
あたしが顔を出さなければ、美代さんの認知機能は益々低下してしまう。

今日、レントゲンと採血の予定が入っている。
そう言えば、昨晩。
当直看護師が聴診器を当て、肺の雑音がないかを確認してました。
「うん。肺の音はきれいですね」

後は、熱が下がりベッド上安静が解除され、部屋の中を少しでも歩けるようになれば善いのですが。


男性看護師の患者に対する、ある行為。

昨日はパソコン教室があったので、病室に入ったの午後3時半過ぎ。
母美代さんは氷枕を充て、寝息を立てていた。

・・・熱が出た?・・・

少しすると目を覚まし、
「あ、来てだのが」

「氷枕してるね、熱出たの?」

「みだいだ・・・」

入院4日目。
熱・・・出るんだ。

冷蔵庫に入れておいた、ぶどうを出してあげた。
「美味しい・・・生ぎるようだ(生き返るようだ)

美代さんから愚痴が出た。
①、清拭時の拭き方が乱暴で雑。
適当に拭かれた感があったようで、不満タラタラ。
まぁねぇ、看護師も多くの患者相手に、そんなに時間を割いてもいられないでしょうから、それは仕方がない。
あたしが時間をみて拭いてあげればいいこと。

②、おむつ交換時の男性看護師の患者に対しての行為。
若い男性看護師が、母のワレ目を力を入れて開こうとしたらしく、母は「イタイ」と大声を出したと。その声に驚き看護師の手が止まり、その後は女性看護師の手での作業になったと。

今時、男性看護師は珍しくはない。
それは承知しているが、認知症ではあっても美代さんはまだ意思表示ができる。
年寄りではあるが羞恥心もある。
陰部を清潔にしてくれようとする気持ちは解るが、若い男性にそこを触られたことがない母は、とても不快感を覚えたと。

あたしが母の立場に居たら、やはり男性看護師の手は・・・嫌だな。

おむつ交換についてを、女性看護師だけにしてもらうように病院側へ頼んでも善いのだろうか?
それとも、男性看護師本人に直接話す方が善いのか・・・。
少し様子を観ようと思う。

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昨日の美代さんは、一昨日とは打って変わりとてもしっかりとしていた。
病院に居ることを認識できていた。
咳の回数が驚くほど減った。
自分でも解るようで、お腹の筋肉痛もなくなり楽になったと言っていた。

それでも、ひ孫の声がする・・・とか、来ているのか?とかの言葉が出るので、次女サキから送られてきた写メを見せると、

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「あ、ハヤブサだ。かわいいなぁ~、これサキが?髪伸びだな」

孫・ひ孫の顔はまだまだしっかりと憶えています。

この病院の食事はセレクトができ、
朝食は、ご飯orパン。
夕食は、 肉or魚。
このどちらかを1週間単位で択べる。

美代さんは硬い物は苦手なので、お魚をチョイス。
肉が硬いというのは、例えばスルメを噛み切れずいつまでも口の中に残る・・・そんな感覚です。

入院してずっと魚を食べているので「飽きた」と言い、残してしまった。
ま、それも仕方がないけれど、お粥に関しては「美味しいおいしい、米がいいのがもな」そんなことも言っている。

19時半を回っていた。
「もう帰るのが?・・・」

入歯洗浄をし、部屋を出る際に弱気な発言が出たので、
「要らないことは考えずに、元気になることだけ考えて。おやすみ」

「わがった・・・」

病室を後にした。


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入院に因る、認知症の進行・・・?

日曜日。

面会開始時間の、午後1時過ぎに母の病室へ。
土曜日に頼んでおいたパジャマに着替えていた。良かった。

がしかし、
入院時に着ていた服がビニール袋に入れられ、ロッカーに入れておいたもう一つのパジャマが無造作に小さなデスクの上に置いてあった。
丁度、寝ている態勢を変えに来ていた看護師がいたので訊いてみた。
「あたしたちは何も知りません。着替えたからここに置いてあるんじゃないですか?」

清拭時に着替えたのかと思い、美代さんにも訊いてみた。
「パジャマは昨日の夜に着替えだ、朝ははだがになってね」(裸)

何だろう・・・この病院はどんなシステムなの?
認知症のある患者に対しては、適当でいいということ?
モヤモヤだらけ。

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   いつも連絡を取り合っている、ヨッコさんへの電話
状況を上手く説明できなかったので、このあとあたしから説明。

咳は、だいぶ出なくなっていた。
抗生剤の効果が出ているのだろう。

ウトウトしている時間が多かったが、
ベッドから観えるベランダの天井にクモの巣が張ってあり、取りたいと言いだした。
「あの高さじゃ、あたしは取れないよ」

「長いたげボーキあれば、オレが取る」(竹ボーキ)

「ここは家じゃないよ」

「誰がの家が?」

「ここは病院だよ」

「・・・」

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以下、昨日の母美代さんとの会話(標準語で)
ハヤブサの声が聞こえる」(美代さんのひ孫)
「そっか、でも今日は来ていないよ」

「桐の息遣いが聞こえる」
(桐ちゃんはヘルペスの後遺症により、いつもフガフガとした息遣い)
「あたしが座っている椅子の音だよ。桐ちゃんは別の部屋にいるよ」
「・・・・」

「トイレに行く」(おむつをしていることを忘れている)
なぜおむつにしているかの説明は、何度もした。
(酸素吸入とベッド上安静で、歩くことができないことなど)
「おむつをしているから、そのまましていいんだよ」

トイレに行くは何度も出た。
顔を洗いに洗面所へ行くとも、言っていた。
毎日していることが頭から離れないのでしょう。

「ここは家だろ?向かいに〇〇さんの家があるはずだ」
実家に居ると思っているようでした。
「ここは病院だよ、美代さんは入院しているんだよ」
「・・・、そだな」

「若い時には病気などしたことなかったのに、なぜ80歳を過ぎた今、こんな病気になるんだ?」
「年が年だから、抵抗力がなくなったんだね」
「そうか・・・」

これらの会話で、一番怖かったのは自分の家に居ると思っていること。
入院に因る急激は変化・・・と、思われるのですが。

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晩ご飯のメニューは、
お粥・ほうれん草としめじのおひたし・大根と人参のきんぴら・シチュー。
ほぼ完食(シチューの鶏肉が少し硬く残した)
スプーンと箸を使い、しっかりと自分で食べました。

食欲はいつもと変わらずの美代さん。
24日に、レントゲンと採血の予定が入っています。
早く酸素吸入が外れ、ベッド上安静から解放されるといいのですが。


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病院に対する不信感

土曜日の13時過ぎ、母の病室へ。

「あら、起きてるの?」

上体を起こし、病院食のメニュー表を片手にし、
朝食・昼食共八割方完食したとの自己判断。
「けっこう食べられたんだね」

「ああ、美味しがった」

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いつもの美代さんに戻った。良かった。
咳は相変わらず。
「せぎするど、おながのここら辺がいだい」

咳き込み、お腹が筋肉痛になっているようで、痛くて辛いと言う。
まぁ、あるあるなことなので、これは仕方がない。

入院時の担当看護師から、毎日午前中に清拭を行うと説明を受けたいたので、見回りに来た看護師に翌日の清拭時にパジャマに着替えさせて頂くようにお願いしていた。が、着替えはしておらず、母に訊くと清拭もしてもらっていないと。
加えて、朝食後・昼食後の入歯洗浄もしてもらえなかったと言っていた。


母の記憶をどこまで信用できるかは難しい。
でも、病院に対する不信感が出たことも事実。
完全看護・・・という説明だったが。

夕方、当直看護師が見回りにきたので、パジャマの件を話し、着替えさせてもらうようにお願いした。

土曜日のこの時点では、ボーっとするも会話は成立し特に変わった様子は見られなかったが、昨日の日曜日、恐れていた事が起こった。

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ケアマネさんが仰っていた「ホワイトなんちゃら」
病室の白い壁に囲まれていると、何でもない人でも憂鬱になりせん妄が生じるのだそう。

美代さんは認知症。
でも、風邪をひくまでは、入院するまでは自分がどこに住んでいるか・周りにどんな建物があるかなど、しっかりと理解していた。

美代さんの話す内容に、
出た・・・と、思ってしまった。

認知症・・・急激な進行なの? Ⅱ 実は・・・

母美代さん、救急車搬送で救急指定病院へ。
この街に越してきて、今回で2回目。

救急担当医師へ、これまでの状況を説明したが、我ながら落ち着いて説明できたと感じた。
美代さんが苦しがっているのに、この落ち着きは何?自問自答。
医師からは、検査をしてみないことには詳しいことは言えないが、高熱の原因は肺炎か尿にバイ菌が入っての疑いがあるとの説明。

CT・レントゲン・心電図・尿検査~等で、廊下の長椅子に腰かけじっと待つ間、頭の中で色いろな想いが駆け巡っていた。

自分が傍にいたのに・・・何をしていたんだろう。
母の事は嫌い・・・でも、たった一人の母。
今後、どの様になって行くんだろう・・・。


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検査結果が出た。
CTを観させてもらった。病名は、気管支肺炎。

肺全体から観ると、とても小さなもので、症状自体は重症ではない。
若い人なら時間を掛けずに治りも早いが、母は86歳。
高齢者は治りには時間がかかると。

最初に診療を受けた内科医では、軽い風邪の診断だった。
何故判らなかったの?
肺炎は、引き始めから1週間くらいでの判断になるとの説明。
初診の内科医の診断には間違いはないとのこと。


高齢者が入院すると、特に認知症があると一気に進行することがある。そして歩くことも少なくなるので、筋力低下により自立歩行も困難になることがある。
ならないこともあるが、なることのほうが多い。

世間一般では耳にしているが、目の前に居る医師から直接言われると、気持ちが沈む。

即入院。
ベッド上安静・酸素吸入・24時間点滴。
病室に運ばれてからも、ボーっとしていた。
話は聞こえてはいたはず、看護師との受け答えも傍目からはできていたが、頭の中に入っていたかと言えば、たぶん右から左。

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救急車に乗り込んだため、夕食の前にタクシーで一旦帰宅。
洗濯ものを取り込み、母の入院準備をし車で病院に戻った。

夕食が出た。
お腹が空いていると言うので食べさせたが、口をつけただけで返却。

母はリハパンと尿とりパッドを使用している。
でも、ベッド上安静で降りることはできない。
結果おむつ使用。
母の人生で、初めてのおむつ。抵抗もなく受け入れていたが、
たぶん半分は解っていない。

むすめ達にラインメールした。
ふたり共驚いていた。そして口々に
「かわいそう」

・・・・・・・

あたしの頭の中には、「かわいそう」は、全くなかった。
かわいそうとは思わない。
辛いだろうな・苦しいだろうな、とは思うも、病状自体は重くはないが、退院後の方が大変になると言う、医師の言葉の方が気になった。
薄情極まりない娘のようだ・・・。

面会時間は、午後1時~8時まで。
よほどの緊急事態が起こらない限り、家族でも時間は守ってほしいと言われた(なんか・・・融通がきかない)

「じゃぁ、あたしは帰るよ。明日の1時に又来るから、おやすみ」

「あぁ・・・」

ギリギリまで傍に付添ったが、帰り際も母は虚ろなままだった。

帰宅後、どっと疲れが出た。
・・・そういえばあたし、朝から何も食べてないや・・・


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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