2022.11.24Ⅱ

何年か前に、他者のブログでわたしのブログを批判的に観ている方がいることを知りました。

わたしのブログは母親を悪く書いていることが多く、読んでいて気分が悪くなる・・・そんな内容でした。

人の感情はそれぞれ。
自分の気持ちや想い、事実を正直に載せているだけなのですが、気分が悪くなる人が居たのなら、ごめんなさいと謝るしかないです。


以前の内容にも載せているが、わたしは美代さんの手を触るのが嫌だった。
仲良し母娘が手を繋いで歩いている姿を観て、わたしにはあり得ない行為だと思った。

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認知症になった美代さんが思い出すこと・口にすることは、実家や兄弟姉妹のこと。嫁ぐまでの間の25~26年間の思い出。

ある朝、ベッドから手を出し、緑色のカーテンを引っ張りながら言ったこと。

「そごらあだりにナダがあるがら、取ってけろ。馬ッコ腹減ってるはずだがら、この草切ってやる」

緑色のカーテンは草に観えたようで、鉈が近くにあるから取ってほしいと。そして切った草を馬に与えるからと。

美代さんの実家で馬を飼っていたのかは、わたしにはわからない。
そもそも、美代さんの実家の記憶が、わたしには残っていない。

ある朝は、親父はどこだ?アッパはいるのが?そして、わたしを見て「ミッコがいでくれでよがった」と。
とうの昔に亡くなった両親を想う気持ち。そして姉妹仲が良くなかったはずの、妹のミッコさんが居てくれて良かったと言う。
動けないことで不安になるのかもしれないが、そこに亡き父との思い出話が一切出てこないのが悲しい。

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手を触ることが嫌でいやでたまらなかったわたしだが、いつの間にか、普通に触ることができるようになった。

介護は、あれが嫌だとかこれは汚いなどと言ってはいられないが、それでも愚痴は出る。
わたしの精神状態として、愚痴が出なくなったその時の方が危ないのではないか(苦笑)そんな風に想いながら過ごして居る。

何かのドラマで「事実は人の数だけあるが、真実は一つだけ」・・・のようなセリフがあった。
わたしの事実と美代さんの事実は合致しないかもしれない。
だとしたたら、一番に「ごめんなさい」と謝らなければならない相手は、美代さんなのかもしれない。

こんな娘で、ごめんなさい。

十人十色。
そう、介護の形も人それぞれだと想うのです。


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