にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青くん20歳(せい2026.4.24没)。琴ちゃん4歳。黒(こく)ちゃん5歳。常くん5歳。連くん3歳。子猫の陽くん」「わたし、お洒落大好き前期高齢者」「母、93歳。認知症要介護5で、地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

認知症の母との暮らし

2年ぶりの面会…看取り期の入り口?まだまだ大丈夫…

2026.9.9(水)

妹と二人での面会を、無事に終えることができた。


その前に。
東北本線の最寄り駅に迎えに行き、家に向かって走っている際のこと。

わたしの後続車は黒塗りのタクシー。
後部座席に頭が見えたので、お客を乗せていることに間違いはない。

わたしはいつもと変わりなく、特にノロノロでもスピードを上げるでもなく、速度を守りながらの運転。
1kmほど走ったかな、タクシーがいきなり煽って来た。

「怖い!ぶつかるーーー」

助手席に座っていた妹はサイドミラーを確認し「うわーー」と。


確かに田舎道で交通量は少ないよ。でも、それがスピードを上げてもいい理由にはならないと思うし、煽られる理由もないと思うんだけどね。

直線で追い越し可能地帯だったしで、対向車が来ないのだから煽るよりも追い越してよと思ったけれど、それもせずにずっと後ろに付かれたまま。

信号のある交差点までの10分ほどを、正直言って嫌な気分で走っていた。
タクシーのウインカーはわたしとは反対で、やっと別れられる~とホッとしたけれど、行灯に記されている会社名を、ちゃんと見ておけばよかったと、後で後悔(苦笑)。


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美代さんはベッドの背を上げられ、座った状態だった。
妹は顔を近づけて何度も「ソノコだよ。ソノコが来たからね。わかる?」
コクンと首を縦にする美代さんだけれど、実のところはわかっていない。

妹に会うのは2年ぶり。
ここのところ、週3で会いに行っているわたしのことも分からないのだから、妹のことをわからないのは当然っちゃ、当然よね(T_T)

妹は伝えられているほど弱っているようには見えないって、安心していたけれど、手足を触ってガリガリになっていることを知ると「あぁ…」と。

そうだよね。食べていないのだから痩せてしまうのはどうしようもないよね。


初めて入った美代さんの居室に、意外と広いのね…と。
エアコンの設定が24℃になっていることに気づき、少し涼しいけど大丈夫かなと。

いつもは25℃設定なので、確かに1℃低い。
風向は直接当たるようにはなっていなかったけど、昨日は久しぶりに暑かったので職員の気遣いだったのかな…?


会話らしい会話はできない状態で、集中力も途切れいつものように目を瞑る様子が見られた。これ以上は無理かなと、帰りの列車の時刻もあるしと長居をすることはなかった。

「今日は帰るけどまた来るからね」

「うん」

それまではボーっとしていたのが急にハッキリとした意識になり、目がパチッと開いた。

「シナプスが結合したのかな?」

「そうかもね」


正味15分にも満たなかったけれど、妹は会えたことに満足していた。
次に来るときは、もしかしたら…という思はあるけれど、来ようと思えば日帰りも可能なのだから、いつでも会いに来てくれたら嬉しいよね。

往復の旅費は痛いかもしれないけれど、たった一人の親だもの、そこは義弟とて許してくれるよね(義弟の両親は既に亡くなっている)。


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身長はわたしよりも高い妹だけれど、見た目はわたし以上に痩せていた。
うっかりもの忘れにビクビクしたり、物の名前がすぐに出てこなかったりと、認知症を恐れていたけど、都会での暮らしは田舎と違いひたすら歩くみたいだから、わたしなどよりも余程健康的な暮らし方をしているんじゃないかな。

認知症予防にはウォーキングが最適だと言われているからね、妹は…大丈夫よ、たぶん。


看取り期に入ったと、最初に報告されてから2週間が過ぎた。
昏睡状態になっているわけでなし、まだまだ大丈夫…そんな漠然とした想いが、わたしたち姉妹に湧いていた。


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会わせたい人に会わせる…そのタイミングは?

026.9.7(月)

昨日・一昨日と面会をして来た。
一昨日は長女と、昨日は次女と2歳の孫と。

長女との面会では、いつも通りというかボーっとした状態。
アイスクリームとペロペロキャンディーを差し入れたので、おやつの時間になったら食べてねと。

「美代さん、甘い物好きだったものね。飴もね」

「・・・うん」


孫の好きなアンパンマンマーチを聴かせてみた。
元気が出るかな~って思ったけれど、老人には逆効果でウトウトが始まり「あ、これは違うんだな」て(苦笑)。やはりこうへいちゃんの曲のほうが良かったみたいだけれど、集中力は続かなかった。

それでも笑ってと頼むと、はにかんだような笑顔を作ってくれた。
耳の聴こえは善いので、そのときの脳の働き次第ですぐに反応してくれることもある。

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昨日の面会では、一昨日とは打って変わってとてもハッキリとしていた。
次女のことは知らないと言いながらも「もっと小さかったはずだ…」と。

「そうだよね、もう40歳だからね」

美代さんの中では、次女はいつまでも子どものままなんだろうね。そして、次女の問いかけにもハッキリと応え、次女は「ばあちゃん、すごいね~」と。


孫はおばあちゃんを見て少し怖がった。
いい子いい子してあげてと、孫の手で美代さんの頭を撫でさせたけれど、すぐに手を引っ込めてしまった。

美代さんは「可愛いな~」と言ってくれたたけれど、孫の集中力も続かず、飽きるのも早く廊下に出たいと駄々をこね始めた。


騒がしくするのは迷惑になってしまうので「先に車に戻ってるよ」と、5分もしないうちに出て行ってしまった。

でも、これが正解よね。
個室ではあるけれど、ドアの向こうは他の入居者さまが寛ぐ共有スペースなのだから、静かにするのがルールだよね。


孫が車でも飽きているんじゃないかなと思い、わたしも長居はせずに帰ることに。
美代さんも目を瞑る様子が見えたので、

「眠いね?お昼寝して。わたしも用事があるので出かけて来るから」

頷く美代さんの顔を確認して部屋を後にした。

バイバイを言わないようにしようと決めた。
以前、帰ることに対して泣かれてしまったことがあった。だから、帰るのではなく、出かけてくるの言い回しにすることにした。そのほうが美代さんも安心するだろうから。


「すごくハッキリとしていたね。これまでの面会でこんなにハッキリとしたばあちゃんを見たのは初めてかも」

帰りの車の中で次女が言っていたけれど、逆の怖さがある。
そう、亡くなる前には意識が驚くほどハッキリとする…みたいなことがあるので、その現われでないことを願っている。

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昨夜、この話を長女に伝えた。
すると、

「なんかさ、会いたい人全てに会ったら『もう十分だよ』って、逝ってしまいかねないよ」

オイオイ!それはダメだよ。


明日は妹のソノコが埼玉から面会に来てくれる。
美代さんの反応次第だけれど、看取り期に入っていることを叔母たちへ伝えるのは、もう少し先にした方がいいのかな…色々と考えてしまう。


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小学5年生に諭された…誰にでもあることって?

2026.9.4(金)

一斉引き渡し?だったかな。
災害時を想定した訓練とかで、孫の小学校へ迎えに行った帰りの出来事。

保育園児の孫の迎えも頼まれていたので、おやつを買いにドラッグストアへ寄り、さぁ帰ろうとウインカーを右に。

「え?どこに行くの?」

そう、この後は孫の家にスマホを取りに行くのだから、ウインカーは左に出さなければならないのに、なぜか右に。
気持ちは保育園に向かっていたのかも。

「あ、そうだよね。ヤバいね、あーちゃんもおばあちゃんみたいにボケてしまうかもよ」

「え?そんなことないよ。こういうことって誰にでもあるんじゃないかな。気にしなくていいと思うよ」

5年生の孫に諭された…(苦笑)。


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さっきまではこうしよう…なんて思っていたのに、実際は違うことを始めてしまった。なんていうことが段々と増えているような気がしている。

仕舞い忘れや、階段を上がってる最中に「ん?何をしに2階へ行くんだっけ?」みたいなこともある。


たぶん、一時的なことだとはわかっている。
仕舞い忘れに関しては、出ている物をみて「あ、出しっぱなしにしちゃった」と出したことは憶えているし、取り敢えず階段を上り切り、部屋に入ってあれこれ動いているうちに「あ、そうだ」て、思い出したりもする。


家族に認知症の人がいることで、余計なこと考えることが増えた気がする。
余計なこと…そう、孫が言うように誰にでもあることが、もしかしたら認知症の始まりなのではないか…と一人で勝手に悩だりすることが(苦笑)。


認知症は怖くない。認知症になっても、やれることは沢山ある。
と、識者と呼ばれる方々は言うけれど、それは初期段階のことであって、中期や末期症状の家族を目の当たりにし、その介護の経験をした人なら、認知症を怖くないと言う人は少ないのではないかな。


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要介護3の頃だったかな。美代さんの頭の中を覗いてみたいと思ったことがあった。
美代さんが何を思い・何を考えて行動しているのか、それを知る事が出来たら接し方も随分と違っていたのではないかな…なんてね。

認知症の症状は千差万別で、専門書に書かれていることが全てではない。
個人差があり、それぞれに沿った介護の仕方があると思うので、本の通りに進むことはないような…美代さんの介護でそのように感じた。


遠くない将来、わたしも認知症になるかもしれない。
美代さんに対する介護の仕方を観、手伝ってもくれていた長女だけれど、それが=わたしの介護になるとは限らない。

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「ねぇ、おばあちゃん(美代さん)と一緒に遊んだとかの記憶、何か残ってる?」

孫に訊いてみたけれど、答えは「そういう記憶は残ってない」て。


55歳で出来た孫。
ひ孫の顔を見せてくれるかは定かではないけれど、良くも悪くも、孫の記憶に残るような人生を送る?(苦笑)。

せいぜいガンバッテ生きましょ。


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看取りについての同意書と看取り加算の説明

2026.9.3(木)

一昨日、面会に行って来た。
そして、昨日は医師との面談。


先月26日の面会では、表情も受け答えもハッキリとしていた美代さんだったけれど、この日はまたボーっとした感じで目も虚ろ。

でも、こうへいちゃん(歌手・福田こうへい)の曲をスマホで聴かせると、目がパッと開き画面の映像も食い入るように観ていた。

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美代さんが持っていたCD。古河でも、よく聴いていた。


そう、美代さんはこうへいちゃんが好きで、元気だった頃には自室にポスターを貼っていたくらいだった。

こうへいちゃんの名前を出してもピンとは来なかったけれど、曲が流れるとハッとした表情になったことは嬉しかったし、推しを忘れてはいないってことよね。


医師との面談には、施設・相談員さんに同行していただいた。
予め看取り期に入っていることは施設側から聞かされていたので、今後をどのようにするかの相談。

医師からは、心臓マッサージは、肋骨を折るほどの辛さですし、人工呼吸器もそれなりの辛さが生じることになります。如何なさいますか?と訊かれ、迷うことなく受けさせませんと答えた。

元より延命処置は受けさせないことにしていたので、今になって動揺することはないけれど、1点だけ・これを聞いた瞬間に、得体のしれない何かに襲われたような感覚になった。


施設から体重減少のことは聞いていた。
26日時点では30kgを切っていたという説明だったけれど、昨日は2kg減り27kgになっていると言われてたので、医師への問い。

「一般論として、体重がどこまで落ちたら危険なのですか?」

医師は一概には言えないが、25kgが境目ではないかと。


25kg…あと2kgしかないじゃない。この1週間ほどで2kg落ちたんだよね、とすると1週間後には…。

死が迫っていることは理解できていても、感情が追い付かなかった。鬼娘の端くれのわたしでも、動揺というか一瞬目の前が暗くなった。

医師へ頼んだことは、とにかく痛みや苦しみを与えないでほしい。それだけはくれぐれもお願いしますと。

今後の対処としては、必要に応じて点滴処置を受けさせ、様子見ということで面談終了。


面談後、相談員さんと今後についての話し合い。
先に言われたのは、

「体重が重く身長が高い人の25kgはかなりのダメージになると思いますが、美代さんの身長は138cmなので、そこには違いあるはずです。施設側としてもできうる限りのことはさせていただきます」


長椅子に腰掛けた相談員さんは、おもむろにバッグの中から書類を出した。
それは看取りについての同意書と、看取り加算の説明書だった。

医師の説明に同意したのであれば署名捺印をお願いしますと。そして同時に看取り期による介護加算の説明も。

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看取り期の加算についてはすぐに始まるのではなく、亡くなった日以前の45日分から始まるのだと。45日前から日を追って順次加算されていく仕組みになるとの説明だった。
まだ詳しくは見ていないので、あとでちゃんを確認しよう…。


最後に、美代さんはとても甘い物が好きだった。
古河のデイサービスへ通所していたときは、飴玉を隠して持って行こうとするくらいだった(見つけた際は取り上げたけれど・苦笑)。

施設で、ペロペロキャンディーをなめさせてみたんだと。すると、とても美味しそうになめてくれたそうで、施設側としては好きなものを食べさせてあげたいという気持ちだと(美代さんは固形物は食べられないけれど、なめたり、口の中で溶かしたりはできる)。

キャンディーとアイスクリームの差し入れを頼まれ、もちろんですと答えた。


死は、早いか遅いかの違いはあるけれど、誰にでも訪れる。

でもね、相談員さんからも言われたけれど、看取り期に入ってから1年以上経った入居者さんもいるんだと。

美代さんに対しても、まだまだ希望を捨ててはいません…と。


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看取り期に入ったと言われて…

2026.8.27(木)Ⅱ

面会の規定解除を頼もうと思っていたけれど、先に美代さんの症状の説明を受けることにした。

しょっぱなから「医師の説明では、看取り期に入っているとのことでした」と言われ、既に覚悟はしていたけれど、それでもとうとう来たか…と思っちゃったよね(苦笑)。


美代さんの一日の飲料は350ccほど。
オシッコの量が190cc。

食事量としても、一日たったの350ccほどしか摂れていない。
これでは弱る一方で、そのための輸液。


相談員は、受け答えがしっかりとしていたのは、点滴のお陰ではないかと。そういえば何年か前に、水分摂取として一日2ℓが理想…みたいなことが話題になったっけ。

美代さんは耳の聴こえはすこぶる良い。
受診中は医師の話をしっかりと聞いていたようだったと言われ「どこも悪くない」と答えたのは、娘であるわたしへの気遣いだったのではないかと。

気遣い…美代さんは昔から空気を読むのが下手なタイプだった。
相談員の言っていたことを鵜呑みにはできなかったけれど、美代さんなりの優しさだったなのかな~と。

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点滴処置は今後は様子見で行い、受診はせずにその時々の症状で、医師からの指導を受けることになるんだと。


医師との面談が9月2日に決まった。
この日に医師からの正式な説明を受けることになるけれど、施設側からのアドバイスとして、症状の変化による入院希望についても考えておくようにと。

現在の施設入所の際、延命処置は受けないとの念書を提出している。
それでも家族によっては気持ちに変化が起きるものなので、変更は可能ですと言ってくださったけれど、食べることが大好きだった美代さんが食べられなくなったら、それは美代さんの意思だと思っている。
入院については、今の所は考えていない。


入居施設は、美代さんの終の棲家と決めていた。
3年間住み続けた施設で、家族・スタッフに囲まれているほうが幸せではないのか…そんな風にも想う。

でも、過去には看取り期と言われても持ち直した例もあるとかで、その方の症状は落ち着いているんだとか。故に、すぐに緊急状態になることはないのでは…と言ってくださった。

勿論家族としては持ち直してほしいけれど、こればかりはね…美代さんの体力次第だからね。

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面会については入浴時間に重ならない時間として、午後3時以降でならば予約なしでいつでもOKと。
看取り期に入ったことで更なるOKに繋がったのかも。


埼玉県在住の妹には、昨夜状況説明をした。
近く、日程調整をし面会に来てくれると。
叔母たちにも、連絡しなきゃね。

昨日の様子では、この状態で看取り期?こんなにハッキリとしているのに?と思ったけれど、食べられなくなっているのだから、そういうことなんだろうね。

でも、持ち直して元気になってくれるのなら、それに越したことはないからね。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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