にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん4歳。黒ちゃん4歳。常くん3歳。連くん1歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

生きるということ

修証義を唱える(お経) 音痴なので口パクで・・・

2024.9.29(日)

一応仏教徒だけれど、普段の暮らしでお経を読むということはない。

先月亡くなった、従兄のアキさんの三十五日法要に参列してきた。
読経の際は僧侶の意向で、参列者全員での「修証義」という経本の第一章(総序)を唱えることに。

わたしは音痴なので声には出さず口パクを通したけれど、わたしの斜め後ろに座っていた方の唱え方がとてもスムーズで、お声も僧侶に負けず劣らずのソプラノで、「これは慣れていらっしゃる?」

普段使うことのない小難しい漢字が並んでいたけれど、全ての漢字にはふりがなが振られていたので読めないことはなかった。
が、しかし、お経独特の抑揚についていくにはコツのようなものが必要で、覚えることに関しても一朝一夕では難しいと思う。

読み進めていくうちに、これは人を諭す言葉なんだな・・・と感じた。
帰宅後に修証義の第一章を検索してみると、『今回現代語訳した、第一章「総序(そうじょ)」には仏教の基本的な考え方や教え、人生のあり方が述べられています。』という内容だった。

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父と夫が亡くなり15年が経ち、法要の際には必ず唱えていたはずのお経だけれど、内容に関しては全く記憶に残っていない。
今日初めてなんとな~く「わかった~」になったけれど、また忘れてしまうのだろろうね(苦笑)。


わが家は曹洞宗だけれど、敬虔ではない(失礼)。
修証義を購入し日々唱えていたら、これからの人生に特別な良いことが起きる?いやいや、不順なことは考えない方が宜しいね(苦笑)。

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一般的には四十九日法要で忌明けとなるけれど、この街では三十五日法要が区切り。
妻のアイさんは、やっと落ち着いてきたけれど話したいことがあっても話す相手がいないことが寂しいと言っていた。

アキさんは、今後は仏様となって家族を見守ることになるんだね。


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ずっと残る遺影だから、納得できるものを選びたい

2024.9.4(水)

先週の水曜日、アキさんの葬儀に参列した。
この1週間で虫刺され・風邪と、ちーとばかり辛い想いをした。


アキさんの遺影は、妻のアイさんが選んだもの。
普段着姿だけれど、直近の写真だったらしく笑顔で写っていた。


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わが家のメンズ。
父と夫の写真は・・・?

父は79歳の誕生日に亡くなっている。
軽度認知症だったこともあり、その当時はどこかに出かけることもなく、遺影にできるような写真はなかった。

あーだこーだとアルバムの中から決めた写真は、亡くなった時の年齢よりも遥かに若い、63歳の時の写真。
母と二人で旅行に出かけた時のもので、スーツにネクタイ姿。
決め手は、ずっと残る写真なのだから少しでもカッコよく写っているのがいいよね・・・みたいな感じで。

夫の写真は二者択一で悩んだ。
同じ人なのに全く違う印象で残っていた写真に、どちらを残したいのか、かなり悩んだ。
悩んだ結果「こっちだね」と決めたけれど、今にして想えばほんとうにあれで良かったのかと悩んでいる。
今更悩んだところでどうにもならないけれど、写真て大事だな~て、つくづく思う。


こんなことがありで、この先は年の順でいけば美代さんになる。
病院通いをしていた道に写真館があり「遺影賜ります」とのぼりがあった。

いつ何が起きるかわからないのだから、今のうちに撮っておいたほうがいいねと美代さんに納得してもらい写真館へ。

当時の美代さんは87歳。
ブルーのヘアーマニキュアに、父と旅行に行った際に着ていたブラウス姿。
頬に薄っすらとチークを載せ、オレンジの口紅で微笑んで写っている。
最近の美代さんはガリガリに痩せてしまっているが、写真の美代さんは恰幅が良くシワも全く見えない。

100歳までは生きられますと太鼓判を押されている美代さん。
そうなると13歳若い写真になってしまう。
ま、父の写真と比べたらまだいいほうかぁ~。

ずっと残る写真なのだから、綺麗に写っている方が断然善。
と、わたしは思っている。


美代さんの遺影は準備万端。
これは縁起が悪いことだとは思っていない。
準備に反してお迎えは遅くなるんじゃないかな~て、想ったりしている。

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と、なら自分は?
時々、自撮りをしている。
白い壁を背景にし、上半身が写るくらいで。

突発的な事故なら致し方なしだけれど、仮に病気でとなった際には自分で選びたいものね。
そう、年に1回くらいのペースで写真を撮っておけば、いざと言う時に慌てなくて済むかな~みたいな。


因みに、お仏壇に立てている父の写真には、免許返納した際の穴あき免許証も立てている。
小さな顔写真だけれど、亡くなった年齢に近い。


命は永遠ではない。
今生は一度だけ。


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葬祭ごとに慣れてはいけない・・・?

2024.8.29(木)

葬祭ごとには慣れてはいけない。
そして、いつかは自分に返って来る・・・?


昨日は従兄のアキさんの葬儀。
八幡平市にはいくつかお寺がある。
互助会に加入していない家庭ではお寺での葬儀になる。

この街には葬祭会館はない。
ないけれど、仏事一切を引き受ける葬儀店が何軒かある。
そこには通夜ホールがあり、この街に住むほとんどの家ではそのホールを借り、そこで出棺供養が行われ火葬場へという流れになっている。(火葬後にお寺で葬儀)

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出棺供養の前に、従兄のシゲさんから言われた。

「お知らせの封筒の宛名のボールペンの色、気にならなかった?」

はて?
お知らせを届けてくれたのはシゲさんだった。
ボールペンの色を見て、これはマズイと思ったそうだが、書き換える枚数も時間もないだろうから、致し方なしで配って歩いたと言っていた。

わたしはすぐに中身を確認したかったのでの、宛名の字の色は正直言って見ていなかった。
シゲさん曰く「ボールペンの色、青だったんだよ・・・」

「あ~、それはね・・・。そっかぁ、アイさん(アキさんの妻)はそこまで気が回らなかったんだね」

「でもな~、仏事はな・・・忘れてしまうよな。慣れなくていいんだよ」


アキさんは若い頃に父親を亡くしている。
冠婚葬祭ごとは跡を継いだアキさんが取り仕切っていた。
家長として当たり前のことをしてきたのかもしれないが、自分の葬儀では、自分が培ってきたことが活かされない・・・?


15年前に父を亡くした際、父方本家とアキさんからは辛辣な言葉を浴びせられた。
仏事に対する姿勢・手際、参列者に対する態度等についてお叱りを受けた。
父の葬儀後本家に出向き、至らなかったことを詫びた記憶がある。

「葬祭ごとには慣れている。これまでに場数は沢山踏んで来たから、ほころびが見えてしまう」

アキさんには、この様なことを言われた。

父が亡くなり約2ヶ月後に夫が他界。
このときは父のときのことを学習し、少しでもお叱りを受けないようにと必死だった。


アキさんの葬儀・納骨は滞りなく済んだ・・・ように見えた。
でも、納骨が終わりお墓で解散となった際、シゲさんの様子には不満が見えた。


シゲさんは、一昨年の12月に父親を亡くしている。
喪主として無事に済ませることができたという、自負のようなものがあるのかもしれない。
何を隠そうわたしも、昨日の遺族の参列者に対する気配りの足りなさは感じていた(苦笑)

昔、テレビドラマの中で生前葬についてのシーンがあった。
自分の葬儀の形を亡くなるまえに確認しておきたい・・・みたいな。

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アキさんの母親は92歳。
わが母美代さんは91歳。
そしてシゲさんの母親・叔母のミッコさんは89歳。

シゲさんもわたしも、不幸が続かないことを祈っている。

この先もしものことがあった際、叔母・従兄弟妹たちから不満が出ないように振舞えるのか。

人の振り見て我が振り直せって、つくづく感じた・・・。


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逆縁…苦しまずに逝けた・・・?

2024.8.27(火)

突然の訃報。

かねてから病気療養中だった、従兄のアキさんが亡くなった。

個室に移動になることが決まっていたらしく、昨日がその日だったと。
午後には面会の予定だったらしいが、急変。
家族は、最期に立ち会えなかったと言っていた。

血縁者は少しでも早く駆けつけるのが最善なのだと、従兄のシゲさんに助言され、昨夕行ってきた。
棺の中のアキさんの顔は、とても穏やかで寝ているように見えた。

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アキさんの母親は、美代さんの1歳上の92歳。
認知症で、同じ話を何度も繰り返していた。

息子が亡くなったことは理解していたけれど、病名が飛んでしまっているようで、なぜ死んでしまったのかと、クドクド・クドクド繰り返しぼやいていた。

3~4年前に、脳性麻痺だった次男を亡くし、今度は長男。
逆縁が続いている伯母に、かける言葉は見つからなった。仮に慰めの言葉をかけたとしても、5分もしないうちに忘れてしまうだろう。

親にとって、子に先立たれることは何物にも代えがたい悲しみなはず。でも、忘れるということは、ある意味では救いのような気もする。


「苦しまずに逝けたのなら、それが一番だ」


弔問に駆けつけていた親族の長老たちは、口々に言っていた。


15年前に、53歳で亡くなった夫のことを思い出す。
彼は、意識が朦朧とする中でも顔は歪み、最期は「ガッ」と口を開けたままで逝った。

アキさんの穏やかな顔には、苦しみの影は見えなかった。
眠るように息を引き取った・・・そう、思いたい。

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午前中にお知らせが来た。
この街では、出棺・火葬・葬儀の順で執り行われる。

明日は、母美代さんの名代として参列。

72歳での死。
長老たちはみな、若すぎると言っていた。


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亡くなった者たちへの想いは、生きている者の特権?

2024.8.16(金)

送り盆。
墓地駐車場が混みあう前にと、早めに行ってきた。

線香を立てている間に、花の片付けや墓石周りを軽く掃除。
それをしている時間よりも、線香の燃焼時間の方が長い。

ちゃんと消えるまでは線香立ての掃除ができないので、暫くの間東屋に腰を下ろし待っていたが、既に掃除を終えられたかたもいらっしゃり、車の台数も徐々に増えていた。

お墓に飾った花は家に持ち帰えり、枯れている花を除き花瓶に挿した。
お仏壇には大きな花瓶を置くスペースがないので、ダイニングのカウンターに飾った。

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「ねぇ、もうお墓に戻ったの?それともどこかで自由にしてる?まぁ、どこにいてもいいけどさ、家族のことはちゃんと見守っていてちょうだいね」


帰宅後にお仏壇に向かい話しかけたけれど、当然返事はないよね(苦笑)。

今年は次女夫婦に次男が誕生した。
わが家のにゃんズも4にゃんになり、見守りの対象は増えた。

今更お願いされるまでもなく、父も夫も忙しくしている?
死んでまでこき使われたくない・・・なんて思いながらも、案外楽しんでいる・・・? 

生きている者は、なんだかんだと勝手な想いを巡らす。
そう、生きているからこその特権なんだと思う。


今生は一度だけ。

わたしが元気で居られるうちは、父と夫を忘れることはない。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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