2025.7.25(金)

美代さんの面会に行って来た。


と、その前に。
孫のマナくん、昨日から夏休み。
一昨日は終業式で、家に持ち帰らなければならない物が沢山あるから迎えに行ってほしい。と次女に頼まれた。

昇降口から出てきた孫はランドセルを背負い、手には図工で作ったであろう大きな工作物。
ランドセルをおろしてあげると、ズシッとした重み(いったい何キロ?)。
こんなに重い物を毎日背負っているのか…今の小学生って大変なのね。


昨日の朝、孫から着信。
そっちに行ってもいい?と訊かれ、ダメとは言えずにいいよ。と(苦笑)。

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連くん、黒ちゃん、琴ちゃん。


さて、居室は2階なのでエレベーターで。
こちらとしては階段でもいいのだけれど、職員が先導してくれるので毎回エレベーターになる。

2階ホールでは数名の入居者様が野球観戦中で、美代さんもその中に混じりテレビを観ていた…と言うよりも、単に流れている映像を眺めているだけと言ったほうが正しいかな(他にの入居者様も)。
職員の話ではお風呂上りと言うことで、サッパリとした感があった。

面会は美代さんの居室で。
椅子2脚を揃えて頂き、恐縮。


孫は何度か面会をしたことはあるけれど、居室に入るのは初めて。
部屋をぐるりと見渡し、「へ~」と。

マナくんのことわかる?と訊くと「忘れだがもな…」。正直だヮ~。
名前を名乗らせてみた。
「マナ…?」。
居室には2歳のときと七五三のときの写真を飾ってあるけれど、それを観たところで「誰?」だよね。

孫は美代さんを笑わせるのが得意。今日も一発芸を。
すると美代さんの顔には笑みが、ニコニコとしたとてもいい笑顔だ。

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枯れて、骨と皮だけになった美代さんの手。
お風呂上りなので暖かいと思いきやけっこう冷たく、孫も「冷たいね」と。

美代さんの手は昔からいつも冷たかった。そして、働き者の手だった。
この手にはいっぱいお世話になったけれど、美代さんを好きではなかったことが先に立ち、世話になったことなどは記憶の片隅に追いやりなかった物にしようとしていた。

家族の記憶が消え、自分がどこにいるのかもわからなくなった美代さん。
わたしにできることは自ら追いやった記憶を掘り起こし、少しでも多く沢山のありがとうを伝えること。

会話もままならない美代さんだけど、その一瞬が全てだけれど、それでも何度でも伝えたいと思うのは、至らなかった娘のお詫びの気持ち。

生きているうちに「ありがとう」と言えることは、ありがたいこと。
勝手な言い分の娘だけれど、その一言を言えなかったという人も、世の中にはいると思う。だから面と向かって言えることは本当にありがたいことだと思う。

わたしの気持ちが美代さんにどのように伝わるのかは定かではないけれど、そして自己満足であるのかもしれないけれど、それでも言いたいから。


今日も暑くなりそうな八幡平市。
美代さんは長袖肌着を着ていた。


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