にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん16歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

認知症の母との暮らし

学歴小学校2年生。認知症の母、掛け算九九で褒められる

美代さんは86歳、要介護1。
最近の記憶は、短い時で1分前のことも忘れます。

昨日、デイケアから帰ってきた美代さんは、
「今日は褒められできた」

デイケアでは、足腰のリハビリとは別に、頭のリハビリもします。
プリント2枚を持ってきた美代さんは、プチ自慢でした。

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計算問題はお得意のようで、これについては、
「へぇ~、よくできてるね」

あたしも、お褒めの一言を。

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「デイの先生も、オレのごど褒めでくれだ」

理学療法士のことを、先生とか、おどごと呼ぶ美代さん。(男)
昨日は、先生と呼んでました。

満点の答えに、理学療法士は九九について訊いてきたそうです。
4×4はいくらですか?と、「四四、十六です」と、答えた美代さんに「凄いですね」と、これまた褒められたと。
そして、この後は自慢話です。
「な~ぬ、九九なんか簡単だべな。オレはこどもの頃、学校さいげねがったども、九九だげはちゃんとおべでる」

そして、
「皆様は九九言えねでだ、オレだげ言えでだ」

貧乏農家の子沢山の長女に生まれた美代さんは、次から次へと生まれてくる弟妹の子守りで、小学校にもろくに通わせてもらえなかったそうです。
学歴の無い母にとっては、九九を言えることが誇りとなっているようです。

そんな美代さんですが、もう1枚のプリントを観たあたしは・・・。

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絵心・・・ではなくて、色彩感覚ですね。
枝葉は緑、落ち葉は茶色・・・まぁ、いいです。
枯れたから、落ちたのでしょう。

女の子のコートの色。
袖と見頃の色が違うのです。
本人は同じ色を塗ったつもりでいたようですが、空間認識の衰えなのか、テキトーに塗ったのか、定かではありません。

リスの色が紫になっていることを、自分でもおかしい?と感じたようで、お隣の方に訊いてみたそうですが、そのお隣の方のご意見がなんともはや、
「木にいるから、いいんじゃないですか?」(敢えて標準語)

お隣の方は、どの程度進行されていらっしゃる方なのか。
その他にも、ツッコミどころは沢山あるのですが、省きます。

ぬり絵はこどもの頃から不得手だったそうです。
周りのみんなはとても綺麗に塗っているのに、自分だけがおかしな色になっていることを、判っていたそうなのです。

色使いがまるでなっていないのは、こどもの頃から変わりなし。
こういうことが、大人となってファッション感覚ゼロに繋がってしまったようです。

美代さんの記憶力についてを不思議に思うことが多々あります。
ついさっき・・・1分前の記憶がないこともある中で、昨日のデイでのやり取りを、キレイに憶えている。
分かれ目がどこなのか、本人に訊いてもたぶん判らないでしょう。

今日は、午後からインフルエンザ予防接種です。
あたしのかかりつけ耳鼻科で受けます。

痛みに弱い超ビビリの美代さんですが、大騒ぎしないことを祈っています。


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杖歩行。信じられるのは自分の足だけ・・・?

金曜日、美代さんとふたりでラーメンを食べに行ってきた、あたし。

ラーメン・餃子共に美味しく頂きました。
美代さんの、満足な様子にホットしました。

が!
このあと・・・そう、色々あったのです。
食べ終わったあとに、トイレに行くと言い出した美代さん。
こちらのトイレを使用したことはなかったあたしですが、通路の先にトイレマークがありましたので、美代さんに教えました。

変形性膝関節症と腰痛持ち。
椅子から立ち上がってすぐには歩き出せません。
その場でイッチニ・イッチニと、数回足踏みをさせてから、歩かせます。

トイレまでの距離は、4メートルほどでしたでしょうか。
ペンギン歩きでなかなかトイレにたどり着けず、やっとのことでトイレの中へ。
その間、あたしはテーブルに座ったままで見守っていました。

周りの客は、なぜ手を貸さない?というような目であたしをチラ見。
普段から「美代さん」と、名前で呼ぶあたしは、娘に観られたのかそれとも嫁に観られたか。
いずれにしても、冷たい・・・もしくは気が利かないと思われたことは間違いないでしょう。

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他人の目を気にしたあたしは、仕方なく美代さんを追ってトイレの中へ。
男性用には暖簾が、そして奥には女性用。
便座に座り、ドアを大きく開けたままで用を足していた美代さん。

なぜドアを閉めないのかを訊いても、帰ってくる答えはトンチンカン。
「ちゃんと、ズボン下げですわってる」

開けっ放しで恥ずかしくはないのか、ドアを閉めることが面倒だったのか、取り敢えずあたしが居るからいっか。
そんな気持ちで終わるのを待ち、その後は、歩き方がぎこちないので、嫌々ながら手を貸しました。

杖歩行の美代さんは、ゆっくりであればしっかり歩けるのです。
それなのに、カニ歩きのような、とにかくおかしな歩き方。
あたしが手を貸しているにもかかわらずです。

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       足つき杖です

車に乗り込み、なぜあのような歩き方になるのか訊いてみました。
「おっかね。とにかくおっかね。もしオレが転べば皆様にめいわぐかがる。みんなして、オレの周りさ来るべ?そったなごど、させられね」

「でも、家でならもっとサクサク歩くでしょ?」

「家だば、ほがの人さめいわぐかげねべ!」

解説
家でなら、あたしにだけ面倒を掛けるだけだが、外や店で、もしも転んだら周りの皆様に迷惑が掛かる。だから、余計に慎重になる。

もしも転んだら・・・
そんなことを考えて歩いていたのか・・・。
母なりの気遣いをしていた。

確かに大騒ぎになるかもしれません。
でも、そんなことを考えながら歩くから、尚更おかしな動きになる。
「そんなことを考えずに、いつも通りに大股でゆっくりと歩いてよ」

「そだよな・・・」

足腰が弱ると、まともな動きもできなくなる。
たま~に、何もない所で躓くことがある、あたし。

年を重ねるって、そんなことなのでしょうね。


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麺の硬さ、スープの濃さを択べるラーメン店。母娘で外食

昨日は、デイケア・デイサービス共にお休み。

ず~っと、考えていたことがありました。
美代さんと暮らすようになり、ふたりで外食をしたことがない。
以前に、友人と3人でとんかつ店で食事をした際、何が気に入らなかったのか、「二度と誘うな」と言われたことがあり、それ以来美代さんと外での食事をすることはありませんでした。

気になっていたラーメン店があります。
友人とは何度か食べに行っているお店なのですが、麺の硬さやスープの濃さを選べるのです。
入歯で硬い物には難色を示す美代さんには、打ってつけのお店です。
加えて塩分控えめ・スープを薄めて頂けるのです。

昨日、行ってきました。

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ワンタン麺と、餃子を注文。
こちらの餃子はとても大きく、ジャンボ餃子。
1個で、通常の3個ほどの量なのです。
一皿2個入り・3個入り・5個入りとあるのですが、2個入りを注文しふたりで半分こ。

かなり薄めで出して頂いたスープを、一口すすり、
「おいしい」

・・・ヨシッ、掴んだ・・・
「麺はどお?」

「どおって、味が?」

麺の味?いいへ、麺の硬さが気に入ったのかを聞きたかったのですが、訊き方が悪かったようです。
「じゃなくて、硬い?軟らかい?」

「うん。軟らけ」

黙々とラーメンを食べ続ける美代さんに、餃子も食べるように促すと、
「あ、餃子、あったのが」

テーブルに運ばれてきた際に、一口では無理なので、半分に切りました。
美代さんの目の前で、熱いから少し置いてから食べるようにとも言っていたのですが、そこにあることさえ、忘れていたようです。
と、メンマを掴み、この硬い物は何かと訊いてきたので「しなちく」と答えたのですが、目がキョトン。
暫くラーメンを食べていなかったので、すっかりと頭から抜けていたようです。

スープは残したものの、完食。
美代さんの胃袋は達者そのもの。
長生きの太鼓判を押された美代さんですが、もの食いの善さは一目瞭然です。

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食が細く、苦労をしているご家族も多いようですが、体重増加が気になる美代さんの食べっぷりを、いくらか分けて差し上げたいくらいです。

12時半過ぎにお店を後にし、晩ご飯までの7時間近く、お腹が空いたとは言いませんでした。
ワンタンも入っていたことで、胃袋は満タン状態だったのでしょう。

でも、飴玉はなめていました。
タバコと同じ位置にあると言う飴玉。
止められないようです。

母娘での外食。
次回はどこに挑戦しましょうか。


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認知症「これは誰だ?」若き日の自分を判断できない

夫が亡くなったとき、一旦実家に引っ込んだあたしですが、半年後に復職。
そのとき、大量の写真を持ってきました。
そのほとんどが、むすめ達がこどもの頃のものです。

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淋しい時や暇なときに見て、ひとりで楽しんでいましたが、
・・・そうだ、美代さんにも見せよう・・・
と、ガサゴソしました。

古い写真を観ることは脳の活性化になり、認知症の進行を遅らせることに繋がる。と、本に記していました。
20~30年前の、殆どがむすめ達との思い出の写真ですが、美代さんが写っているものもあります。
どれもこれも真剣に観ていましたが、懐かしさで観ていたのではなく、写っているむすめ達を判断できずに悩んだ末の真剣さでした。

「なぁ、これ・・・誰だ?おらいさこったないだっけが?」(オレの家に、こんな、いたっけか)

サキが保育園に入る前の、2歳から4歳までは、美代さんに預けて仕事をしていました。
その頃の写真を観ての一言に、愕然。

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まぁ、子どもの顔は変わりますから、それは置いとくにしてもこの後が問題なのです。
またもや、
「これ・・・誰だ?」

「どれ?」
と、観てみると、美代さん本人です。
「えっ?これ、あなただよ。判らないの?」

あなただよと言われた美代さんは、ジ~ッと観ていたのですが、
「これ、ホントにオレが?オレはこったな顔してだのが?」

誰しも若い時代があった訳で、当然美代さんにもあった。
「これがオレが・・・」

その後、自分が写っている他の写真を探し、鏡を見ながら顔を見比べ、
「こったにわががったんだな・・・髪も黒いし・・・」

「そりゃあねぇ、あなたにだって若い頃は在ったわよねぇ」

あたしは59歳。
例えば、小学生の頃の写真を観ても、自分だと言える自信があります。
美代さんは86歳。
50代の頃の写真を観て、自分であるとの判断ができなかったのです。

何だか淋しいですね。
自分の顔が判らないのですから。

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月日は残酷だと言いますが、
それは、どんなに若く美しかったひとでも、年月には逆らえないということ。
中には、いつまでも若いままの方もいらっしゃいます。
どのように保っておられるのやら(笑)

美代さんは、自分の写真を判断できなかった。

老いていく自分を受け入れ、ときに逆らいながら、
そして、認知症とは無縁の人生を送りたいものです。


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隠す行為に対処しきれない・・・認知症の難しさ

やられた~・・・

美代さんは、飴玉大好き。
本人の弁として、
おどごのタバコど一緒だ。なめればスッキリする」(男)

タバコは男性だけのものではありませんが、美代さんの中では、タバコは男の人が喫うものとなっているようです。
そして、スッキリするとは、もはや中毒状態?

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今日はデイサービスの日。
お迎えの時間の連絡はきません。
9時30分~50分の間と、事前に決められています。
時計を見て、部屋に書いてある迎え時間を確認していた美代さんですが、
何となくソワソワしている様子に、ピーン。
・・・これ、絶対飴玉持って行くわ・・・

ドアの影からそっと覗くと、2種類の飴玉を手に取り、何かを考えている様子。
と、枕元に置いてある使いかけのティッシュペーパーの間に押し込み、更にその上に無造作にハンカチを置いた。
ん?何してるの?自分でなめるんなら、隠す必要ないよね?
デイへの飲食物の持ち込みは禁止されていることは、口を酸っぱくして何度も言い聞かせていますが、その度に「わがった」を繰り返しいた美代さん。

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隠したままにしてトイレへ入ったのですが、部屋のドアはちゃっかりと閉めている。
う~ん、どうしよう。
デイから帰ってきてからなめるつもりなのか、真意が判らない。
取り上げようにも、ドアを開ける音で部屋に入ったことがバレてしまう・・・もう少ししたら見に行こう。

そうこうしているうちに、お迎え。
前回と同じ小柄なオジサンです。
美代さんのズボンのポケットを確認しようと迷いましたが、玄関先でバタバタしたくはないので、そのまま「行ってらっしゃい」と。

送り出してすぐに飴玉の確認。
やられた~・・・
でも、いつの間に?
そうだ!出がけにヨッコさんから電話が入っていたわ。

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話の途中で迎えのピンポ~ン。
「まだ、あどでな」と、電話を切った美代さんですが、
「ヨッコからだ。腹の調子悪くて、オレど話したくて電話してきたらしい」

あたしが訊く前に、自分から言ってきました。
別に、どこの誰と話そうがあたしの知ったこっちゃない。
わざわざ言ってきたのは、飴玉を持ったことを気取られないようにするためなの?

かなり前ですが、デイケアへ行く際にも飴玉をポケットに入れようとしたことがあり、その時は力ずくで取り上げたのですが、泣かれてしまいました。
それも、自分には何の落ち度もないと。
「なしてそったにオレのごど虐めるのや?何もわるいごどしてねのに」

・・・あぁ、飲食物持ち込み禁止のこと忘れてるんだ・・・
あのことがあってから、なるべく優しく諭したい。そんな気持ちでいたのに、よりによって隠すか!?

デイサービス担当者会議の際も、施設長・ケアマネから禁止のことは話して頂いています。
美代さんも「わがった」と言い、指きりげんまんをしていたのですが、こうなると忘れたと言うより本能でしょうね
抑えの効かない幼児並の心理・・・でしょうか。

隠したのは、以前の「虐められた」の記憶からでしょうか。
何故叱られたのか・・・叱られた理由は忘れ、叱られたという悪い記憶だけが残るという認知症。

はぁ~・・・
子どもだと思って接したら、悩まずに居られるのでしょうか。
でもね、子どもで居る時間より明らかに、大人で居る時間の方が長いのです。

ケアマネに相談してみましょうか・・・。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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