2022.10.28(金)

「要介護認定では、より手が掛かる方が介護度は上がります」

と、今回のケアマネは言っていた。
そして、認知の面はある程度までは加味されるが、重要なのは自分でできることが少なく、どれだけ手が掛かるかで点数が加算されるのだと。


美代さんの介護度が1から3になったときの様子。
  • トイレで、ズボンを下げることはできるが、上げることが難しくなっていた。
  • オシッコを拭くことはできていたが、ウンチを拭くには手が後ろに回らなくなっていた。それに、オシッコを拭いたペーパーをポケットに仕舞ったりすることがあった。
  • 肌着や上着に袖を通す際も、着方が判らず悩んでいた。
  • 入歯は、外すことはできるが入れることができず、上下を逆さまにして入れようとしたりもあった。
  • 歩行に関しては、杖歩行が危なっかしくなり手引きでなければ転倒の恐れも出ていた。デイサービスでは危険ということで車椅子に乗せていた。
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ケアマネはもう一つ言っていた。
認知症患者は、やはり家族と暮らすことが一番なのだと。
どんなに手厚い介護の施設でも、家族と一緒に暮らしている訳ではなく、寂しさが出てくるものだと。


「美代さん、自分で動くことができなくても、みんなから色々とやってもらっているんだから幸せだよね」

昨夜のオムツ交換時に何気なく言ってしまったが、美代さんからの返答は、

「何が幸せだってよ・・・動げなぐなってしまって可哀想だべな・・・」

動けなくなった自分を憐れんでいたが、なぜ介護を受けなければならないのかという、それさえも解らない時のほうが多い。
今の美代さんは、その場限りの受け答えはできるが、身体を動かすことに関しては殆ど何もできない。

わたしの至らない介護でも、この家で暮らす方が幸せなのか。
いいや・・・そうではない。わたしが音を上げそうになっている。
美代さんを抱きかかえたり、リハパンの上げ下げの際でも指や腕に痛みが出ることがある。
そう、身体中のあちこちの痛みで、ついつい「痛い」と口にしてしまうことがある。

登校拒否の子どもが、朝お腹が痛いと言い出すことがあるが、それと同じで、わたしも介護をしたくないという気持ちから、痛みが出てきているのかもしれない。

在宅介護は、する側が心身ともに健康で居なければ成り立たないのでは。
言い訳がましいが、そう思ってしまう。


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