2022.8.4(木)

美代さんをデイに送り出し、草取りをしていました。

わが家の裏手に在る道路ですが、只今絶工事中。
フェンス越しの道路には、工事車両やトラックが出入りをし、作業員の姿もありました。

わたしはひたすら黙々と自分の作業に集中。
・・・草って、本当に伸びるのが早いよね・・・などと、心の中で呟きながら。

と、一人の作業員さんから声を掛けられました。
昔、近所に住んでいたTです。いつ帰って来たんですか?と訊かれ、Tさん?誰?顔をみても記憶に無い。と言うよりも、わたしの頭の中に存在しているTさんの顔とは随分と違う。

「ごめんなさい。記憶に無くて・・・」

作業員さんは哀しそうな感じで、隣の空き地に止めてある重機の中へ。
何だか悪いことをしたかナ・・・そんな想いで草取りを続けていましたが、話てみたら思い出すかもと思い、その作業員さんの傍へ行き話しかけてみました。

Tさんは、次女サキの同級生のお父さんということが分かり、確かに昔近所にお住まいでした。
知っているTさんとは雰囲気が違っていたので、記憶に無いと言ってしまったことを謝りました。
お互いに60代となり、わたしもですが顔には深いシワが刻まれ、順調に年齢を重ねてきた。そんな風に感じました。

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その後昼近くに、もう一人の女性にも声を掛けられました。
その女性もご近所に住まわれている方。

「おばあちゃんは元気ですか」

姿を観ることがなくなり、どうしているのかと思い訊いてみたと。
今の美代さんは歩くことができず、この家が自分の家であることも認識できていないことを告げました。
と、美代さんの年齢を訊かれたので「89歳です」

「そう・・・わたし、97歳になったのよ。仕事の邪魔をしてごめんなさいね」

美代さんよりも年上で在ることは知っていましたが、なんと97歳とは!
ピンクのカットソーにベージュのスカート。
顔は年齢相応に見えましたが、背筋はピーンとなさりサンダル履きでサッサと歩いてお戻りに。

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昔、美代さんは言っていました。

「あの人はただえ(仕事を持たず、ただ家に居る人・専業主婦)だがら、オレみだいに足腰が痛むごどもねがべ(ないだろう)」

自分は働きづめで足腰が弱ったと言いたかったようだが、世の中には美代さんと同年代でもしっかりと農作業をしている人はいるはず。
Kさんは子宝に恵まれなかったようなので、夫に先立たれてからは独り暮らしの日々で、デイサービス等を利用しているとは聞いていない。
認知症となり車椅子生活となった美代さんと、97歳でピンシャキのKさんとの違いはどこに在るのか。

わたしは一人暮らしが寂しくなり戻って来たけれど、案外一人で居る方がボケないで居られるのかも。
そう、頼る人が居なければ全てを自分でしなければならないですものね。

長女が宝くじに当たったら、美代さんを有料老人ホームに預けわたしは盛岡市内のマンションへ。な~んて想いでいるけれど、それは夢のまた夢(苦笑)

岩手に戻り、まだ一度もウォーキングで出ていない。
先ずは、足腰を鍛えること・ウォーキングを再開しなければね。


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