2024.10.9(水)
「おう、親父!この娘は借金のかたに連れて行くぞ」
な~んてセリフがあった昭和・平成の時代劇。
わが家でも昔、これに似たようなことがあったらしいのです。

昔・50年近く前のこと。知り合いから借金を懇願された両親。
ちゃんと返してくれることを約束に貸したのだと。
ところが、期限がきても返してもらえない。
困った、さぁどうする?!
結局、土地で返すと言われ致し方なしで了解したのだと。
土地と言っても山林で、雑草や低層木だらけ。加えて石がゴロゴロと埋まっていた土地。
山林なので宅地にはできないし、貸した金額には到底見合わない。
それでも両親はコツコツと開拓し、何とか畑として使えるまでに頑張った。
その畑も、美代さんが認知症となってからは全く手を付けずにいた。そう、古河に移り住んだこともあり、わたし自身もあの広い畑をどうにかしようとは思えなかった。
この話は何となく聞いてはいたけれど、詳しく美代さんから聞いたのは、美代さんが要介護1となってからのこと。
昔のことはよく憶えているという認知症。
古河に引越したある日、「あのなぁ・・・」と切り出された。
7年間ほったらかしにしていた畑を、昨年買いたいという人が現れた。
Yさんとしましょ。
こちらとしては願ったり叶ったりだったけれど、問題は金額。Yさんはこちらの言い値で買うと言ってくれたけれど地目は山林。今の相場がわからない。
困ったときは専門家に聴くのが一番と、市役所税務課及び農業委員会へ行き、税金対策も考慮しての売値の相談をしてきた。
金額は両親が貸したという金額には程遠いけれど、農業委員会の助言も受けて決定。
さて、Yさんは手続等に関すること全てを司法書士に依頼することにしているということで、二人で行ってきた。
土地は母美代さん名義。売買契約書を作る際は本人確認が必須。
で、ここで問題が。
美代さんは認知症・施設暮らし。
司法書士が施設に出向き本人確認をすると言うけれど、自分の名前は辛うじて言えるかもしれないが、生年月日・住所に関してはとっくに忘れているので、確認はできないことになる。

こういう状況では売買はできませんと、司法書士から言われた。
あ~売れないのか・・・と、わたしはうなだれてしまった。
隣に座っていたSさんはボソッと「もっと早くに・・・」
(そんなこと言われても、買いたいと言って来たのは昨年だよね?)
と、ここで司法書士から案が。
この話、少し長くなるので続きは次回にさせていただきます。
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ちゃんと返してくれることを約束に貸したのだと。
ところが、期限がきても返してもらえない。
困った、さぁどうする?!
結局、土地で返すと言われ致し方なしで了解したのだと。
土地と言っても山林で、雑草や低層木だらけ。加えて石がゴロゴロと埋まっていた土地。
山林なので宅地にはできないし、貸した金額には到底見合わない。
それでも両親はコツコツと開拓し、何とか畑として使えるまでに頑張った。
その畑も、美代さんが認知症となってからは全く手を付けずにいた。そう、古河に移り住んだこともあり、わたし自身もあの広い畑をどうにかしようとは思えなかった。
この話は何となく聞いてはいたけれど、詳しく美代さんから聞いたのは、美代さんが要介護1となってからのこと。
昔のことはよく憶えているという認知症。
古河に引越したある日、「あのなぁ・・・」と切り出された。
7年間ほったらかしにしていた畑を、昨年買いたいという人が現れた。
Yさんとしましょ。
こちらとしては願ったり叶ったりだったけれど、問題は金額。Yさんはこちらの言い値で買うと言ってくれたけれど地目は山林。今の相場がわからない。
困ったときは専門家に聴くのが一番と、市役所税務課及び農業委員会へ行き、税金対策も考慮しての売値の相談をしてきた。
金額は両親が貸したという金額には程遠いけれど、農業委員会の助言も受けて決定。
さて、Yさんは手続等に関すること全てを司法書士に依頼することにしているということで、二人で行ってきた。
土地は母美代さん名義。売買契約書を作る際は本人確認が必須。
で、ここで問題が。
美代さんは認知症・施設暮らし。
司法書士が施設に出向き本人確認をすると言うけれど、自分の名前は辛うじて言えるかもしれないが、生年月日・住所に関してはとっくに忘れているので、確認はできないことになる。

こういう状況では売買はできませんと、司法書士から言われた。
あ~売れないのか・・・と、わたしはうなだれてしまった。
隣に座っていたSさんはボソッと「もっと早くに・・・」
(そんなこと言われても、買いたいと言って来たのは昨年だよね?)
と、ここで司法書士から案が。
この話、少し長くなるので続きは次回にさせていただきます。
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