にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん18歳。琴ちゃん・常くん3歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

認知症でも感情はある。笑顔がでいられる日々の愛おしさ

2024.3.17(日)Ⅱ

母美代さんが入居している特養からのお便り。
2月の様子が送られてきた。

要介護5になってからの在宅での美代さんは、大声で笑うということはあまりなかった。
テレビを観ることが好きで、食事中の箸が止まるほど夢中になっていたけれど、あの頃はそのテレビもうるさいと言い、観なくなっていた。

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写真の美代さんは、青鬼に向かい棒でこずいているように見える。
その顔はおかしくてたまらないと言った感じで、心の底から笑っているかのようだ。

赤鬼・青鬼さんと一緒の写真も、満面の笑み。
心から楽しんでいるのだろうね。


無邪気…邪気が無い。
今の美代さんはこの言葉通りなのかもしれない。
赤ん坊のような穢れの無さで、全てにおいて素直なのだろう。


在宅でわたしの仏頂面を観ているよりも、特養で何倍も楽しんでいる…そんなふうに見受けられる。

飲み込む力が弱まり、食も細くなっていると言われているけれど、こんな風に笑えるのはまだまだ生気がみなぎっているから…?


美代さんが、他入居者様や職員さんらとどのように過ごして居るのかも知りたいけれど、ガラス戸越し面会は未だ解除にならず、美代さんの居室に入れるようになるのはいつのことやら。

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   連くん用に新調したベッド 中で寝ているのは常くん


沢山笑って、日々笑顔を振りまいている美代さんは、もしかしたらアイドル?(笑)

穏かな認知症である美代さんの顔から、笑みが消えていたのは、わたしのせい(ごめんね)

笑顔を取り戻した美代さん。
好きなだけ生きてほしいと願う。


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雷と脂身のトラウマ…人生は短いよね

2024.3.15(金)

昼過ぎから雨。そして雷鳴も。

母美代さんは雷が大嫌いだった。
幼い頃に、庭の巨木に雷が落ちたことでトラウマに。

空がピカッと光ると、1・2・3と数を数えていた。
3つ数えるまでにゴロゴロと鳴り響くと、それはすぐ近くに落ちたことなのだと言っていた。

ゴロゴロ鳴ったからと言って、必ずしも落ちているわけではないと思うけれど、それだけ美代さんにとっては強いトラウマになっていたということなのかもしれない。

この怖がりは認知症の中期まで続き、避雷針の話を持ち出したこともあったけれど、にわかには信じ難いという感じだった。

現在は特養入居。
雷の怖さは払拭されているかな…。

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わたしにも幼い頃のトラウマがある。わたしの場合は保育園でにこと。

給食で食べたカレーの具でのこと。
幼い頃のわが家では、食卓に肉料理が並ぶことはほとんどなかった。
じゃがいもだと思い口に入れ噛んだ瞬間に「ムニュッ」とした得体のしれない食感と食べたことのない味。
ほぼ四角に切られていた脂身を、わたしは迷ううことなくじゃがいもだと思った。
あれ以来脂身にに対する嫌悪感と共に、それ以外の部位さえもできれば食べたくない…そんな人生を送ってきた。

なん十年も肉に対するトラウマで、肉料理の際には肉の味がしないくらいにしっかりと味付けをするようになり、当然脂身はそいでいた。


53歳で夫が亡くなり、人生の儚さを知ったわたしは「好き嫌いなどしていられない。なんでも食べなきゃ損じゃない」そんな風に意識を変えた。

食べたことがない食材に対しては何とも言えないないけれど、現在は好き嫌いはない。でも、やはり脂身の塊だけはどうしても口にすることができない(苦笑)

そうローストンカツなどは以ての外で、注文したとしても脂身の部分だけはキレイに残していた(お店の方ごめんなさい)

そんなわたしは、美代さんではないけれど勿体ない精神が発動し、同じ金額を支払うのならいっそのことヒレトンカツにすればいいんだと。
以後、お店でトンカツを食べるときはヒレを注文するようになった。

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雨と雷。
やっと春がやって来たかな。

母美代さんが、雷の怖さを忘れ、穏やかに過していることを願う。


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親の介護から学んだことは自分に活かせるのか…?

2024.3.11(月)

「ヨッコがら聞いだども、美代はそろそろあぶねって?」

叔母ミッコさんから着信があり、いきなりのこの言葉。(従兄の携帯から)
少し前にヨッコさんへ伝えていた母美代さんの症状が、又聞きとなった結果としてあぶないに(T_T)

食が細くなり、飲み込む力も弱くなっていることを伝えた。
徐々に弱ってきていることは否めないけれど、今日明日にどうこうということではないことも伝えた。

「そが、まだぎぎだど、せいがぐには伝わらねな」(又聞き、正確)


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ミッコさんは美代さんの2歳下。
話の内容はしっかりとしていたけれど、自分の年齢があやふやに。
今年89歳になるんだよと教えてあげると「だんだんど、忘れるようになってしまった」

看取りの話も持ち出してみた。
そう、延命治療はせずに老衰と言う自然な形で逝かせてあげたいと。

「いいんだ、まやは十分やってきたんだがら、おめがいいど思ったようにやればいいんだ」

ヨッコさんに話したときも同じ様ようなことを言われた。
十分…何をもって十分と言えるのかは疑問だけれど、叔母たちの中では下の世話が一番大変なことと位置付けている感。

自分たちはまだ紙パンツにも頼っていないことで、美代さんの下の世話をしてくれて有難かった…みたいなことも言われた。

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       青くん、毛並みがキレイだった頃

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    最近はかなり痩せ、毛の状態も悪くなってきた


下の世話。
歩けなくなったり立てなくなったら、いずれはオムツに頼らざるを得ない。

美代さんの介護を始めたとき、最終的にはオムツになるんだ…などとは予想もしていなかった。
リハビリパンツは使用していたけれど、ちゃんと自分で用を足すことができていたし、わたし自身も勉強不足で、動けなくなるなどとは想像もしていなかった。


老いは必ず訪れる。
叔母たちのようにシャキッとしていられるかはわからない。
でも、美代さんの介護で良くも悪くも学んだことは多々ある。
それらを実践したなら、この先も何とかなる…かもしれない(苦笑)


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死生観…自分の最期を想像できるかと問われて

2024.3.8(金)

認知症の人と家族の会に参加してきた。
1月は大雪で、2月は連くん捕獲で参加できなかったので、3ヶ月ぶり。


話題の中に死についてがあがった。
自分の最期が想像できるか。どの様な形の最期を希望しているか。

ある人は、流れに任せる。病気でも事故でも老衰でも、それを受け止めるだけと。
ある人は、死ぬまでに身辺整理をきちんとしていたいと。
ある人は、やはり老衰かな…と。
ある人はピンピンコロリかな…と。
ある人は、全く想像できない。自分が死ぬなどということを考えたこともないと。

で、わたしはというと、やはり怖いよね。
怖い理由は何か…痛んだり苦しんだりもだけれど、自分の存在がなくなることが一番怖いかな。
それから、未練かな。
この世に未練があるから死を恐れるのかもしれない。

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          後ろに連くんがいる


人は必ず死ぬのだから。
死なない人間はいないのだから。
遅かれ早かれいつかは死ぬのだから。

だからこそ、やりたいことがあったら生きているうちにやらなければ。
そう、死ぬまでは精一杯生きるんだ。
このような締めくくりで終わった。


親の長生きを希望しますかと問われた。
以前からこのブログでも記しているけれど、美代さんの人生なのだから好きなだけ生きればいい。
ありがたいことに、施設利用料は全て美代さんの年金で賄えているし、穏やかな認知症と言われ誰にも迷惑はかけていないのだから、好きなだけ生きればいい。

但し延命治療はしない。(未だ妹からの承諾は得ていないけれど)
それこそ老衰で、苦しまずに眠るように穏やかにと願う。


在宅介護をしていたときは、とにかく毎日が苦痛だった。
いっそのこと死んでくれれば…そんなことを思ったこともあった(苦笑)

でも、直接的な介護から離れた今は、日々穏やかに過してくれればそれでいい。そんな風に想っている自分が居る。

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     キャットタワーの下でこう箱座りの連くん


わたしはどんな最期迎えるのだろうか。
想像はできないけれど、願わくば苦しまずに…かな。


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親の看取りを考える…家族でも意見は異なる

2024.2.26(月)

母美代さんの看取りについて、妹へライン。

現状と、積極的治療はせず施設での看取りを希望していることが、わたしや娘たちの意見だと記した。
返信は「デリケートな問題なので時間が必要です」と。


妹が美代さんに会ったのは、直近では7年前の6月(美代さん84歳)
当時転勤で神戸に移り住んでいた妹の所へ、体力的にはこれが最後の旅行になるかもしれないと、二泊三日で会いに行った。

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   琴ちゃん、アイラインを引いたような、パッチリな目


妹は高校卒業後に実家を離れ、短大時代から結婚するまで一人暮らし。
美代さんと暮らした長さを言えば、わたしの娘たちの方が長い。
美代さんが入院した時や具合が悪かった時、傍に居てくれたのは娘たち。

認知症の兆しが見え、これ以上は自分たちの手に負えないと判断した娘たちは「おかぁの母親なのだからおかぁが面倒看て」と、古河に住むわたしに言って来た。
まぁ、当然よね。


ラインの内容を長女に見せた。
その反応は「まぁね~、暫く会っていないし、ばあちゃんの状態も知らないしね」

その通りよね。
美代さんの現状を知ることが判断材料になると思い「暖かくなる頃に、一度面会に来て」と送信。
返信は「そうですね」

GW辺りには、会いに来てくれるのかな。

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    常くん、少し釣り目だけれど、それも魅力の一つ


女親としての美代さんに対する想いは…。
過去には、妹もわたしと同様のことを言っていた。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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