にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん17歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

認知症の母との暮らし

令和って、何だ? 認知症に元号は必要・・・?

386b4334fbd0473b27a97a99285e73d9_s

カレンダーを観ていた母美代さん。

「なぁ、令和ってなんのごどだ?」

「元号」

「げんごうって、なんだ?」

まるで漫才のような会話ですが、
明治・大正・昭和・平成。そして今は令和であることを説明。
教えたことが判っているのかと思い訊いてみた。

「じゃぁ、明治の次は?」

「昭和だ」

何度も繰り返したのですが、どうしても「大正」が出てこない。
これも、認知症故なのでしょうね。
それでいて平成天皇の美智子皇后のことは、スラスラと言葉に出る。

「美智子様は、皇室でとっても苦労したが今の雅子様は、そんなこともなく幸せだ」(美代語にすると長くなるので、標準語で)

美智子様が皇室に入られた経緯のことは、TVで何度も放送されているので記憶に残っているのでしょう。でも、雅子様のことは年代的にも違い「適応障害」でご苦労されたことなどは、記憶から飛んでいるのです。
適応障害・・・それさえも、もしかしたら知らないのでは。

「令和にも、天皇はいるのが?」

「今の天皇が、令和天皇だよ」

認知症の考え方・・・というか、それこそ「ポツン」と記憶が無くなるのでしょうね。

「ねぇ、昭和は何年続いたか知ってる?」

「80年」

スッと出てきた80年。
頭に浮かんだ言葉や数字を、考えることもなく口にする。
昭和は64年で、1週間だけだったと教えると「そったなごど忘れだじゃ」

「そうそう・わがってる・今わがった」
これらは、あたしに合わせているだけ。
今わがったと言いながら、次の瞬間には飛んでいるのだから。

スポンサーリンク


そういえば、平成は31年4月までで、令和が始まったのは5月1日からでしたね。
あたしの中でも、記憶が定かでなくなることがあります。
仮に母の年齢まで生きていたとして、果たして平成の終わりや令和の始まりが、何月何日であると憶えていられるのか。全く持って自信なしです。

今日が、何月何日何曜日であるか、日に何度も訊いて来る美代さん。
教えたとしても、すぐに飛んでしまう記憶。
美代さんにとっては、平成も令和も今生きる上では、大したことではないのかもしれない。

ただ、色いろなことに興味があるということは、大切にしなければとは思います。
いちいち応えるのも、面倒くさいのですけれどね。
そして、聞き流すことも必要なのでしょう。

老母、引越しで頭が混乱? ここはポツンと一軒・・・

出た~。
定期的に出る言葉「オレ、あっちでユカど暮らす」

今回の引越し、母美代さんの頭が追い付かないようなのです。
慣れ親しんだこの部屋を、なぜ出て行かなければならないのか。
出て行くのは自分だけなのか。
持って行く物は何なのか。
順を追って説明していますが、何せ認知症、すぐに忘れます。

スポンサーリンク


一度だけ、今回借りることになった物件を観に連れて行きましたが、
な~んとなく、記憶の片隅あるようで、

「あの、観に行ったどごが?」

と、訊いてきますが、その後の言葉が何とも言えません。

「あそごは、〇〇が?」

〇〇・・・
距離感が判らない美代さんは、引越し先の場所が実家の〇〇市だと思い込んでいるようなのです。

「あのね、岩手に行くには高速使って7~8時間かかるのよ。今度の所はここから10分くらいしか離れていないのよ」

「そだのが・・・オレ一人で、あのポツンと一軒みだいなどごさ、行ぐのが?」

「あのね!あたしも一緒だから」

ポツンと一軒・・・最近美代さんがハマっている番組ですが、住宅街の一角にあるので決してポツンとではないのですが、遠くに行ったとの思い込みが脳みそにインプットされてしまったようで。

「それにデイケア・デイサービスはこれまで通りに行けるから、何も心配しなくていいよ」


加えて、引っ越すことに因り、これまでの通所デイケア・デイサービスを受けられなくなると勝手に思い込み、それならば岩手に帰る。の考えに至った様な感じでした。

それにしてもです、車で10分の距離が、7~8時間にも感じるとは。
何処か、とてつもなく遠い所へ連れて行かれる・・・そんな不安感が生じたのでしょうね。

「これ、持ってぐのが?」

TVや、テーブルを指しいちいち訊いてきます。

「全部!この部屋にある物は全部持って行くの!それが引越しなのよ」

17年にここ古河へ来た際は、数枚の衣類をバッグに詰め込んだだけでしたので、引越したという実感はなかったのかもしれません。
それでも、元居たあたしのアパートから、ここに引っ越す際の作業を観ているはず。
しっかりと飛んでしまっているようです。

05c5db29f877c2f5257f905011e20aab_s

あたしは根無し草でも構わないという考えですが、認知症の美代さんには、自分の家があるのに何故引っ越さなければならないのかが、理解できないようです。

半強制的に古河に連れてきた訳ですから、美代さんには「いい迷惑」かも。
それでも「オレはおめど暮らす。おめがいねばオレは生ぎでげね」と、堂々と言っています。

・・・そうよ、あなたはあたしがいなければ生きていけないのよ。だから、あたしの言うことはちゃんと聞いて!・・・

あたしの最終的な役割は、母を看取ること。
長生きを宣言された美代さんとの暮らしに、終止符が打たれるのは
何処(いずこ)でのことになるのやら。


スポンサーリンク

親の言いつけを守る 昔の記憶が鮮明に・・・

母美代さん、86歳。
アルツハイマー型認知症の診断を受けて、2年と5か月が過ぎました。

ブログを始めて丸2年。
2年前のブログを読み返してみると、今の状況に比べると「大したことではない」と、思える内容が多いことに気付きました。
それでも、その頃は美代さんのやることなすことが気に入らず、もしかしたら認知症の症状ではないことまで、認知症だから・・・と、思い込んでいたような気もします。

物忘れについては、この数か月で一段進んだように感じますし、歩行についても、ペンギン歩きが更に輪をかけた状態になっています。

認知症では、近々の記憶がなくなり昔の記憶が鮮明になると、一般的には言われていますが、ご多分に漏れず美代さんもその通りで、今いまのことが判らなくなり、昔(こどもの頃)していた・話していたことが常に頭の中に在るようです。

スポンサーリンク


最近特に感じるのは、食事中でのこと。
食べ方がとても汚いのです。
こぼすことはまぁまぁありますが、そうではなく音を出して食べる。
すする・・・のです。(かき込むが、解りやすいかも)
そう、全ての食材をすすり、時に大きな「じゅるじゅる」という音までだして。

「すすらないで、お箸で口の中に入れてあげて」

「急いで食べなくてもいいから、なるべく音立てないでゆっくり食べて」


貧乏人の子沢山。
ゆっくり食べることなど許させず、食べたらすぐに農作業。
いかにして早く食べるかを、考えていたそうです。

元々食事のマナーなどお構いなしの性格。
と、言いますか、マナーも知らないのだと思います。
それどころではない生活を、強いられてきたのですから。

「畑に行くことはないのよ。誰も追い立てることもないし、ゆっくり食べて」

「そだよな。忘れでらった」

と、綺麗に食べてくれるのですが、ものの数分で元の状態に。
言ってもすぐに忘れるのですから、ほっとけばいいのかもしれませんが、
外食時、あたしが恥ずかしいので・・・そんな想いもあるのです。
だって、ぱっと見、美代さんは認知症には観えないのですから。

食事は急いで食べるもの。
ぱっぱと食べて、仕事に精を出す。
ご飯をゆっくり食べる者は仕事のできない者。
明治生まれの父親に、常に言われていたそうです。

おやじがこう言ってだ・あっぱがああ言ってだ

昔のことで占領し尽くされた頭の中。
想いは生まれ育った実家。
会話の中に、おやじ(父親)・あっぱ(母親)が増えてきました。

2f317a2a25f47ae60679a69d418a8662_s

昨日もチラッと訊いてみました。

「ねぇ、ユカ・サキは何処に住んでいるの?」

「アキの家の隣だ」

「そっか」

関連記事 老母の記憶に残る家 それは生まれ育った家
http://aya1205k.xyz/archives/22181296.html

少し前までなら「違うでしょ!」と、否定していたあたしですが、
最近は聞き流すということを、やっと(笑)学習しました。

それでも、否定していることの方が多いようにも思います。


スポンサーリンク

記憶の書き違えと、つじつまの合わない内容

母美代さんは、電話魔。
昨日夕方も、自室でいつものヨッコさん(叔母)と長話。

内容は、自分の足腰のこと・叔母の近況、そして母の一番下の妹の話。
いい人ぶり・・・
美代さんは、デイに通い随分と足腰が丈夫になった・・・みたいなことを言っていましたが、自分を良く見せようとする心理なのでしょうね。
実際は、室内歩行も杖に頼り、杖無しではヨチヨチ歩きが更に進んでいます。

一番下の妹・あたしの末叔母ですが、美代さんとは16歳差の70歳。
かれこれ20年以上前になりますか・・・乳がんを患い、方乳房を切除しています。

その叔母が、かなり前から糖尿病を患い長い療養を続けているそうなのです。
身体を動かすのはトイレのときだけで、それ以外のことは全て夫に甘えっぱなしで、動くことがないのに、食べることだけは人一倍で太る一方なのだと。

497b975d3923dc889c217395e3c0680e_s

10日ほど前に高熱が続き、妻の身体を支えられな夫は救急搬送を依頼。
治療のかいあって、退院許可が下りたらしいのですが、岩手の冬はまだまだ寒く帰りたくないと駄々をこね、加えて、糖尿病であるにもかかわらず、病院食では足りないと食べ物が欲しいと、更なる駄々で、夫を困らせているらしく。

病院側は、一刻も早く退院してもらいたいとの想いで、介護認定を受けるようにアドバイスをし、市役所への手配までをしてあげたらしいのです。

スポンサーリンク


話が終わり、叔母の入院の内容を知らせてきた美代さんに、お見舞いが必要なのかと訊いてみたところ、記憶が定かではないのです。まぁ、仕方ありませんが。
容態についても、元気で病院の廊下を動き回っているらしいと言うのです。

・・・美代さんに訊いてもダメだわ・・・

晩ご飯後に、詳しいことをヨッコさんから聴いたのが、上記の内容でした。
家でも動かない人が、病院の廊下を動き回るはずがない。
美代さんの頭の中での記憶の書き違えを、まんま、受けてしまうところでした。

ヨッコさんは美代さんについてを、
「電話での話は通じてるけど、たまにつじつまの合わない受け答えがあるが、自分も年なので適当に合わせている」

アルツハイマー型認知症である事は知らせていますが、叔母自身がこの病気のことをどこまで理解しているのかは分かりかねます。
ただ、もう一人の姉(美代さんのすぐ下の妹)であるミッコさんは、理路整然とした話し方なのだそうです。

ミッコさんと美代さんの年齢差は2歳。
足腰は弱り、シルバーカーを使っているミッコさんですが、樽漬けの大量の漬物作りや食事の支度など、今でもちゃんとしているそうです。

肝心のお見舞いの件ですが、ヨッコさん曰く。
「身体の為に何度も動くように言ってやってるのに、全く言うことを聴かずにブクブク太るだけ。そんな妹の見舞いなど行くわけがない」

大事に至らずに済んだので、こういう言い方なのでしょう。
そして、
人の助言は、有難く聞いたほうが身のため、の、ようですね。


スポンサーリンク

認知症の老母 漫才?外したはずの入歯の行方・・・

「お~い、母さん。俺のメガネ知らないか?」

落ちは、皆さんが知っている通り。
お父さんはおでこに(頭に)掛けたことをすっかり忘れていた。

昨日、
母美代さんの新しい入歯(金属床)作成の型取りのため、歯科医院へ。
これまでに作った入歯は保険での作成で、上下をその日に一度に型取り、
出来上がりは1週間後・・・くらいだった様な。
昨日の予約は11時半で、型取りは上のみ。
夕方5時半まで上入歯は歯科医院にお預けというシステムでした。

DSC_0464

今回を含め2週間おきに4回の予約を取っており、出来上がりは4月上旬の予定。
なぜ、このシステムなのかを確認しなかったのですが、保険のきかない金属床での作成なので、それなりに時間を掛ける・・・ということ?などと、自分に納得させていました。

見積もりは、写真にもありますが総金属床義歯、220,000円。
決して安くはないのですが、歯科衛生士の次女に言わせると「とても安い」のだそうです。
次女が勤める歯科医院では、総入れ歯で見積金額の倍近いのだそうです。

入歯は夕方までお預けのことは、美代さんにもキチンと説明済みでした。
上の歯が無い状態なので、舌でも潰せる介護食とレトルトのお粥を購入して帰宅。

スポンサーリンク


正式な見積書を頂いてきたので、美代さんに見せました。
(写真と同じで、日付・金額が新たに記載されたもの)

「いち・じゅう・ひゃく・・・へぇ~、こったにするってが?!」

金額については、金属床にすると決めた際に教えていますが、きれいさっぱりと忘れているので、驚くのは仕方がないこと。
それでも、亡くなった母親の言っていたことを思い出したようで、

あっぱ言ってだぁ、丈夫な歯でかだいもの、ガリガリど食べてって。オレもいぐらたがくても、ガリガリど思い切り食べでみて(母親、高価でも、みたい)

美代さんの母親は明治生まれ、度重なるお産で歯はボロボロだったそうです。

kiritosei-2

夕方5時半。
預けた入歯は受け取りに行くだけなので、美代さんは留守番。
その際に一言、

「取りに行ぐのは上の歯だげだえ?下の歯はどごさあるのよ」(だけだろ)

「えっ?」

皆様おわかりですよね。
下の入歯は入っているのに、美代さんは上下外したつもりでいたのです。

「下の歯は入ってるでしょ!」

「は?どごさよ?」

笑い話では済まされない、完全な思い込みと物忘れ。
指で入っていることを確認させ、外すように言いました。

「ありゃ、下の歯入ってるじゃ」

お粗末様でした。
それにしても、疲れます。


スポンサーリンク
プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ギャラリー
  • 令和って、何だ? 認知症に元号は必要・・・?
  • ねこの爪とぎと白内障 わが家のにゃんズは・・・
  • ねこの爪とぎと白内障 わが家のにゃんズは・・・
  • 老母、引越しで頭が混乱? ここはポツンと一軒・・・
  • 8回目の引越し 断捨離、始まる
  • 親の言いつけを守る 昔の記憶が鮮明に・・・
  • 記憶の書き違えと、つじつまの合わない内容
  • 認知症の老母 漫才?外したはずの入歯の行方・・・
  • 認知症の老母 漫才?外したはずの入歯の行方・・・