少し硬い話です。

あたしは母との関係を幾つか載せています。
不快感を抱かれる方も少なくないと想像できますが、敢えて記します。

親は子に無償の愛を注ぐでしょう。
では、子はどうなのでしょう。

母からは、女親らしいことはまぁまぁしてもらっていません。かと言って、何もしてもらわなかった訳でもありません。
結婚後、転職やギャンブルを繰り返す夫のせいで生活苦に陥り、その都度返済はしてきましたが、金銭的援助を何度も受けています。
(嫌いだった母に)
お金の工面は父親には内緒でした。
感謝、しています。

母は、
「オレは金意地が汚い」と言います。
生活費の全ては父親から、残った分と自分が働いた分は全て蓄え。
「そうやって生きてきたから、お前たちを育て上げ、家も建てられたんだ」と、言います。
小学校2年生までは、四畳半一間に親子4人の暮らし。
 貯蓄については尊敬しています。

それでも、時として嫌悪感を感じることも少なくないのです。
それはやはり、幼い頃の記憶が強すぎるからなのです。

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外出時、例えば
年老いた母親の手を取り階段の上り下りをしている娘(嫁)さんの姿を見かけますが、あたしはそうすることに葛藤を覚えます。ただ手を差し伸べるだけなのに・・・。

病、医院では、スタッフや看護師の方が優しく介助してくださいます。
ありがたいことですが、心の中でつぶやきます。
・・・甘やかさないで・・自分でできることは自分でさせて、そうしないとつけあがるし、できなくなるから・・・

「病院の人は、優しいなぁ。おめ(あたし)どはえらい違いだな」

心の中で、仕事なのよとつぶやきます。

膝、腰痛のある母は、杖無しでの外出はできませんし、杖での階段歩行には厳しいものがあります。
エスカレーターも、一歩を踏み出すことができず、駅、大型ショッピングセンターではエレベーターの場所探しから始まります。

毎日の食事の支度、お風呂の介助、掃除洗濯、病医院への送り迎え。
当然の如くやっています。

ときどき、冷たい言葉や態度をとってしまいます。
決して憎い訳でも恨んでいる訳でもないのですが。
・・・あぁ、またやってしまった・・・

後悔します。
が、あたしの放った言葉や態度を跳ね返すように意に介さず接してきます。
・・・後悔は・・必要・・ないかぁ・・・

一般的な母娘関係とは、どの様なものなのでしょう。

子は親に対してどこまでの義務があるのでしょう。

子は親に対して無償の愛を注ぐことができるのでしょうか。

年を取ると子供に返ると言いますが、母の様子を観ていると「子供と同じだなぁ」と思うことがあります。
結局は、子供と化していく母に親の気持ちで添わなくてはならない、そういうことなのでしょうか。

「オレは、おめの世話になりてのだ。ちゃんと葬式出してくれよ」

あたしの最終的な役目、それは母を「看取ること」なのでしょう。


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母が丹精込めて育てた青唐辛子の花が咲きました。
今日もベランダ参りです。

お読みくださり、ありがとうございました。


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