にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳、青(せい)くん17歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。方言と訛り×認知症要介護3で、田んぼの観える特別養護老人ホームに入居していましたが、現在は在宅介護に戻し、日々奮闘中」(現在は要介護5に進行) ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 人生一度きり、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

ヘアーマニキュアで記憶を呼び起こす・・・?

2023.6.8(木)

昨日のKちゃんのグレイヘアを参考ネタに。

母美代さんが白髪染めを始めたのは、50代半ば辺りからだったような。
入浴中に染めるために、時計をお風呂のドアの前に置き、染めている間は寒いのでタオルを肩に掛け、ひたすら時間が過ぎるのを待っていた。


わたしが実家を出た時、美代さんは67歳。
この頃はまだ染めていたと思う。
毎年、GW・お盆・お正月は帰省していたが、いつの間にか黒からグレイに代わっていた美代さんの髪。

いつから染めなくなったのだろう。
わたしは、美代さんの髪の色をそれほど気にしていなかったということなのだろうか。

人間の記憶は、新しい物が入ってくると古い物は自動的に追い出されるらしい。
毎日を忙しくしてあの頃。母親の髪の色などは、どうでも良かったのかもしれない。


美代さんと古河で同居するようになり、ほぼグレイヘアになった髪を観て、思った。そう、トレードマークにもなったいたヘアーマニキュア。

・・・今なら綺麗に入るかもしれない・・・

美代さんは恥ずかしがっていたが、染まった色にまんざらでもない様子だった。

DSC_0531-2

初めの頃はピンクを入れていた。
要介護1で、携帯電話を自由に操作できていた頃。


両親共にグレイヘア。
わたしもグレイヘアになることは遺伝的に間違いないと想うが、グレイヘアを受け入れることができるかが問題(苦笑)

今は派手な茶髪でいるが、髪の毛の大半が白くなってきたら諦めもつくのだろうか。そうなったら、美代さんのようにヘアーマニキュアを入れてみてもよいのかも。

俳優(歌手?)の美輪明宏さんのようなド派手な黄色はさすがに恥ずかしいが、そのときの年齢と肌色に合った色を選択できればと思う。


要介護3で加須市の特養へ入所した時は、ブルーのヘアーマニキュア。
入所後も、行きつけの美容室で染めてもらうつもりでいたが、コロナ禍で外出もできない状況になり、染めることはできなかった。
そして、実家に戻ってからは車椅子となり、更に外出ができなくなり染めることはなくなった。

4161919_s


美代さんは、ヘアーマニキュアをしていたことも忘れているだろう。
写真を見せながら、あの頃はああだった・こうだったと、美代さんの記憶を呼び起こすことができたなら幸い。
そんな日が、一日でも早く来ることを願ってやまない。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

人生は選択の連続 親の人生を決めたのは・・・わたし

2023.6.4(日)

母美代さんの人生。
わたしが茨城県に住んでいなかったら、美代さんは茨城県民になることはなっかた。
わたしが加須市の特別養護老人ホームを選ばなければ、美代さんは埼玉県民になることもなかった。
そして、今は八幡平市に在る施設でショートステイを利用し、長期入所(特養)を待っている。

美代さんの人生は、わたしの選択で決まってきた。


思えば。
父が生きていた時は父に守られ。
父が亡くなってからは、娘たちに守られ。
認知症になってからは、わたしに守られてきた。

守るとはおこがましいが、わたしと暮らそうと話した時の美代さんは「その言葉を待っていた」と言っていた。
84年間住み慣れた地を離れてでも、わたしと古河で暮らすことを選んだ。

26254750_s


人生は選択でできている。
美代さんが選んだ人生は娘(わたし)との暮らし。
その先がどのような人生になるかなど想像もしていなかったはずだが、その時はその選択しかなかったのだろうし、わたしもまた美代さんとの暮らしを選択した。


認知症にならなければ、茨城や埼玉で暮らすこともなく、岩手で普通の暮らしをしていたのだろうか。
こんなことを考えたところで、美代さんはもう茨城や埼玉のことなどすっかり忘れているだろう。

今いる施設を選んだのもわたし。
美代さんの、この先の人生もわたしの選択で決まっていく・・・。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

激痛からの思考・・・それは悔いに行きつく

2023.6.3(土)

「母は、罰を受けているのかしらね。美代さんに優しくしなかった、罰なのかもしれないね」

「何それ?・・・でも、ばあちゃんが歩けなくなっていたとき何が何でも歩かせようとしていたけど、そのときのばあちゃんの痛みや苦しさをわかってあげていたのかな」

「・・・そうだよね」

「おかぁが言うように、自分の痛みは人にはわからないから、ばあちゃんの痛みをもっとわかってあげられたら良かったのにね」


腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛に悩まされているわたし。
飲み薬と座薬を処方されてはいるが、薬の効果が切れると激痛に襲われる。

もしもこの激痛が、美代さんに優しくできなかったための報いであるならば、これは甘んじて受け入れなければならない。

DSC_1206


美代さんを好きではなかったわたしだが、美代さんの介護する者は、わたししかいなかった。

美代さんは、わたしを怨んでいるのだろうか。
わたしからの介護を、嫌々受けていたのだろうか。

要介護5となってしまったが、もしも記憶を遡ることができるのならば訊いてみたい。わたしが美代さんの介護をしていたことを、なんと思っていたのかと。


わたしは、この激痛を美代さんのせいにしている訳ではない。
ただ、日ごとに痛みが増している中で、わたしの思考は悔いという文字へと行きつく。

昨日の美代さんは穏やかだった。

「おかぁちゃん、今更だけど優しくしてあげられなかったこと謝るよ、ごめんね」


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

直接面会可が可能に いつもと変わらず穏やかな母

2023.6.2(金)

約3週間ぶりの、母美代さんとの面会。
これまではガラス戸越しでの面会だったが、今日は会議室で、テーブルを2台挟んだ状態での面会。

施設の車椅子で現れた美代さんはマスク姿。
こんにちはと挨拶をすると、こんにちはと返してくれた。

いつものように、わたしは誰?の質問。
これまでは、美代さんの妹のミッコさんだということが多かったが、今日はちゃんと「まや」と、言ってくれた。

DSC_0850

  ピースするように言ったら、なんちゃってピースになった


面会時間は15分となっているが、今回も15分間は持たず、10分になろうかという頃には、疲れた様子が見えた。

会話が成り立つかと訊かれたら、なんとな~く・・・かな。
訊かれたことにオウム返しで答える・・・みたいな(苦笑)
でも、どこか痛いとところはある?の問いかけに、頭が痛い時があると。

「そっかぁ、美代さんの頭痛はいつものことだものね」

「そだ・・・オレのはいっつものごどだ・・・」

頭痛が酷くなると睡眠不足になり嘔吐が続くことがあるが、今のところはその症状は出ていないみたいなので安心。

「美代さん、90歳なんだよ~すごいねぇ~」

「すごいなぁ・・・」

自分が90歳あることを自覚はしていない。
でも、90歳はすごいことなんだと、なんとなくわかったみたい。

「疲れだ・・・よごになりて」(横に)

自分の意思はしっかりと告げられる。
スタッフさんに連れていかれる前に握手をした。
美代さんの手はいつも冷たい。

久し振りに美代さんに触れたけど、もうその手に触れたくないなどとは想わなくなった。
また来るからねと言い、さよならをした。

PS
わたしが来ることを事前に知らされていたようで、楽しみにしていたらしい。だから名前が言えたのかもしれない。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

肺炎球菌感染症ワクチン接種後の市中肺炎 そして長生きの太鼓判

2023.6.1(木)

母美代さん宛てに、肺炎球菌感染症のワクチン接種券と、コロナワクチン6回目の接種券が届いていました。

ロングショートステイ利用中で、一時帰宅無しの連続利用。
美代さんを迎えに行くには、わたし一人では無理。
娘の手を借りるか、介護タクシーを予約するかと悩んでいたところへ、昨日、ショートステイ相談員さんから電話が入りました。

内容は、美代さんは連続利用なので、施設提携医からの接種が受けられますが、どうなさいますか?と。

有難かった。
今のわたしでは、車椅子を押すことも難儀な状態。
肺炎球菌ワクチンも含めて、お願いすることにした。
と、接種券を届けるのなら面会もしようと、予約も入れた。
明日の午前中を予約。

3622524_s


肺炎球菌感染症ワクチン接種は高齢者となる65歳からの接種で、八幡平市では1回目は助成金が出た。
前回の接種は85歳の時。

接種を受けた翌年だったかな・・・美代さんは市中肺炎に罹り2週間ほどの入院をしている。
肺炎球菌感染症のワクチン接種を受けていることを医師に伝えたが、市中肺炎とは別物ですとの答えだった。

更に、美代さんの肺炎はとても軽い症状ですと言われたが、軽いとは言え、高齢なので入院での加療を選択された。

入院中、熱が38度を超すこともあったが、食欲はありほとんど完食していた。
この様子を観た担当医からは、

「美代さんはしっかりと食べるので、長生きされますよ。100歳までも可能かもしれません」

みたいなことを言われた。


施設で微熱が出ることもある美代さんだが、食事に関してはちゃんと摂れていると言われている。

90歳の美代さん。
今後どのようなことが起こるのかはわからないけれど、利用者様・スタッフさんなど周りの方々に囲まれて、穏やかに過してくれるのであれば何よりなこと。

わたしは、可能な限り面会に行く。
それで善いと思っている。


いつもお読みくださりありがとうございます。
ランキングに参加しています。
ポチっと応援していただけますと、励みにもなり嬉しいです。



人気ブログランキング

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村

プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ギャラリー
  • 2回目の仙骨硬膜外ブロックと、母親の介護ロス?
  • 2回目の仙骨硬膜外ブロックと、母親の介護ロス?
  • 寿命 ありのままを受け入れる覚悟を持つ
  • ヘアーマニキュアで記憶を呼び起こす・・・?
  • ヘアーマニキュアで記憶を呼び起こす・・・?
  • 10年ぶりの再会で、激変?それでも可愛さは変わらず
  • 坐骨神経痛・・・神経が痛みに慣れてくる?
  • 坐骨神経痛・・・神経が痛みに慣れてくる?
  • 人生は選択の連続 親の人生を決めたのは・・・わたし