にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん17歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

認知症の母との暮らし

物忘れを嘆く老母 物忘れを受け入れられない娘

「あなた、さっき自分でそう言ったよね?」

「言ったよな」

何度も同じことを訊かれ、何度も同じ説明をして、最終的には納得した素振りで、あたしの言ったことを自分なりに復唱している。

あたしが言ったことを復唱してはいるけれど、実際には頭には入っておらず「言ったよな」は、あたしに言われての言い繕いで、それは、時には「言ったような気もする」と、言い方を変えてくることもある。

こんなことが日に何度も繰り返され、慣れてはきたけど正直
・・・めんどくさい・・・

また、逆のパターンもあり。
「わかった・憶えてる・聞いたような気もする・言われたような気もする」

実際、何をどれくらい聞いているのか・憶えているのか、あたしには判断できないことが多い。
日付や曜日などは、教えた数秒後には飛んでいるのだから、頭には入っていないということなのだろう。

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忘れることが多くなってきていることを、本人も自覚している。
なしてこったに、物の数忘れるんだが・・・」(どうしてこんなに)

「あなたは、病気なの、忘れていく病気。でもね、食べたことを憶えているからまだ軽い方なのよ。重症になると食べたことも忘れて『食べさせてくれない』なんて言い出すらしいから」

軽い方・・・いつまでこの状態が保たれるのか。
これまでに「オレ、ご飯たべだっけが?」と、訊かれたことが数回ほど。

手順や段取りは、全く持って出来なくなった。
何々をしながら、などは皆無。

「今はこれをやって。それが終わってからするのがこれよ」


今のことはやるけれど、次のことはもう頭にはない。
いやいや、今のことでさえ「何だっけ?」となる。
片付けの途中で何かに気持ちが移ると、それまでしていたことは中途半端なまま。
それなのに、自分の中では片付けが済んだことになっている。

そう、一瞬・今が全て。

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忘れることを嘆きながらも、
「忘れでばりでごめんや。でもよ、わがららねごどは、おめが教えでくれるがら」(ごめんね)
こんなことを平然として言ってくる。

・・・あたしがいなかったら、あなたどうするの?・・・

ごめんや・・・最近では常套句になりつつあり、
「ごめんや」と言えば、なんでも済まされると思っているふちがある。

忘れていく病気。解っている。
でも、それこそ簡単には受け入れられない。

物忘れを嘆く母と、物忘れを受け入れられない娘。
バトルは、まだまだ続きます。


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嫌がらせ?勿体ない精神と物忘れ、そして思い込み

なぜ、リハパンを脱いだ・交換したと言い張ったのか、美代さんに訊いてみました。
「勿体ないから言い張った」のだそうです。
そして、袋の中入っていないことを解っているのに確認させる、これはもはや嫌がらせ?

昨夜、寝る前に念押ししました。
「明日は土曜日、デイケアに行く日だよ。リハパン、ちゃんと交換してね。この間の様なことにならないようにね」

「わがってら、大丈夫だ」

この間のこと・・・たぶん美代さんは憶えていない。
でも「わかってる」を受け、今朝は美代さん任せにしてしまいました。
ゴミ出しに行こうと、美代さんの部屋へ。

・・・入って・い・な・い・・・


朝交換するように、ベッドの枕元に置いていたのに・・・。
食事中の美代さんへ、文句。

「ねぇ、あれほど脱いで新しい物を穿くように言ったのに、なんで替えなかったの?」

「は?なんのごどよ?」

「何のこと?リハパンに決まってるでしょ!」

「あぁ~?おがしいな、脱いだじゃ」

部屋に来てもらい、汚物袋を確認させました(嫌がらせではありません)
入っていないことが判り、渋々交換していましたが、
今朝は完全な美代さんの、交換したとの思い込みです。

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朝食を済ませ、薬を飲もうとしていた美代さん。
日めくりカレンダーをめくり、土曜日であることを確認していました。

・・・おっ、やればできるじゃない・・・


いつも飲み忘れるロトリガも忘れずに飲んでいましたが、
トイレから戻ってくると、食卓テーブルにどっこいしょ。
何をするのかと思えば、今度は疑うこともせずに水曜日の薬を飲もうとするのです。

「ちょっ、待って美代さん。薬はもう飲んだでしょ。それにそれは水曜日の分でしょ」

「は?オレ、薬飲んだってが?今日は水曜日でねのが?」

「今日は土曜日だよ。自分でめくったでしょ」


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調子が良い日は自分でできる美代さんですが、物忘れが頻繁になってきているので、飲んだことも忘れてしまいます。
目を離していたら、完全に過剰摂取。
以前は、ほんの少し目を離した隙に飲まれてしまいました。

線引きが難しい。
やれることは自分で。
と、考えているあたしですが、薬に関しては、もはや美代さん任せにしてはいけないのですね。

それにしてもです、薬の飲み忘れや過剰摂取はあるのに、
ご飯を食べることだけは忘れない。
これは本能なのでしょうね。
人間も動物も、食べなければ・食べられなくなったら、終わりです。

でも、思うに。
大好きなご飯(お米)も、食べたことを忘れ、食べていないと言い張る日が何れは来る。
そのときあたしは美代さんに対して、どんな態度を取るのか。

考えたくはないけれど、怖ろしいことになりそうな、
そんな予感がするのです。

今日は、2月15日(土)です。

PS
カレンダーをチラ見したあたし・・・大丈夫よね。


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老母86歳 年相応の老人と言われて

驚き!

短期の記憶が保たない美代さん。
今これをして頂戴と頼み、わがったと言い立ち上がると、さて何をするんだっけ?となり、全く違うことを始めます。
観ているあたしは不思議でならない。
ものの20~30秒前のことが飛ぶのですから。

ここ2~3年の記憶がおぼろげで、最近は大昔・・・自分が生まれ育ったころの記憶が鮮明になっている美代さんが、3年前の脳梗塞で入院した日のことを憶えていました。

病室に空きが無く、食堂兼談話室の片隅に置かれたベッドに寝ていたことも、そのあと、病室に移動になったことも憶えていました。

1年前には、この脳梗塞の入院時の出来事については、もはや記憶に無いと言っていた美代さんでしたが、何かのきっかけで思い出すのでしょうか。
ただ、寝ていた場所は憶えていても、看護師から受けた処置内容までは記憶に無く、尿検査の為に膀胱へ管を挿入しての採尿をしたことも、その際「痛い~、やめろ~」と、大声で騒いだことも全く記憶に無いと言っています。

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デイサービスの連絡ノートに、記憶力が衰退しているように感じてますと、記しました。
施設長からは、食べた記憶があるので、年相応だと思います。の返答。

・・・美代さんは、年相応なのか・・・

あたしには祖父母と触れ合った記憶がない。
生まれた時には父方の祖母のみで、その祖母も12歳・小学校6年生のときに亡くなっています。
一般的な86歳の老人がどういうものなのか、判らないのです。

長く別々に住んでいたので、美代さんの日常については詳しくはなく、次女からのSOSがきっかけでの同居。
そして、アルツハイマー型認知症と診断を受けて、2年と5ヶ月が過ぎました。

診断を受けた当初は「アレッ、おかしいな」と、思うも今ほどでもなく、
それでもイラつく行動はありました。
あの頃に比べると、確実に記憶力の衰退は観られるし、思い込みや言い訳
言い繕いも増えていると感じています。

自分でスイッチを入れたTVですが、点けた記憶がなく「お前が点けたんだろ」と普通に言ってきたり、物の置き忘れも増え「自分じゃない、誰が置いたんだ?」といった具合です。
もの盗られ妄想が現れるのも、時間の問題なのかな・・・

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25日、介護保険の認定調査があります。
美代さんのことは置いといて、
年相応の老人とは、どんな状態の方をいうのか、訊いてみようと思っています。


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終わりの見えないリハパン戦争・・・いつまで続く?

今日は木曜日、デイサービスの日です。

朝起こしに行き、リハパンをちゃんと取り換えるように言いましたが、
勿体ない精神が発令されるのではないかと、部屋を覗いてみました。

「ねぇ、リハパン脱いだの?」

「今朝、5時におぎだどぎ脱いだ」(起きたとき)

半透明の汚物袋。
外から観ても入っていないことが判ります。

「ホントに脱いだの?入っていないよ」

「脱いだ!そったに言うのなら、なが観でみろ!」

入っていないことを承知で、敢えて中を確認しました。
大人の尿臭はキツイです。
大きく息を吸って、息を止めて~~、ハイ確認。

美代さんはニタニタしながら、あたしの様子を観ていましたが、
その間も、脱いだの一点張り。
挙句、リハパンを下げ取り替えた尿とりパッドを触り、汚れていないと豪語する。

・・・それは尿とりパッドでしょ、頑固な婆さんだヮ・・・

汚物袋の中を見せ、入っていないことを確認させ、脱がせました。
汚れていないというパッドを外させリハパンの汚れを観てもらうと、

「どご汚れでるってよ?オレには観えね」

一昨年、白内障の手術はしていますが、白と生成りに近い色の区別は難しいようです。
そして、毎度まいどの勿体ない精神と、脱いだという思い込み。

デイケア・デイサービスの日には必ず交換するように言い聞かせていますが、美代さん曰く、「オレはまいにぢ取り替えでる」なのだそうです。
思い込みと言いつくろいで「毎日」と言うところが笑ってしまいます。

昨日はデイケア日で、脱いだと言い張り実際には脱いでおらず、やっとのこと交換したかと思えば、汚れたリハパンを綺麗に畳んでベッド脇に。
出かけた後で、捨てました。

それにしても、なぜあそこまで頑固に取り換えたと言い張るのか。
一目瞭然なのに・・・。
全て、脳が言わせているってことなのでしょうけれども、
いい加減嫌になります。

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デイサービスからは迎えの時間確認の電話は入らず、朝、9時10分以降の迎えと決まっています。
時間を気にしながらウロウロしていた美代さん。

「な?今日行ぐどごろは、風呂さ入れるのが?」

週1で利用しているデイサービスですが、通い始めて既に4ヶ月が過ぎています。
血圧・体温測定の後に入っていることを教えると、

「あぁ~、言われでみればそんな気もする」

朝、起こしに行った際「今日は木曜日だ」と、言っていました。
「お、今日は調子がいいじゃない」と、思ったのも束の間で、薬を飲む際に「今日は水曜日の分を飲めばいいんだな」と、すっかり飛んでいました。

思い込みや、言いつくろい。そして物忘れも徐々に増え。
「えっ?」とか「またなの?」と、あたしの精神が追い付かずです。


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あの頑固は何処からくるのか・・・
リハパン戦争に、終わりがやってくるのか・・・
素直に交換してくれる日がくるのか・・・

まだま~だ、続くのでしょうね。

PS
冒頭の会話文ですが、実際はもっと激しい応酬でした。
ご理解いただきたく存じます。


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老母の記憶に残る家 それは生まれ育った家

昨日の午前中、美代さんは孫娘のユカへ電話をかけていました。
電話の掛け方が判るかは、その日によって違います。
昨日は調子の善い日だったようです。

実家のある街は、雪かきが必要なくらいの大雪が降ったようです。
美代さんの自室での話し声が聴こえてきました。

「ゆぎかぎは、おや(分家)のアキさんがらしてもらったら、いがったべ」

おやのアキ・・・美代さんの甥ですが、なぜ分家を「おや」と言うのかは、昔からの習わしのようなので。

娘のユカは、アキさんのことは当然知っていますが、「おや」という言葉に「アレッ」と思ったようです。
そう、
最近の美代さんは、自分の家が父と建てた家ではなく、生まれ育った家(本来の実家)だと思い込んでいるのです。
アキさんの家は美代さんの実家のお隣で、県道から50mほど奥まっており、車1台通るのがやっとの細い道。
専業農家のアキさんは、雪かき用の小型除雪機を持っているので、その道路の雪かきをアキさんからしてもらえばよかったでしょ・・・みたいな内容でした。

ユカは、美代さんの話していることをおかしいと思いながらも黙って聞いていたようで、あたしの何倍も聞き流せる、できた娘?(苦笑)本当は、いちいち訊くのが面倒なだけらしいのですが。

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電話が終わった辺りに、ラインしました。
「美代さんね、中関(美代さんの実家のある地区)が自分の家だと思い込んでる」

「やっぱりね~、でも、声がなんだか明るくて前向きな感じがした」

美代さんは、デイケアで足腰が丈夫になったと、褒められたみたいなことも話していたので、その言葉を受けてのユカの感想です。

昼食後に美代さんに訊いてみました。
「美代さんがここに来る前には、どこに住んでいたの?」

「岩手県〇〇市」

「じゃぁ、道路を挟んだお向かいの家は誰の家?」

少し考えて、
「△△の家だ。〇〇爺さんど◇婆さんの家で、~~ていう娘がいで、近所さ●●ていう電気屋あるっけ」

聞いたこともない爺様・婆様の名前が出てきました。
たぶん、美代さんの実家の近所に住んでいた方のことなのでしょう。
もう、30年以上も前になりますが、美代さんの実家のある辺りは区画整理が行われています。
それ以前の面影がほとんどなくなり、この爺様・婆様の家がどこを指しているのか、あたしには解りかねますが、確かに●●電設という古い看板は見かけます。
美代さんの頭の中には、古い記憶がしっかりと入っているのでしょう。

美代さんの返答に「違うよ」とは、言いませんでした。
言うと話が長くなる。
ユカではありませんが、面倒なので聞き流しました。

因みに、
ここ古河に来るまでの、美代さんが住んでいた家(むすめ達が居る家)の向かいにあるのは、亡き父の姉・あたしの叔母の家です。
今は代変わりし、孫夫婦の家となっています。

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昨年の夏辺りから、実家のある中関という地名が、頻繁に出てくるようになりました。

事あるごとに「あっちの家で暮らす」と言う美代さん。
あっちの家とは、どこを指しているのか。

一番長く住んだ、父と暮らした家なのか、
幼い頃から苦労だらけの、辛い記憶しかなかった実家なのか。

美代さんの頭の中には、生まれ育った家が一番記憶に残っている。
そして、その実家で孫・ひ孫に囲まれて暮らしたい・・・

その様に想っているのではないのかと。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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