にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん4歳。黒ちゃん4歳。常くん3歳。連くん1歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

生きているから痛みを感じる・・・納得していた母

2024.12.27(金)

腰の具合が良くない。
坐骨神経痛の痛みだけではない、なんだか変な痛みに襲われた。
一昨日、夜椅子から立ち上がった際にこれまでに感じたことのない痛みが腰に現れた。

・・・なに?

わたしの坐骨神経痛の症状は右側だけにある。
それが、昨日は腰全体に及んでいた。
美代さんの面会のときも痛みに襲われ、腰をさすりながらだった。

「わたしね腰が痛くてね、毎日が大変なのよ。美代さんは、痛いところはない?」

変形性膝関節症で、膝に爆弾を抱えていた美代さんだけれど、昨日は即座に「」と。(ない)


手足の関節はすでに曲がったままの状態になり、自由が利かなくなっている。その状態がわたしからは辛そうに見えるけれど、そのことで悩むことも痛いと感じることもなくなっているようだ。

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認知症になる前の美代さんは身体に変調が現れると「なぁ、こごがおがしいども、おめ、なしてだがわがるが?」と、すぐにわたしに聞いてきた。そしてわたしの身体についても、例えば目の下にクマができているとか足を引きずっているとか、指摘してくるようなことがあった。

女親らしからぬ美代さんに指摘されると、こんなことには気づくんだ…と、とても嫌な気分になり「ほっといて!」と邪険にあしらったこともあった。

腰の痛みを訴えたわたしに「大丈夫か?」なんて言ってくれることもなくなった美代さん。
若いころは素直になれず、美代さんに対してはとにかく反抗的だったけれど、こんなことになるとわかっていたなら、もう少し甘えておけばよかった・・・なんて思ったりして(苦笑)。

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認知症になったことで、痛みに鈍感になったかもしれない美代さん。
でも、もしかしたら痛いということを伝えられずにいるのかもしれない。


「生きているんだから、痛いところとがあっても仕方ないんだよ・・・」

「そだよな・・・」

初期の頃はこんな言葉で濁していたわたし。


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全て自分でできている・・・そういう想いの中で暮らす母

2024.12.26(木)

面会予約時間は午前11時。
5分前に受付をし、美代さんを待っていた。

先ほど入浴が終わったところですと、職員さんから車椅子を押されてきた美代さん。
わたしの顔を見ても無反応。

美代さん、こんにちは。わたしのことわかる?娘のまやだよ」

わかると返事をしてくれたけれど、実際のところどこまでわかっているのかは不明。でも、一生懸命考えている様子は見えた。

「お風呂、気持ちよかったでしょ。頭は洗ってもらったの?」

「・・・自分で洗った」

「あら、すごいじゃない」

美代さんが自分で洗えなことはわかっている。
それでも美代さんの想いの中では自分で洗っているのだから、これは褒めるしかない。
食事も、ほぼ食べさせてもらっている美代さんだけれど、これもお箸を持って自分で食べていると。
そう、美代さんの世界はそんなところなんだから。

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認知症の初期だったころは、「嘘ついてるよね?」なんて思ったことがあったけれど、今はもう全てを受け入れている。
聞いたことに対して無言だったりや、うつろでないことが嬉しい。

訊かれたことに対して一生懸命考えようとするけれど、それが言葉になることは少なくなった。だからこちら側が察して言うしかないけれど、的外れにならないようにと気を遣うこともある。


クリスマス会の話をしたけれど、サンタさんもプレゼントの話にも目が点。
なんのこっちゃ?・・・てな感じ。
まぁね、わかってはいたけれどさ、もしかしたら・・・なんて想いもあったりしてさ(苦笑)。


正味10分ほどの面会。
疲れた?と訊くと、疲れたと。
オウム返しではあっても、返事をしてくれるだけでも御の字だよね。

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今日は体調に関しての説明はなかった。
落ち着いているんだと、勝手に判断。


「年末で忙しいから今日はこれで帰るね。美代さんも大掃除しなきゃね」

「・・・」

年末の慌ただしさは美代さんには関係ないけれど、それでも今年はもうすぐ終わりなのだということを教えたかった。

職員は黙って聞いていた。
わたしの思いを、施設職員はなんと感じているのかしらね(苦笑)。


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施設にもサンタさんはやってくる?

2024.12.25(水)

"メリークリスマス” でしょうか。


古河市在住時、イルミネーションで家を飾りつけるお宅や、一定の区間を飾り付けている地区などけっこうあった。
夜になるとキラキラときらめいて、とてもいい雰囲気だった。
クリスマスだな~て実感できていた。


クリスマスツリーを飾らなくなって、何年になるだろう。
家に小さな子がいたら、もしかしたら一緒にツリーの飾り付けをしていた?

イベントが好きな人は、子どもがいようがいまいが関係なくやるでしょうね。
わたしも、古河に引っ越す前までは小さなツリーを飾っていたけれど、今はもう気力がなくなっている。

それでもね、2週間ほど前から玄関にはリースを飾っていたのよ。
でもね、これくらいで十分と思えたり、年々メンドイと思うようになってきているのは、老いたということになるのかな?

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         古河時代から使っているリース


いいや、亡き父はわたしと同じ年齢のときには率先して飾り付けをしていた。
長女や次女と一緒に、ワイワイやっていた。
そう、父もイベントごとが大好きな人だったから。


一昨日、今日の面会予約をしようとした。
あいにく、25日はクリスマス会を催しますからと言われ、26日に変更。

美代さんは父とは正反対で、イベントごとには無関心だった。飾り付けを一緒にした記憶もない。
そう、クリスマスケーキの注文も父がやってくれていたほどで。

そんな美代さんでも、今日は、サンタさんやトナカイさんに扮した職員や、ほかの入居者様方と一緒に楽しんだのかもしれないね。
そして、もしかしたらプレゼントもいただいたのかもしれないね。

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クリスマス会の記憶は、一瞬が全て。
それでも一緒に楽しんだ事実は残る。

明日は、記憶には残っていなくても、サンタさんやトナカイさんの話をしてみようかな。


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「長生きするなら健康で」は、自分自身に言い聞かせていた?

2024.12.18(水)

一昨日、ガソリンが値上がりする前に満タンにしておこうと、JAのガソリンスタンドへ。
八幡平市西根地区ではこちらが一番安く、この日はリッター158円。

わたしの給油は、給油口ギリギリまで入れる。
ちょっと見逃したらあふれてしまいそうなくらい、ギリギリまで(苦笑)。

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一昨日はまとまった雪になった八幡平市。
雪は時間が経つと固く重くなってしまう。
なので、午前中に雪かきを済ませてスタンドへと向かった。

帰宅途中にKさんをみた。
ご近所に住むKさんは、御年97歳一人暮らし。
ウォーキングをしている姿を窓から見かけることがあるけれど、背筋はピーンとし、歩行も杖など使わずしっかりとしている。

そのKさんが雪かきをしていた。
雪スコップを持ち、よいしょ!てな感じでかいていた。

あの元気の源は何?
痛いところとかって、ないのかしら?

坐骨神経痛で、痛み止めを服用しなければまともに歩くこともできないわたしだけど、もしかしたらわたしよりも元気なんじゃない?
あの感じだと人生100年どころか、120年もあり得るんじゃない・・・て、本気で思ってしまう。


国内最高齢者は、兵庫県芦屋に住む方。
1908年生まれの115歳の女性で、2019年に特養に入居されたのだと。

学生時代はバレーボール部に所属していたとのことで、入居当初は自力で歩けていたそうだが、現在は車椅子となり職員に押してもらっているのだと。

Kさんは妖怪だから・・・なんて笑い話的に長女が言っていたけれど、この女性とKさんの年齢差は8歳。
もしかしたら何年か先にはKさんが国内最高齢となっている日が来る・・・かもしれないね。

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母・美代さん、現在91歳。
しわは少なく、見た目だけでは70代と言っても過言ではなく、64歳のわたしのほうが老いて見える(泣)

見た目は若い美代さんだけれど、変形性膝関節症があったことで、80代半ば辺りから徐々に歩けなくなっていた。

現在は完全車椅子で特養に入居中。
各関節には硬直がみえ、膝関節はまっすぐに伸びることはなく、寝る際にも曲がったまま。
手首も曲がり、手はグーのまま。


美代さんの在宅介護をしていたころは、「長生きするなら健康で」といつもブログに記していた。それは、介護をしたくなかったわたしの思いから出た考え。

施設での生活費は全て美代さんのお金だけれど、美代さん自身の年金だけでは暮らせず、地方公務員だった父の、市町村年金のお陰で成り立っている。

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年金には不安がある。
わたしの年金では施設暮らしは難しい。
「長生きするなら健康で」は、今となってはわたし自身に向けられたことば。

Kさんの年齢まで生きられるとは思っていないけれど、でもそこまで生きるためには、やはり健康第一が必須になるんだろうね。


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介護の不平不満や愚痴は、時に吐き出すことも必要

2024.12.14(土)

昨日は月一の、認知症の人と家族の会。

毎回思うこと。それは、この会がもっと周知されたら、もっと多くの人に参加してもらえるのに…。
が、昨日は新たに3名の参加者が。
内一人の方は、家族の会で発行しているチラシを目にしたことがきっかけだったと。

認知症のご家族はいないけれど、夫の病気の介護経験があるのだと。
夫亡き後、知り合いのいない街でたった一人となり、誰かと会話がしてみたいという想いが募っての参加だと話された。

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!…古河で暮らしていた時のわたしと似てるかも。
そうだよね~、わたしも古河に親しい知り合いはいなかったもの。
そんな中で美代さんの介護の愚痴が積り、誰かに話したい。誰かに聞いてもらいたい。その理由だけで認知症の人と家族の会を探し当てたんだものね…。

介護経験がある方なら、大なり小なりの不平不満や愚痴はあるはず。
その気持ちを押し殺したままでの介護は、ともすれば自分を傷めつけてしまいかねない。仮にそんなことになってしまったら、最悪共倒れになってしまうことも。


家族の会はご本人はもちろんだけれど、介護者の心の拠り所にもなっている…わたしはどんな風に思っている。
だから、思いのたけを吐き出せばいい。たとえそれが非人情的なことだったとしても、誰も責めたりはしないから。
わたしも、古河の会・八幡平市の会、どちらでも吐き出した。

「辛かったね」「頑張ったね」とかの言葉を待っていたわけではなくて、ただ話したかった・・・それだけだった。

独り言ではなくて、聞いてくれる人がいるということでモヤモヤしたものから解放された。そしてその日はそれで充分だった。
この、誰かに話したい・誰かが聞いてくれるとの想いで、月一が待ち遠しかった。

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昨日の初参加の3名が、次回参加してくれるかはわからない。
たった一度の参加でスッキリしたのであればなによりだけれど、もしそうではなくて、もっともっと話したいと思っているのであれば次にも繋がるはず。


次回は、1月10日。

たまに、認知症から脱線した会話や雑談になることもあるけれど、それで大笑いできたら心の洗濯にもなるでしょ。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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