2024.10.10(木)

そもそも、なぜ畑を売ることにしたか。

美代さんが認知症となり7年。
その間一度も手を付けずにいた畑は、元が山林なので少しずつ木が生え雑草も好き放題に生い茂った。
わたしがやりたくないというこもだけれど、実はこの畑、曲者。

県道から農道に入り更に民家の脇道を通るのだけれど、その脇道は軽自動車1台がやっと通れるくらいの幅で、道の両端には木が生い茂っているという状態。

それでも何とか通っていたけれど、この7年放置したことで、脇道は民家の家主が勝手に封鎖し、通ることができない状態にしていた。

陸の孤島状態となってしまった畑だけれど、それでもYさんがほしいと言ってきたのは、わが家の畑の隣がYさんの畑だったから。(Yさんの畑への道は、別ルートがある)

わたしにとってこの申し出はとてもありがたいことで、断る理由は何処にもなかった。


司法書士からの案とは。
それは成年後見制度を利用するということ。
家庭裁判所へ申し立てをし、美代さんに成年後見人をつけることで売買は可能になると。

成年後見人という言葉は知っていたけれど、その制度の中身に関しては知らなかった。
司法書士からパンフレットを渡されたので読んでみた。

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ふんふん、なるほど~。
と、何となくわかったつもりにはなったけれど、これを手続きするにしてもタダではない。
裁判所が専任した後見人となると、毎月の支払い義務も生じる。
えぇ~、これじゃ畑を売ったとしても費用の方が高くつくじゃない・・・。

ところが司法書士の話には続きがあり、後見人は親族(めんどくさくないのは、娘のわたしがなる)でもなれるのだと。そうなれば支払いに関してはなくなるので、申し込みの際のもろもろの手数料のみで済ませることができると。

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そっか~、わたしがなればいいんだ~。
但し、申し立てをしたとしても最低4ヶ月程度の日数を要するということで、Yさんはそれを待つことができるのか。

Yさんは「いいよ、特に急ぐわけではないから」と言ってくれたので、これでなんとか売買できるかな・・・というところまで進んだ。


夜、帰宅した長女にこの話をした。
長女は「こんなに手が掛かるなら売らなくてもいいんじゃない?」と。
でもね、このまま荒れ放題にして置けば、いつかは近隣住民からの苦情が入る。そうなる前に何とかしておきたいもの。

さしあたりやることは、成年後見制度を利用するための申し立ての手続きや必要書類、費用などについてを家庭裁判所に問い合わせること。

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美代さんが認知症となってからは、市役所や行政、施設等の問い合わせや手続きなど、あらゆることをやってきた。

今思うこと。
家族仲、親子仲がいかにしろ、相続に関することはお互いが元気なうちに話し合っておけば良かった。

今となっては後の祭りだけれど、わたしのように悩んでいる人は多いと思う。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥・・・とまでは言わないけれど、フットワークは軽くしておくべきね。

でもね、司法書士に依頼しなければ、全てを自分たちでやれば後見人は必要ではないのかな?
Yさんは全てを依頼すると言っていた。だからわたしが自分たちで手続きをしたいと言ったとしても、たぶん動いてはくれないよね。

因みに、農地は農家しか買えないのだとか・・・。


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