理解できない行動
1.【今朝の会話】
「美代さん、洗濯するからシーツとパジャマと枕カバー出してね」
少し時間を置いて
「洗濯機に入れできたがらな」
洗濯機を回そうとして中を見ると、パジャマが入っていないので美代さんの部屋へ取りに行いくと、ベッドの片隅、陽の当たる部分にオムツパンツが広げてあった。
「美代さ~ん、ちょっと来て」
「なぬよ」
「ねえ、これ何?汚れているよね?なんでここに干してあるの?」
「汚れでね、まだはげる(履ける)」
いやいや、けっこう変色していたので、
「あのね、このパンツはね赤ちゃんのおむつと一緒でおしっこを吸収するものなのよ。乾かして履くものじゃないんだよ!」
「わがってる!だども濡れでね」
「でも、こんなに汚れてるでしょ。いつから履いてるの?」
「手術したどぎがら履いでるのだ。汚ぐね」
(オムツパンツは夜のみ着用)
美代さん、嫌々ながら丸めてトイレに持って行きましたが、なんだか様子がおかしいので陰でそっと見ていましたが、部屋に戻ってきて敷きパッドの隅をそっと持ち上げて隠そうとしてる。
「何してるの?何を隠そうとしてるの?」
「なんでもね!布団の隅が曲がってるがら直そうとしるだげだ」
「じゃ、それは何?捨てるように言ったでしょ!」
「まだ使える、勿体ねべ、これだっておがね(お金)だべ」
「そうだけど、そこまで汚れていたら臭うでしょ?お願いだから捨てて」
「オレだって考えでるんだじゃ、物、大事にしねば」
経度認知症の美代さんは、過活動膀胱もあるので尿取りパットとオムツパンツを併用している。この行動は単に貧乏性で片付けていいの?
勿体ないのは解る。確かに安い物ではない。尿取りパットをギリギリまで使い、漏れたことも何度かあるがここまで意固地になるのは何故?
あたしの対応も悪かったと思っていますが、こういう会話は以前にもありました。
(美代さんがここで暮らすようになる前、実家でも似たようなことがあたしの次女間であった)
1.この場合は見て見ぬ振りをして、本人に知られないように捨てるのが善い。
2.でも、勝手に捨てることで本人が無くなったことで混乱する事になり兼ねない。
だとしたら本人が捨てるのが一番いいような気がするのですが・・・。
難しいです。

2.【午後の会話】
明日、白内障右目のオペなので、2泊3日の入院のための準備を始め、母の部屋に入りクローゼットから新しいオムツパンツを出そうとすると、
「こごにある。出さねくていい」
と言い、ミニ箪笥の上の袋の中から一つ取り出したが、一つでは足りないので、もう一つ出すように促すと、
袋の中に手を入れて何やらモゾモゾしてるので、あたしが取ろうとして手を出すと今度は何とかして丸めようとしてる。
「何してるの?まだ汚れた物があるの?」
「汚れでね、今夜これ履いで明日もこのままで行ぐ病院で履ぎ替えるの、めんどくせ」
いや~、変色してましたよ。
「ねえ、周りの人たちに不快な想いさせちゃダメなんだよ!わかってるの?」
「わがってる!大丈夫だ。・・おめは警察みだいだな・・オレのあどついで回って。そったにオレのごど気に入らねのが?」
もう、何も言えません。
あたし・・・諦めました。
こういうの、善くないですよね。
フ~、ため息しか出てきません。
あたしも30年後にはこうなるのかしら・・・
辛いですね。
結局、認知症なのか貧乏性なのか判断付きませんでした。
今日も、朝からベランダに出たり入ったりの美代さんです。
単発シャックリのある美代さんですが、明日の右目のオペも無事に済むことを祈っています。
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