9年前、夫が癌で入院していた病院には、 男性の看護師さんがいらっしゃいました。
今日はその看護師から頂いた、【NK細胞の効果】についてを記します。

当時のあたしにとっては、男性看護師は珍しい存在で、どうしてもその看護師と話がしたく、思い切って話しかけてみました。
一瞬、驚いた顔をされたのですが、
「実は私、この仕事に就いてまだ数年なのです」

お見かけするに、30代後半くらい?。
「以前は、建設関係の仕事をしていたのですが、不況のあおりで生活が苦しくなり資格のある職業に就くことにしたのです。丁度、看護師と言う言葉が出てきた頃で体力には自信がありましたし、一生の仕事になると判断できたことが、きっかけですね」

ご結婚されているのかも聞いてみた。
「子供がふたりいます。学校に通っていた頃は妻にも随分と苦労も掛けましたが、一番のサポーターでしたね」

素敵な奥様と感心しました。
「今は、専業主婦で家のことをしっかり守ってくれています。まぁ、当時の苦労もチャラになっているはずですよ」

はにかんだような笑顔で応えてくれました。

数日後、
どんどんやせ細っていく夫の傍で、何もしてあげられないわたしに、
「〇〇さん、笑うって良いことなんですよ。感情の起伏が癌細胞にダメージを与えるみたいですから、泣いてもいいんですけど、どうせならなら笑う方が楽しいでしょ。お笑いのTV番組、お勧めしますよ」

看護師が病室から出て行ってから、夫とふたり半信半疑ながらも、TVのスイッチを入れました。

医学的なことは当時のあたしにはわかりませんでしたから、もしかしたら手術も受けられず抗がん剤の副作用で滅入っている夫への、慰めの言葉だったのかもしれません。
それでも、当時のあたしたち夫婦には有難い言葉でした。

【NK細胞とは】
~~人間の体には、NK(ナチュラルキラー)細胞というガンをやっつける細胞がある。
笑うことで免疫力が高まり、NK細胞が増えることで結果としてガン細胞を殺すことになる。~~

(参照 サワイ健康推進課)

あの看護師の言葉に嘘はなかったようです。そして、心からのお言葉だったのです。
顔もお名前も忘れてしまいましたこと、お詫びいたします。

美代さんはTVを観て、身体を揺らすほど大笑いします。
内蔵はピンピンしています。
あたしも、大笑いを心掛けます。
たまに、口角上げて作り笑いで「べー」

もちろん、母には見えないように・・・です。


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