2022.7.31(日)

「家に帰って来られて良かったね」

母美代さんには、ミサさんという姉妹同然として育った従妹がおります。
叔母たちには戻っていることを伝えていましたが、今日ミサさんにも伝えました。

ミサさんは、頭が切れて口達者・芸達者。
見た目も若々しく美代さんには憧れの存在です。


折角入所できた特養を退所するなんて・・・。
世間一般ではこのように想う方が大半ではないかと。
他人事なら、わたしも同じ様に想うと思います。

要介護度が高い方の介護経験がある方なら、在宅介護の現状をある程度は理解してもらえるはずですが、身の回りに認知症や介護が必要な人が居なければ、何を話しても暖簾に腕押しと感じてしまいます。

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  大好きなチュールを、寝そべって食べる横着な青くん(笑)


家に帰って来られて良かったねは、遠く離れたところから帰って来られたことを指すのか。それとも特養を退所できたことを指すのか。

「孫だぢも美代が戻って来てくれで、嬉しいど言ってるべ?!」

これは社交辞令的なことでしょうかね?
娘たちは美代さんが戻ってきたことに対して、特に嬉しいという感想は持っていないようです。殆ど動けなくなった状態の祖母の、今後の家での介護を心配していました。

実家に戻ると決めたのはわたしで、美代さんを退所させると決めたのもわたし。長女は、言いました。

「おかぁって、何かを決めると一直線になって、他のやり方を考えないよね?」

帰宅後の数日間は美代さんの介護の大変さが身に染みたようで、あのまま特養に入れておいた方が良かったのではないか・・・面会が大変なら2ヶ月毎でも良かったのではないか・・・と。
こんなことを言いながらも、手が空いているときには手伝ってくれていますが(苦笑)

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ミサさんは顔を観に来てくれると言うので、デイサービス以外の土日にとお願いしました。
電話の相手がミサさんであることを理解した美代さんは、自分が使ったお茶碗くらいは自分で洗いたいと言い、思うように動けなくなった身体を嘆いていると話していました。

こういうことをちゃんと言えるのだから、まだまだしっかりとしているとミサさんは思ったようですが、この家が自分の家だと理解していないことを話すと、

「そがそが、それでも自分の家さ来たんだがら良がったんだ」

この先介護度が上がり、わたしの手に負えなくなった時には再度の特養入所を考えていますが、今日の電話ではその話は出しませんでした・・・出せませんでした。

在宅介護介の実状は、経験した人にしか分からない・・・そのように想ってしまいます。


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