にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん18歳。琴ちゃん・常くん3歳。連くん1歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

キーパーソンとして立場を貫く・・・?

2024.9.13(金)

先日の医師との面談の際、医師から言われたことをいくつか。

母美代さんの終末期については昨日のブログでも示している通りだけれど、これはわたしとわたしの娘たちの想いであって、ここに妹の意見は含まれてはいない。
一応妹の想いを医師には伝えたが、家族の想いが違うということは往々にしてあることだと言われた。

「今後の面談の際には妹にも同席してもらおうかと考えています」

「そうですね、その方がよろしいですね。但しこちらとしてはお姉様の同席は必須でお願いしたいです」


延命処置をしないという考えに、妹は同意していない。
美代さんが認知症の診断を受けてから7年が経ったが、この間妹が美代さんに会ったのは、今年6月の1回だけ。
この7年間、進行の状況や状態についてを訊かれたことは全くない。

わたしが都度都度状況説明をすれば良かったのかもしれないけれど、訊かれもしないのに恩着せがましいかな…なんて思うこともあったりして。

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            琴ちゃんのへそ天


美代さんは痛いことや苦しいことは嫌い(みんな同じか…苦笑)薬も嫌い。
脳梗塞発症以後、よく頑張って飲み続けてくれたと思う。

血液サラサラの薬は、ともすると害にもなり得ると。
仮に血管が傷ついていたとしたら、そこからの出血を誘発させてしまう。そして、脳梗塞は収まっているが脳出血の怖さもあると。


医師や施設ケアマネは、わたしの想いを尊重してくれたが、医師からは「家族の想いや考えは同じであることが望ましい」と言われた。
まぁ、当然よね。
患者を前にして治療方針が定まらないのはいかがなものか…だものね。

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             連くんのへそ天


今回の医師からの説明を、妹に伝えるかを悩んでいる。
まんま言えばいいのだろうけれど、なんだろう…また反対される? なんてことが脳裏に浮かんでしまう(苦笑)。

但し、一つだけ言えることがある。
この7年間美代さんの介護をしてきたのはわたしで、美代さんの状態を一番知っているのもわたし。
これは昨日今日説明をされてわかるというものではなく、ずっと見続けてきたからこそわかること。


美代さんが穏やかに暮らせることが、わたしの願い。
そこを理解してくれたらいいのだけれどね。


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内蔵に問題はない、でも貧血の数値は危険・・・?

2024.9.12(木)


母美代さん。
地域密着型介護老人福祉施設(特養)で暮らしている。

お盆14日に面会をしている。
終始ポーカーフェイスというか、目を合わせないというか、ほぼ無言で終わっている。
あとで聞いた話によると、微熱があり体調が悪かったのではないかと。
微熱が続くことで身体に異変が起きているのではということで、一度検査をしましょうということになった。

検査日は8月30日。
提携クリニックにおいて、全身CTと心電図検査が行われた。
結果説明が、昨日施設で行われることになり行って来た。


検査結果。
  • 脳の前頭葉に萎縮が見られ、認知症があっても不思議ではない。
  • 2017年に脳梗塞を発症しているが、現在は問題がないとの判断。
  • 心臓に関してはとても綺麗で、問題無し。
  • 胸部に水が溜まっているが、正常の範囲内。
  • 誤嚥性肺炎もなく、肺に関しても問題無し。
ここまで聞いていると「年齢的には健康なほうじゃない」となるけれど、問題が一つ見つかった。
それはヘモグロビン値が検査日ごとに低くなっているということ。

医師からの説明では貧血症状になっており、原因の一つには脳梗塞の薬(血液をサラサラにする)が、もしかしたら影響しているのではないかと。
現段階では脳梗塞よりも貧血の症状のほうが危険ということで、この際薬をストップするという判断に。
但し、便の出が悪いので整腸剤(マグミット)だけはこれまで通りの処方。


それぞれの画像を見せてもらったけれど、正直言って「あぁ、そうですか」と言うしかなかった。でも、数値で表されていることに関しては一目瞭然なので同意。
薬は貧血治療の鉄剤と、マグミットのみとなった。

医師から言われた。
貧血の確かな原因を知りたいのであればその対応はするが、年齢的には負担になる検査になるので、家族の判断が重要になると。

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以前、緊急時の延命処置・看取りについての同意書を提出している。
あのときの気持ちとして、家族(娘)として希望していることは、痛いこと苦しいことは取り除き、穏やかに逝かせてあげたいということ。
この気持に変わりはなく、延命処置は行わず施設での看取りを希望していることを再度伝えた。


医師から栄養士への提言が。
食材に鉄分が多く含まれているものと、食べたいと意欲が湧くような献立を提供するようにと。
食べ物からの摂取、大事なことね。

食は年々細くなり、主食はミキサー食で副菜はソフト食にしてもらっている。(ミキサー食をゼリー状に少し固めた状態)
完食することは稀ということで、栄養状態を考慮しメイバランスが提供されている。

このメイバランスは試供品ということで現在は無料だけれど、在庫が切れた際はどのようにするのかと質問。
食べる量が減っていることで予めその分を差し引き、その引いた部分にメイバランスを充てるという返答だった。

ありがたいことに、美代さんはメイバランスを残すことはないらしく、気に入ってくれている(良かった)。

※ 提供されているメイバランスにはAGR(アルギニン)が含まれており、褥瘡に効果があるそうで、美代さんの座りダコも改善されている。

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            昨年春の桐ちゃん


説明を受ける前に、10分ほど美代さんと面会ができた。
お盆のときとは大違いで、ちゃんと返事をしてくれた。
わたしのことを娘だと理解しているかは別として、なんとな~く会話が成り立っていた(苦笑)。

遺影として撮ってある写真を見せた。
誰?みたいにキョトンとしていた。
美代さんだよと教えると「そだのが…」。

施設職員さんにも観てもらったけれど、ブルーのヘアーマニキュアとふくよかな顔立ちに、別人ですね…と。そして、今のほうが若いですね…と。

・・・痩せている方が若くに見えるのかしら?


もしも看取りの時期に入ったら、その時は居室入室が可能かと訊いてみた。
ケアマネからは、寝泊まりして頂けるように考えています…と。
現段階ではそのような状態ではないけれど、この先は何が起きるかはわからないことですからね…と。

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人も動物も食べないことは死を意味する。
鉄剤の効果と、少しでも食に興味を持ってくれることを願っている。

好きではないと言っているけれど、たった一人の親。
大切でないわけがない。

美代さん、穏やかに暮らしていきたいね。


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発熱が頻繁になり、認知症も進行していると…

2024.8.26(月)

今朝、母美代さんが入居している施設ケアマネから着信。
毎回、ドキッとする。

今回も、前回と同じ様に発熱があったとの報告。
昨夕食後の検温で、38度4分。
食事量に関してはいつも通りで、今朝の検温では37度4分に。

認知症の症状が進行している。
耳の聴こえは良いので話は聞き取れているが、それに対しての返事がすぐにはできない。言いたいことを言葉にするまでに時間がかかり、結局は言葉にできずに「うん…」と。

食事に関して、量的にはガクンと落ちてきている。それでもなんとか食べてくれるが、脳からの飲み込むという行為の伝達が遅れ、いつまでも口の中でモグモグし、飲み込めないでいる。

これらと合わせ、熱を出す回数が頻繁になってきているので、施設医クリニックで一度検査を受けさせたいという内容だった。

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娘としては、なんとしても食べてもらいたい。
食べなければ、その先に待っているのは死。

昨年、最終的に要介護度5の判定が出る少し前、「オレのごど死なねようにしてけろや」と言われた。
美代さんなりの死に対するイメージがあり、その頃はまだ死にたくないという想いが強かったのかもしれない。


今の美代さんに、死をイメージできるのだろうか。
「食べなければ死ぬよ」と言ったら、食べてくれるのだろうか。

お盆中の面会で、お墓参りをしたことを伝えた。
あの世の父は未だ来るなと言っていたと話した。美代さんは急に涙ぐんだ。

生きてほしいと取ったのか、それとも会いたくないと思われたと取ったのか、わたしにはわからない。
返事を言葉にすることができなかったから。


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       元気だった頃の桐ちゃん 好物はお刺身


自力で食べられなくなったなら、その先は何もしないことに決めている。
訳もわからずに管や注射漬けにしてしまうのは、忍びないから。

これまで、色々な介護施設にお世話になってきた。
いずれの場合も「美代さんは穏やかです」と言われてきた。


まだ大丈夫。
でも、その日はかならず来るはず。
それまでは穏やかなままで過ごしてほしいと願う。


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物忘れの自覚アリ 年齢的な物忘れだと思うけれど…

2024.8.25(日)

わたしのブログに度々出てくる、叔母ミッコさん。
年齢は、母美代さんの2歳下の89歳。

腰は少し曲がり杖歩行だけれど、正座はできるしリハパンどころか尿とりパッドも必要なし。
話す内容も順序立て、会話もスムーズだった。

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         常くんはダンボールが大好き


昨日、用事があって叔母宅へ。
居間に通されると、いきなり言われた。

「オレなぁ…この頃言ったごどすぐに忘れでしまうのや…」

え? つい1週間前に会ったよね…あの時はとてもしっかりした印象だったけど、あれから何かあった?
ミッコさんの話を受けて、従兄が、

「そだ。わげのわがらね話もするようになってよ…」

「そっか…でも、本人に物忘れの自覚があるんだから、まだ大丈夫なんじゃないかな」


従兄と話を進めていると、突然全く関係ない話をしてくる。そう、わたしの知らない人の話を出され、返事に困ってしまう。
と、それはわたしだけではなく従兄も知らない人の話で、こんなことが毎日続いているんだと。


用事が終わり帰ろうとした際に、呼び止められた。

「今のうぢに言っておぐども、アキの具合悪くてよ…ご飯食べれなぐなってるらしくてよ」

アキさんの体調の話は1週間前に聞かされていた。
あ~、こう言うことかと思ったけれど、ウンウンと聞いていた。

見舞いの話が出た。
これまでに何度もお見舞いはしているけれど、それこそ今のうちということで、その日が決まったら誘ってもらうことにして帰宅。

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              寝ちゃった~


母美代さんも認知症初期の頃はミッコさんと同じ様なことがあった。わたしの知らない人の話が延々と続いていた。

生活していく上で、例えばガスを点けっぱなしにしていただとか、薬の過剰摂取が続いているとか、そんなことがないのであれば、取り敢えずは様子見でもいいんじゃないかと思う。

年齢的な物忘れで、本人の自覚があるのだから大袈裟に騒がなくてもね。
但し、もしかしたら一気に進行する可能性もあるから、そこは従兄がしっかりとサポートしていくしかないと思う。


元気そのものと思っていた叔母だけれど、横になっている時間が増えたとか。
従兄は、草取りくらいでもいいから、まだまだ外仕事をしてほしいと言っていた。

この先は、たぶんだけれど緩~く進んでいくのかも。
従兄にはその症状を否定することなく受け入れてくほしいと思う。

まぁ、それをできなったわたしが言うのもなんだけれどね…。


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認知症後期 体調不良を言葉に言い表せない

2024.8.15(木)

昨晩、帰宅した長女から美代さんの様子を訊かれた。
全くの無反応で、お人形さんみたいだったことを伝えた。

「そっか。まぁ、昨日は喋りたくない日だったんだね」

え?! 
長女は何も心配することなく、あっけらかんとしたことを言ってきた。

わたしはけっこう悩んで帰宅したけれど、長女の言葉を聞き、もしかしたら長女の言うことの方が正しいのかな…?わたしの考え過ぎ・思い込みだったのかな…?と、暫く考えてみた。
でも、考えたところで美代さんの容体が変わる訳ではなし。
結局はなるようにしかならない…。この結論に至った。

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午前中、施設ケアマネから着信。
昨日の今日だ。もしかして美代さんに何かあった?と、ドキドキしながら出た。

無反応の美代さんを心配したスタッフが、もしかしたら体調が悪かったのではないかと検温してみたらしい。
すると、37.4度の微熱・・・が、夕方には37.1度まで解熱し、水分も(OS1をゼリー状にして)しっかりと受け付け、食事もそこそこに摂ってくれたと。

具合が悪かったり、どこか痛むところがあっても、美代さんはそれを言葉で伝えられなくなっている。
赤ちゃんなら泣いて教えてくれるけれど、美代さんはそれもできない。
こうなってくると、周りが察してあげるしかない。施設職員にお任せするしかない。


在宅介護の頃、お喋りだった美代さんに対して「うるさい!少し静かにしていて」と叱ったことがあった。
一瞬、シュンとなるもすぐにまたお喋りが始まる。
何度言っても同じで、「いい加減にして!」と怒鳴ったこともあった。
なんかね・・・大変だったけれど、元気で居てくれるうちが花なのかもしれないね。

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認知症が進行していることに変わりはない。
片言の受答えさえもできなくなった。

それを事実と受け入れることが、わたしの役目なのかもしれない。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と4にゃんズとの6人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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