にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん5歳。黒(こく)ちゃん4歳。常くん4歳。連くん2歳」「わたし、お洒落大好き前期高齢者」「母、92歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

真昼間だけれど、眠いから夜だという老母

2025.7.11(金)

美代さんの面会に行って来た。
今回も長女と2人で。

施設からの案内では居室入室は2人までとあり、3人以上となった場合は相談室や会議室でとなる。

美代さんはベッド上で、娘と孫が面会に来たことを認識することはなく、わたしたちの名前も出なかった。

以前なら何とかして名前を言ってもらおうとしていたけれど、もう美代さんにはそれは無理なことで、長女もわたしも自ら名前を名乗った。
わかる…と言っていたけれど、真意のほどは??

少し時間を置き、再度長女の顔を観てもらった。
「サキだ…」という返答に、「まぁ、孫の名前だし当たらずとも遠からじだね」と長女(苦笑)。


夜はちゃんと寝てる?
この問いかけに「眠い…今は夜だべ?」と。

午前10時過ぎ。
カーテンも開けられ日の光も入っていたけれど、美代さんの中では眠いので夜。

DSC_2986


タオルケットが掛けられていたけれど、寒いというので布団も掛けてあげた。
手を触ってみると確かに冷たく、蚊の鳴くような声しか出せない美代さんは、大声を張り上げることはできず、我慢していたんだろうな…と。

「寒いときは言うんだよ」と教えてきたけれど、たぶんそれを言うこともできないのだろうね。


いつも花を持って行っている。
昨日の花は白に赤い縁取りがある薔薇。

きれいだと言ってくれたけれど、なぜだか花はもう要らない…て。
枕に載せている頭を動かすのもしんどそうで、箪笥の上に置いた花瓶を観ることは難しそう。


今回は眠そうなこともありで、あまり会話はできなかった。

帰りがけについつい「バイバイ」と言ってしまった。
前回はバイバイに泣かれてしまったので、長女が「シッ」と。
本人は夜だと思っているのだから「おやすみなさい」と言い直し、部屋を後にした。

DSC_2988

中玉トマト収穫。
隣の箸置きと比べてみると、大きさがわかるね。


ロビーでは数名の入居者様が、テレビを観たり雑談をしている様子も。
あの中に美代さんも加わることができたらな~て思ったけれど、ベッドから車椅子に移乗することも美代さんにとっては一労働。

身体は動かさなければどんどん拘縮していく。
ホントは車椅子に移乗し、ロビーで皆様方と一緒に過ごせればいいんだろうけれど、それも難しくなっている。

わたしが風邪をひかなければ、もう少し短いスパンで面会ができたのだけれど、今回は致し方なしよね。

やっと居室面会がOKになったけれど、これがいつまで続くかはわからない。
今できることは、なるべく多く面会に行くこと。


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自分を見つめ直すと親の苦労や偉大さがわかる

2025.6.30(月)

半年前…そう、大晦日にヒートショックかもしれない症状でダウンしたけれど、今日は6月最終日。ほんっとに早いな~て、感じる。


古河で美代さんと暮らし始めるようになったある日、大雨で、遠くから雷鳴が聞こえてきた。
美代さんは幼い頃のトラウマで、雷にはめっぽう弱い。

「おぢねばいいども」(落ちなければいいけど)

「大丈夫、この建物には避雷針が付いているから」

「ひらいしん?」


美代さんにとって避雷針は初めて聞く言葉だったらしく、ひらいしん?と、聞き返すのも無理はない。

当時のわたしは、これは美代さんの語彙力の足りなさからくるものだと思っていたけれど、最近になり考えを改めなければなと思うようになってきた。


人って、経験値で出来ているんだと思う。
美代さんの周りで避雷針という言葉を使う人がどれだけいたんだろう?誰も使わなければ当然ながら知る由もなく、そして知らなくても生きてこられた。

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1週間前に、孫から移ったであろうアデノウィルス。
わたしもこの言葉を聞くのは初めてで、美代さんと同じように聞き返してしまった(苦笑)。

アデノウィルスという言葉が何年前から使われてきたのか、正直ってわからない。少なくとも、わたしが娘たちの子育て真っ只中の辺りには聞いたことがなかった。

今の時代はスマホがあるので、聞きなれない言葉はササッと検索できる。
その時はわかったつもりでいても、すぐに忘れてしまうこともあるけれど、そうなったら又検索すればいいのだから、便利な時代になったものよね。


物事を知ると言う行為は、好きでなければ続かないようにも思ったりする。
好きこそものの上手なれ。な~んて言うけれど、本当に長続きしていることって、やはり好きだからなんだよな~て。

美代さんにも学びたい気持ちはあったらしいけれど、貧乏子だくさんの農家で、女には勉学は必要なしという考えの父親から、ひたすら家のための働き手となれと育てられたって。

そんな中でも帳面と鉛筆は後生大事に仕舞っておいたそうだけど、それも父親に見つかり「そんなものを買うくらいなら、オレの酒を買ってこい」みたいなことを言われたんだと。
事実、行商で得たお給金の大半は父親の酒代で消えてしまったと言っていた(辛かったろうね)。

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人って、何歳になっても学ぶ気持ちがあれば何とかなるのかもしれない。
夫が亡くなり、自宅で稼げる…手に職をつけたいという想いが沸き、50代前半の頃にある学習教材に手を出した。
添削が続く中で「はて?これって本当に身になる?」なんて弱音が出、結局のところ途中で断念(泣)

あのときもう少し頑張って勉強を続けて居たなら、今頃はいっちょ前に建築家の端くれ?みたいな暮らしになっていたかも…な~んてね(笑)。


わたしが知らない言葉って、世の中にはごまんとあるはず。
現にネットニュースを読んでいても、知らない漢字や意味が載っていたりする。

美代さんは学びたくても学べなかった。
わたしは自ら学ぶことをやめてしまった。
その違いは大きいよね。


今はこのブログというツールで、好きな言葉やわかりやすい言葉で発信できていることが生きがい。

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居室面会で、別れ際に「泣けてくる」と言われた

2025.6.17(火)

母美代さんの面会に、長女と二人で行って来た。

初めて入るユニット内。
東と西に分かれている造りで、真ん中には両方で使える広いリビングが。

美代さんはお風呂上りで、少々疲れが出ているということで、ベッドに横になっていた。
いつもなら1階の相談室か会議室での面会なので、わたしたちが自室に来ていることに少し驚いた様子で「なんで?」みたいな表情に。

相変らず肌艶がよく、自分の親を褒めるのもなんだけど「美代さん、今日もきれいだよ」と。美代さんは「へ?」みたいなはにかんだ笑顔になっていた。

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車椅子に座っているときはあまり気に留めていなかったけれど、仰向け状態の右脚はほぼ90度に曲がったままで、膝を支えるためのクッションやバスタオルが押し込まれていた。

脚の硬直については在宅介護のときもだったけれど、あれから2年近くが経ち更に硬くなったような感がある。

「美代さん、脚は痛くない?」

「足も腰もいだぐね(痛くない)

問いかけは脚についてだったけれど、美代さんからの返答は腰も痛くない。
受け答えが出来ていることに、まだまだしっかりしていると感じた。


部屋の箪笥には、家から持ってきた写真を飾ってある。
その一つに、にゃんズ・桐ちゃんと青くんの写真があるので、目の前まで持ってきて見せた。

「ばあちゃん、このねこたちの名前わかる?」

長女の問いかけに、美代さんからは「ねごだ」(ねこだ)。
そうだよね、名前はもう忘れたよね。
でも、写真に写っているのが「いぬ」ではなくて「ねこ」だとわかっているんだから、これもしっかりしてるよ(^∀^)。

桐と青


面会時間は15分程度の決まりだったけれど、気づくと20分を回っていた。
そろそろ帰るねというわたしたちの言葉に、美代さんは「なげでくる・・・」(泣けてくる)と、悲しげに。

また来るからとバイバイしたけれど、悲しい思いをさせるくらいなら黙って出たほうがいいかな…と。でも、部屋を出てすぐに振り向いてみると、目を閉じ後追いする様子もなし。

悲しいという想いは一瞬のことで、面会に来てくれたということも忘れてしまうのだろうから、あまり気にすることもないのかもしれない。


居室面会が可能になったことはとても嬉しいことだけれど、状況次第ではまた以前のような面会になってしまうのかもしれない。

願いとしては、時間についても更に緩和され、もう少し長く居させてもらえると有難いかな。


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居室面会可のお知らせに、さっそく面会予約を入れた

2025.6.14(土)

美代さんが入居している施設からは、月一でお便りが届く。
一昨日届いたお便りの中に、面会についてのお知らせが入っていた。

早く居室面会がOKにならないかなぁと、ずっと思っていた。
やっと、その許可が下りた。

でーも、わたしが思い描いていた内容とは少し違っていた。
コロナ禍以前では、いつでも時間が許す限り滞在できていたと聞いていたけれど、今のご時世ではそれを願うことは叶わないようで。
それでも館内…特にユニット内や居室を知ることができることは、大きな前進になるんだろうね。

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昨日さっそく面会の予約を入れた。
今回は長女の休みが取れたので、弐名の予定で。

制限時間は10~15分ということでこれまでと変わりはないけれど、現在の美代さんの様子からいくと、それが限度なのかもしれない。


5月の美代さんの様子。
毎回思っていたことは、写真の美代さんはなんて良い笑顔なんだろう。だったけれど、今回の写真に関しては少し違っている。
なんだか泣きたそうな、心配事でもあるかのような寂しげな顔。

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母の日のプレゼントとしてカーネーションを渡していたけれど、写真の美代さんには嬉しいというような表情は見えない。
これはたまたまだったのか、それともどこかに痛みでもあったのか、ちょっとばかり気になっている。


面会の予約をする際に、衣類の補充が必要かと尋ねてみた。
急に暑くなった感がある八幡平市だけれど、館内の冷暖房は常に適温にセットされているようだし、普段から寒がりの美代さんには、半袖はもとより七分袖も必要ないようだ。

老いてくると体感が鈍くなると言われている。
冷房を入れずに熱中症で亡くなったというニュースを目にすることがあるけれど、介護施設にいる限りは、そういうことはないのだと思う。


久しぶりの面会になる長女。
一緒に、笑顔が観られることを楽しみにしましょ。


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野菜作りのプロから指南を受ける・・・?

2025.6.9(月)

風のない天気の良い日に植えようと、バケツに水を張り日当たりの良い場所に置いておいたミニトマトの苗。
5月28日にやっと植えることができた。

ここの所の天気続きで、4~5日前くらいから黄色い花が付き始めた。

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先週ウォーキングした際には、よそ様の苗には既に青い実が生っていたので、わが家に比べかなり早い開花だったんだろうね。


美代さんは貧乏農家の長女に生まれ、幼いころから稲作や畑作を教え込まれていた…と言うか、半強制的に働き手とされていた。

わたしは土いじりが苦手。
虫が苦手で、何よりもミミズが大嫌い。
あの、ニョロッした目があるのかもわからない姿にはゾッとする。

ミミズがいる土は野菜たちを美味しく育ててくれるのはわかるけれど、嫌なものはいや(苦笑)。
でもね、昨年も思ったことだけれど、もっと野菜作りを教わっておけばよかった…て。

SNSには、素人でも簡単に野菜作りができるようなことが載っているけれど、野菜作りのプロがいたのに、なんて残念なことをしてしまったんだろうと。
後悔先に立たずとか言うけれど、今更になって「なんでもっと」という想いが募っている。


今年は3株植えたので支柱の数も多くし、10年くらい前に美代さんがトマト栽培をしていたときのことを思い出しながら立ててみた。

わたしのやり方が正解かどうかはわからないけれど、要は実が生ってくれればよいことで、取り敢えず肥料の与え方と水やりには気を遣っている。

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美代さんが元気だった頃は、畑の収穫物はいつまでもあるものだと思っていた。採りたての新鮮な野菜が、常にテーブルに上がっていた。

収穫時期になると一気に採れるので、毎日同じ野菜を食べることに飽き飽きすることもあったほど、贅沢をさせてもらっていた(苦笑)。

今は長女とわたしの二人暮らしなので、そんなに沢山は必要としない。
料理に応じた数量があれば十分だけど、トマトは別もの。

そう、トマトはわたしにとっては命の野菜なので、あるに越したことはなく実がつき赤くなるのが待ち遠しい(⌒∇⌒)


収穫できたら、美代さんにも観てもらおうかな。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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