2024.6.19(水)

一昨日の面会で、美代さんの症状を観て、強く後悔したことがあります。


わたしは美代さんが好きではなかった。
おおよそ女親らしくないところが、嫌で嫌でたまらなかった。
そんな美代さんが認知症となり、古河で一緒に暮らし始め、やることなすこと全てにイラついていた。(その当時は要介護1)

美代さんはお喋り好きで、妹ヨッコさんとの電話も楽しみの一つとなっていた。

テレビを観ているわたしの傍で大声で話すものだから、ドラマのセリフはかき消され内容が入って来ない。心の中で「いい加減にして!」と叫ぶことは何度もあった。

相手の状況を理解せず、自分が思ったことをすぐに口に出してしまう性格・癖?それも嫌だった(若い頃から)。
こういうことが度重なると流石に学習し、テレビは録画をするようになったけれど(苦笑)。


「美代さん、うるさい。少し黙ってて」


もう、話すことも面倒で、とにかく静かにしてほしいという、わたしの勝手な想いから出た言葉に、怒られたと思った美代さんはシュンとしてしまう。

が、美代さんの場合はこれで引き下がることはなく、ものの5分もしないうちに、わたしに語り掛けているようなお喋りが始まる('A`|||)

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         元気だったころの桐ちゃん


お喋りは認知症予防の一つになる。
あの頃のわたしは、そんな予防のことなどこれっぽちも頭になく、美代さんに対してはとにかく冷たい態度だった。


美代さんに聞いておきたかったことは沢山ある。
今更何を言ってるの!?だよね。

話をするのも嫌だった頃は、聞こえないふりをしていた。
聞きたかったことも、いつでも聞けるからいいや…そう思っていた。

今更だけれど、もっと話をしていたら、もっと話を聞いてあげていれば…。
一進一退と思っている美代さんの症状は、今後は進む一方で会話らしいこともできなくなるだろう。

DSC_1729

           青くんと桐ちゃん


後悔先に立たず。
全ての人が認知症になるわけではないけれど。
全ての人が親との良好な関係を保っているとは想わないけれど。

わたしの様に「たら・れば」の想いをする人は、なるべくなら少ない方がと思ってしまう。

やっと、直接面会ができるようになった。
欲を言えば、美代さんの部屋で過ごすことが希望だけれど、その日が来るのはいつになるのだろうね。


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