2026.9.9(水)
妹と二人での面会を、無事に終えることができた。
その前に。
東北本線の最寄り駅に迎えに行き、家に向かって走っている際のこと。
わたしの後続車は黒塗りのタクシー。
後部座席に頭が見えたので、お客を乗せていることに間違いはない。
わたしはいつもと変わりなく、特にノロノロでもスピードを上げるでもなく、速度を守りながらの運転。
1kmほど走ったかな、タクシーがいきなり煽って来た。
「怖い!ぶつかるーーー」
助手席に座っていた妹はサイドミラーを確認し「うわーー」と。
確かに田舎道で交通量は少ないよ。でも、それがスピードを上げてもいい理由にはならないと思うし、煽られる理由もないと思うんだけどね。
直線で追い越し可能地帯だったしで、対向車が来ないのだから煽るよりも追い越してよと思ったけれど、それもせずにずっと後ろに付かれたまま。
信号のある交差点までの10分ほどを、正直言って嫌な気分で走っていた。
タクシーのウインカーはわたしとは反対で、やっと別れられる~とホッとしたけれど、行灯に記されている会社名を、ちゃんと見ておけばよかったと、後で後悔(苦笑)。

美代さんはベッドの背を上げられ、座った状態だった。
妹は顔を近づけて何度も「ソノコだよ。ソノコが来たからね。わかる?」
コクンと首を縦にする美代さんだけれど、実のところはわかっていない。
妹に会うのは2年ぶり。
ここのところ、週3で会いに行っているわたしのことも分からないのだから、妹のことをわからないのは当然っちゃ、当然よね(T_T)
妹は伝えられているほど弱っているようには見えないって、安心していたけれど、手足を触ってガリガリになっていることを知ると「あぁ…」と。
そうだよね。食べていないのだから痩せてしまうのはどうしようもないよね。
初めて入った美代さんの居室に、意外と広いのね…と。
エアコンの設定が24℃になっていることに気づき、少し涼しいけど大丈夫かなと。
いつもは25℃設定なので、確かに1℃低い。
風向は直接当たるようにはなっていなかったけど、昨日は久しぶりに暑かったので職員の気遣いだったのかな…?
会話らしい会話はできない状態で、集中力も途切れいつものように目を瞑る様子が見られた。これ以上は無理かなと、帰りの列車の時刻もあるしと長居をすることはなかった。
「今日は帰るけどまた来るからね」
「うん」
それまではボーっとしていたのが急にハッキリとした意識になり、目がパチッと開いた。
「シナプスが結合したのかな?」
「そうかもね」
正味15分にも満たなかったけれど、妹は会えたことに満足していた。
次に来るときは、もしかしたら…という思はあるけれど、来ようと思えば日帰りも可能なのだから、いつでも会いに来てくれたら嬉しいよね。
往復の旅費は痛いかもしれないけれど、たった一人の親だもの、そこは義弟とて許してくれるよね(義弟の両親は既に亡くなっている)。

身長はわたしよりも高い妹だけれど、見た目はわたし以上に痩せていた。
うっかりもの忘れにビクビクしたり、物の名前がすぐに出てこなかったりと、認知症を恐れていたけど、都会での暮らしは田舎と違いひたすら歩くみたいだから、わたしなどよりも余程健康的な暮らし方をしているんじゃないかな。
認知症予防にはウォーキングが最適だと言われているからね、妹は…大丈夫よ、たぶん。
看取り期に入ったと、最初に報告されてから2週間が過ぎた。
昏睡状態になっているわけでなし、まだまだ大丈夫…そんな漠然とした想いが、わたしたち姉妹に湧いていた。
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妹と二人での面会を、無事に終えることができた。
その前に。
東北本線の最寄り駅に迎えに行き、家に向かって走っている際のこと。
わたしの後続車は黒塗りのタクシー。
後部座席に頭が見えたので、お客を乗せていることに間違いはない。
わたしはいつもと変わりなく、特にノロノロでもスピードを上げるでもなく、速度を守りながらの運転。
1kmほど走ったかな、タクシーがいきなり煽って来た。
「怖い!ぶつかるーーー」
助手席に座っていた妹はサイドミラーを確認し「うわーー」と。
確かに田舎道で交通量は少ないよ。でも、それがスピードを上げてもいい理由にはならないと思うし、煽られる理由もないと思うんだけどね。
直線で追い越し可能地帯だったしで、対向車が来ないのだから煽るよりも追い越してよと思ったけれど、それもせずにずっと後ろに付かれたまま。
信号のある交差点までの10分ほどを、正直言って嫌な気分で走っていた。
タクシーのウインカーはわたしとは反対で、やっと別れられる~とホッとしたけれど、行灯に記されている会社名を、ちゃんと見ておけばよかったと、後で後悔(苦笑)。

美代さんはベッドの背を上げられ、座った状態だった。
妹は顔を近づけて何度も「ソノコだよ。ソノコが来たからね。わかる?」
コクンと首を縦にする美代さんだけれど、実のところはわかっていない。
妹に会うのは2年ぶり。
ここのところ、週3で会いに行っているわたしのことも分からないのだから、妹のことをわからないのは当然っちゃ、当然よね(T_T)
妹は伝えられているほど弱っているようには見えないって、安心していたけれど、手足を触ってガリガリになっていることを知ると「あぁ…」と。
そうだよね。食べていないのだから痩せてしまうのはどうしようもないよね。
初めて入った美代さんの居室に、意外と広いのね…と。
エアコンの設定が24℃になっていることに気づき、少し涼しいけど大丈夫かなと。
いつもは25℃設定なので、確かに1℃低い。
風向は直接当たるようにはなっていなかったけど、昨日は久しぶりに暑かったので職員の気遣いだったのかな…?
会話らしい会話はできない状態で、集中力も途切れいつものように目を瞑る様子が見られた。これ以上は無理かなと、帰りの列車の時刻もあるしと長居をすることはなかった。
「今日は帰るけどまた来るからね」
「うん」
それまではボーっとしていたのが急にハッキリとした意識になり、目がパチッと開いた。
「シナプスが結合したのかな?」
「そうかもね」
正味15分にも満たなかったけれど、妹は会えたことに満足していた。
次に来るときは、もしかしたら…という思はあるけれど、来ようと思えば日帰りも可能なのだから、いつでも会いに来てくれたら嬉しいよね。
往復の旅費は痛いかもしれないけれど、たった一人の親だもの、そこは義弟とて許してくれるよね(義弟の両親は既に亡くなっている)。

身長はわたしよりも高い妹だけれど、見た目はわたし以上に痩せていた。
うっかりもの忘れにビクビクしたり、物の名前がすぐに出てこなかったりと、認知症を恐れていたけど、都会での暮らしは田舎と違いひたすら歩くみたいだから、わたしなどよりも余程健康的な暮らし方をしているんじゃないかな。
認知症予防にはウォーキングが最適だと言われているからね、妹は…大丈夫よ、たぶん。
看取り期に入ったと、最初に報告されてから2週間が過ぎた。
昏睡状態になっているわけでなし、まだまだ大丈夫…そんな漠然とした想いが、わたしたち姉妹に湧いていた。
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