2023.6.4(日)

母美代さんの人生。
わたしが茨城県に住んでいなかったら、美代さんは茨城県民になることはなっかた。
わたしが加須市の特別養護老人ホームを選ばなければ、美代さんは埼玉県民になることもなかった。
そして、今は八幡平市に在る施設でショートステイを利用し、長期入所(特養)を待っている。

美代さんの人生は、わたしの選択で決まってきた。


思えば。
父が生きていた時は父に守られ。
父が亡くなってからは、娘たちに守られ。
認知症になってからは、わたしに守られてきた。

守るとはおこがましいが、わたしと暮らそうと話した時の美代さんは「その言葉を待っていた」と言っていた。
84年間住み慣れた地を離れてでも、わたしと古河で暮らすことを選んだ。

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人生は選択でできている。
美代さんが選んだ人生は娘(わたし)との暮らし。
その先がどのような人生になるかなど想像もしていなかったはずだが、その時はその選択しかなかったのだろうし、わたしもまた美代さんとの暮らしを選択した。


認知症にならなければ、茨城や埼玉で暮らすこともなく、岩手で普通の暮らしをしていたのだろうか。
こんなことを考えたところで、美代さんはもう茨城や埼玉のことなどすっかり忘れているだろう。

今いる施設を選んだのもわたし。
美代さんの、この先の人生もわたしの選択で決まっていく・・・。


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