にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん4歳。黒ちゃん4歳。常くん4歳。連くん2歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

生きるということ

家裁から届いた封書の中身は、相続放棄申述受理通知書

2025.4.2(水)

昨年9月に亡くなった伯父の、相続放棄の申述を家庭裁判所に申し立てた娘たち。

「受理されないってことないよね…もしされなかったらどうする?」

なんて心配していたけれど、3月半ば辺りに家裁から封書が届いた。

ドキドキしながら開封。
書面の最初の文字は相続放棄申述受理通知書とあり、

「あ、受理だって。良かった…」

次女の分と合わせてコピーを取り、地元金融機関担当者宛に届けた。
娘たちには財産を引き継ぐ権利はなくなったが、同時に負債に関しての支払い義務もなくなった。

38f8e8b2a5f6c80b064205a9a4e061f7_s


義兄には持ち家があったけれど、あの土地建物は今後どのように処分されるのだろう。
いつものように検索してみた。

民法239条第2項では、「所有者のない不動産は、国庫に帰属する」としています。 つまり、不動産を相続する権利のある相続人(被相続人の子、親、兄弟姉妹)全員が、被相続人が所有していた実家などの不動産の相続を放棄すると、その不動産は国に継承されるのです。

国のものになるってことね。
いつか競売にかけられるのか、それとも解体処分されるのか。

築50年近い物件だし、トイレは汲み取り式。
解体され更地になる確率のほうが高いのかな…。


「放棄しなかったら、あの家は自分たちの物になるんだよ」

「いらないよあんな古い家。それに相続税だって払わなきゃならなくなるでしょ。仮に借金があったら、それも払わなきゃならないでしょ」

こんなことを言っていたけれど、義兄の姉・妹でさえ相続放棄をしているあの土地建物に、どれくらいの価値があるのか。

DSC_0582


義兄と同じく未婚の長女は、自分が老いた際にはこの家の処分を甥に頼むつもりでいる。
そのための処分料は残しておかなければ…そんなことも言っていたけれど、今回のように相続放棄されることもあるわけで、まぁ致し方なしなのかもしれない。


亡き父と美代さんが、一生懸命稼いで得た土地建物。
男児が生まれなかったため長女のわたしが婿取りをしたけれど、そのわたしも男児を産めなかった。
仮にわたしが男児を産んでいたとして、その子がこの家を相続してくれるとは限らない。


生きている者を一番に考えなさい。
これは父が亡くなったときに依頼した葬儀店社長の言葉。

命はひとつ。
今生は一度だけ。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。

コメントも、お待ちしております。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

生きたいように生きてきた…こんな風に言える人生って・・・

2025.3.28(金)

今日は16年前に他界した、夫の命日。

受診したその日に即入院で、病名は胆管細胞ガン。

医師はこの病気での最長生存率は4年だと言い、夫の場合、1年生存率50%、5年生存率10%と、余命ではなく生存率での知らせだった。
結局、黄疸が強く手術も受けられず、入院した約1か月後に死亡。

黄疸が強いと出血が止まりにくいということで、収まってからの手術ということになったけれど、黄疸が収まることはなく治療は抗がん剤投与に移った。

その抗がん剤も、このガンに確立されているものはなく、胃がンや肺ガンなどの他のガンの薬を試してみようというものだった。

が、それらの効果が表れることはなく、意識は徐々に朦朧とし最期は目をカッと見開き、一瞬上体を持ち上げ、バタンとベッドに落ちるような状態で逝ってしまった。

ドラマなどで眠るように静かに・・・というシーンを目にすることがあるけれど、夫の亡くなり方は苦しんだ挙句の朦朧の中での死。

DSC_2716

ねこは外を観るのが好き。
右、連くん。左は常くん。


ガンと診断される4~5年前だったかな。
冬のある日体調不良で熱を出した。
普段は病院嫌いの夫が珍しく受診したいと言いだしたが、生憎その日は休日で救急外来へ。

点滴を受け少しは楽になったと言っていた夫だったけれど、医師からは速やかに外来受診をするようにと言われたと。

何だろうと思いながらもあまり深くは考えずに、医師がそう言うのなら明日にでも病院に行こうと言うわたしに、仕事を休むわけにはいかないと、結局受診することはなかった。

ガンと診断されたとき、もしかしたらあの時の医師の言葉はここに繋がっていたのか…そんな風に思ったけれど後の祭り。


若いときのガンは進行が速いと聞く。
夫が亡くなったのは53歳。
救急の医師から受診を勧められた時の年齢は、48~49歳。

後悔先に立たずと言うけれど、あの時ちゃんと受診していたらもっと長生きできたのだろうか。


「俺は生きたいように生きてきたから人生に悔いはない。でも心残りはある。それは孫の顔が見られていないことだよな・・・」

50歳くらいの時に言っていたことだけれど、25歳で父親となった夫は娘たちの結婚を望み、孫の誕生を待ち望んでいたようだった。

DSC_2717


人生は一度限り。
夫のように、生きたいように生きてきたかと自問自答。
答えは、no・・・かな。
でも今現在は、ずっとやりたかったブログ開設ができ、思いのたけを記すことができている。

いつか夫と再会することがあったなら、「いい人生だったよ」と言える、わたしで在りたい。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。

コメントも、お待ちしております。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

相続放棄の申述書(遺産には負債も含まれる)

2025.2.17(月)

生きているとまぁ色々な事が起こるもので、わがにゃんズ家でも最近「え?」という想いも寄らない出来事がありました。


わが夫は2009年3月に亡くなっています。来月十七回忌を迎えるのですが、三回忌法要以後は家族のみで営んできました。

夫の親族とは以後特に付き合いはなく、ほぼ断絶に近い状態で義母が亡くなったことも知らずにいました。

DSC_2606


昨年末のある日の夕方、ピンポーンとチャイムが。
玄関外にいたのは初老の男性で、地元金融機関から来たのだと名刺を渡され、少し込み入った話になるので中に入らせてくださいと言われた。
いったい何事?といぶかると、男性は「Tさんをご存じですか?」と。

「Tさんは亡き夫の兄ですが」

「実はTさんは亡くなられましたが、そのことを知っていましたか?」

「…広報をみて同姓同名で居住地も同じなのでもしかしたら…とは思いましたけれど、正式には今知りました」


と、金融機関の男性・Aさんとしましょ。
AさんはTさんの遺産の件で伺いましたと。

「Tさんは独身だったのでご弟姉妹に遺産が渡ります。但し、あなたの夫は亡くなっているのであなたの子どもさんに権利が渡ります。遺産の中には負債も含まれますが、Tさんの姉妹は既に放棄すると言っています。あなたの子どもさん方はどのようになさるのか、もし放棄されるのでしたらなるべく早く家庭裁判所に申し立ててください」

人生の中でこんなことは初めてで、一瞬何を言っているの?だったけれど、わかりました、娘たちに伝えておきますと答えた。
するとAさんは、次女さんは嫁いでいますね。次女さん宅にも伺い直接話をしてきますからと。

・・・親族の行方って、簡単に調べられるのね・・・


夫の姉妹が相続放棄をしているのだから、娘たちも当然のごとく放棄を希望し、盛岡家庭裁判所で手続きのやり方を教えてもらった。

本来ならば被相続人が亡くなってから3ヶ月以内に手続きをしなければならないのだが、亡くなったことを正式に知ったのは金融機関のAさんが訪れた日だったので、今回はそれを認めてもらえることに。

DSC_2611

市役所で書類を揃えることに少し手間どった。
長女は同じ戸籍だからわたしが申請することに問題はなかったけれど、次女は別の戸籍になっているわけで、わたしが申請するには委任状が必要と。
市役所と次女宅を行ったり来たり。
知らないって罪よね(苦笑)。

DSC_2610


家裁への申述書提出は問題なく済ませた。
あとは結果として受理されるか、されないか。

仮に受理されなかったときは、不服申し立て(即刻抗告)をすることができるようです。


「わたしも独身だから、死んだ後でサキや甥っ子たちに迷惑かけないようにしなきゃ…」

今回のことは娘たちにとっても勉強になったわけだけれど、数日間のドタバタは本心では迷惑な話よね…と。


義兄の最期の状況は知らないけれど、あの世とやらでは夫と出会え、もしかしたらわたしの悪口で盛り上がっていたりして…(苦笑)。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。

コメントも、お待ちしております。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

回忌法要をいつまでするか 生きている者たちの想いを通す

2025.2.1(土)

今日は亡き父の誕生日、そして命日。生きていれば95歳。

75df724557f189ba537ce857fad524d2_s


今年は十七回忌。
昨年の夏頃から、回忌法要をしようか迷っていた。

参列者は家族のみ。
そう、わたし・長女・次女。そして埼玉に住む妹。

十三回忌法要のときはコロナ禍で、妹は帰省しなかった。そのため、わたしたち母娘3人だけの参列だった。


昨年次女が出産した。
生まれた子は7ヶ月になる。
ずりばいが始まり、気になった物へは一直線に向かう。

おとなしく抱っこをされてはいない。
動くことがとても楽しいのだと、見ていてわかる。
この子を連れての法要は厳しい。

幼い子を連れての法要は、お経を唱える和尚様に対して失礼に当たるのではないか・・・。そんなことも考え今年の法要はどうしようかと迷っていた。

これはわたしたちの事情になる。でも、埼玉に住む妹はなんと考えているのかと思い、ラインでそれとなく探りを入れてみた。

「今年は十七回忌だけど、法要はやらない方向で考えてる」

どんな返事が来るかと、内心ドキドキしながら返事を待っていた。
返信はすぐに来た。

「賛同します」

なんとあっけない。文句の一つも言われるのかと覚悟していたけれど、少し気が抜けた(苦笑)。

娘たちはやらなくてもいいんじゃない。と。妹もやらないことに賛同。ということでやらないは総意となった。

11369449624379fbf4a20747a2c61830_s


回忌法要はやらないけれど、命日であることに変わりはない。
お仏壇には父の好きだったお団子や果物をお供えした。


これまでの回忌法要は、2月に亡くなった父と3月に亡くなった夫の合同法要だった。
十七回忌法要をしないと決めたからには、夫の法要もないものとなる。
夫の命日には夫の好きだったものをお供えし、思い出話をしようか。


父が亡くなったとき、葬儀店の店主(女社長)が言っていた。
葬儀は故人のためだけど、同時に生きている者たちの一つの区切りとするものであると。あくまでも生きている者たちが主体なのだと。


色々な考えがあっていいと思う。
わたしたち母娘は十七回忌以降の法要もしないことと決めた。

生きている者たちの想いを通させてもらうことにした。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。

コメントも、お待ちしております。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

修証義を唱える(お経) 音痴なので口パクで・・・

2024.9.29(日)

一応仏教徒だけれど、普段の暮らしでお経を読むということはない。

先月亡くなった、従兄のアキさんの三十五日法要に参列してきた。
読経の際は僧侶の意向で、参列者全員での「修証義」という経本の第一章(総序)を唱えることに。

わたしは音痴なので声には出さず口パクを通したけれど、わたしの斜め後ろに座っていた方の唱え方がとてもスムーズで、お声も僧侶に負けず劣らずのソプラノで、「これは慣れていらっしゃる?」

普段使うことのない小難しい漢字が並んでいたけれど、全ての漢字にはふりがなが振られていたので読めないことはなかった。
が、しかし、お経独特の抑揚についていくにはコツのようなものが必要で、覚えることに関しても一朝一夕では難しいと思う。

読み進めていくうちに、これは人を諭す言葉なんだな・・・と感じた。
帰宅後に修証義の第一章を検索してみると、『今回現代語訳した、第一章「総序(そうじょ)」には仏教の基本的な考え方や教え、人生のあり方が述べられています。』という内容だった。

25974494_s


父と夫が亡くなり15年が経ち、法要の際には必ず唱えていたはずのお経だけれど、内容に関しては全く記憶に残っていない。
今日初めてなんとな~く「わかった~」になったけれど、また忘れてしまうのだろろうね(苦笑)。


わが家は曹洞宗だけれど、敬虔ではない(失礼)。
修証義を購入し日々唱えていたら、これからの人生に特別な良いことが起きる?いやいや、不順なことは考えない方が宜しいね(苦笑)。

24459925_s


一般的には四十九日法要で忌明けとなるけれど、この街では三十五日法要が区切り。
妻のアイさんは、やっと落ち着いてきたけれど話したいことがあっても話す相手がいないことが寂しいと言っていた。

アキさんは、今後は仏様となって家族を見守ることになるんだね。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ギャラリー
  • 認知症の人から笑顔を引き出すには・・・介護者が笑う?
  • 認知症の人から笑顔を引き出すには・・・介護者が笑う?
  • 92歳の誕生日を祝う でも自分の年齢を自覚できない
  • 92歳の誕生日を祝う でも自分の年齢を自覚できない
  • 痺れを軽減させるための漢方薬 効能は痺れとは関係ない?
  • 痺れを軽減させるための漢方薬 効能は痺れとは関係ない?
  • ねこのさくら耳カット わが家のにゃんズに必要だった?
  • ねこのさくら耳カット わが家のにゃんズに必要だった?
  • ねこのさくら耳カット わが家のにゃんズに必要だった?