2022.2.19(土)
この世には、三つの坂があると言いますね。
上り坂・下り坂。そして「まさか」です。
まさかをググってみました。
『ある事態の生じる可能性を強く否定したり、実現することが意外だと思う気持ちを表わす』
https://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/3286/meaning/m0u/
人生61年が過ぎていますが、まさかという出来事もまぁまぁありました。
小さなまさかは、けっこうな頻度で在りましたが、大きなまさかはこれまでに三つ。
一つ目は父の突然死。
二つ目は夫の病気と死。
そしてもう三つ目は、母美代さんの認知症。
二つ目のまさか。
夫が亡くなった原因はガンでした。
13年前の3月のことです。
亡くなる数年前の冬のある日。
普段は風を引くこともない健康体の夫が、高熱を出しました。
我慢の限度で夜間外来を受診し、血液検査と点滴を受けひとまず帰宅。
その際に医師から言われたのが、
「早めに外来受診を受けて、結果を聴いてください」
翌日には熱も下がったのですが、血液検査と医師の言葉が気になり病院へ行くようにと勧めても、大丈夫だの一点張りでとうとう行かずじまい。
それから数年が過ぎ、腰の痛みを訴えるようになっていましたが、肉体労働だったので単なる疲れによるものと思い込み、病院に行くことはありませんでした。
ある日、目の白目が黄色になっており、気が付くと頭皮までもが黄色になっていました。
ガンと診断されて、僅かひと月で亡くなった夫でしたが、あの時に思ったのは数年前の血液検査のこと。
夜間外来の医師は、何かを感じ取っていたのでしょうね。
それでも、確かな検査結果が出るまではと、やみくもには言えなかったのでしょう。
夫のガンは、わたしにとっては「まさか」でした。
加えて、診断後僅かひと月で逝ってしまうなど、全く予想もできずのダブルのまさかでした。
病名は、胆管細胞がん。53歳でした。
女優の川島なお美さんが、胆管がんで54歳で亡くなられていますが、夫も入院後には見る見るうちに痩せて行きました。
夫は、普段から鏡を観るタイプでした。
ナルシストかと想うほど、自分の顔をまざまざと観ていたので、冗談半分で訊いたことがあります。
「ねぇ、ナルちゃんなの?」
一瞬ムッとした顔でしたが、夫曰く、
「顔色を観ているんだよ」
実際のところ本心は判りませんが、鏡を観て自分の白目の黄疸に気付いた夫。今にして想えば鏡を観るという行為は、正解だったのかもしれません。
男性がやたらと鏡を観るのは、女性から見たら何?かもしれませんが、身だしなみチェックも含め、必要なことのようにも想のです。
まさかは、この先も起こるのかもしれませんが、大きなまさかは、できれば起きてほしくない。
人生いろいろですが、穏やかに過ぎて行くことを望んでいます。
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小さなまさかは、けっこうな頻度で在りましたが、大きなまさかはこれまでに三つ。
一つ目は父の突然死。
二つ目は夫の病気と死。
そしてもう三つ目は、母美代さんの認知症。
二つ目のまさか。
夫が亡くなった原因はガンでした。
13年前の3月のことです。
亡くなる数年前の冬のある日。
普段は風を引くこともない健康体の夫が、高熱を出しました。
我慢の限度で夜間外来を受診し、血液検査と点滴を受けひとまず帰宅。
その際に医師から言われたのが、
「早めに外来受診を受けて、結果を聴いてください」
翌日には熱も下がったのですが、血液検査と医師の言葉が気になり病院へ行くようにと勧めても、大丈夫だの一点張りでとうとう行かずじまい。
それから数年が過ぎ、腰の痛みを訴えるようになっていましたが、肉体労働だったので単なる疲れによるものと思い込み、病院に行くことはありませんでした。
ある日、目の白目が黄色になっており、気が付くと頭皮までもが黄色になっていました。
ガンと診断されて、僅かひと月で亡くなった夫でしたが、あの時に思ったのは数年前の血液検査のこと。
夜間外来の医師は、何かを感じ取っていたのでしょうね。
それでも、確かな検査結果が出るまではと、やみくもには言えなかったのでしょう。
夫のガンは、わたしにとっては「まさか」でした。
加えて、診断後僅かひと月で逝ってしまうなど、全く予想もできずのダブルのまさかでした。
病名は、胆管細胞がん。53歳でした。
女優の川島なお美さんが、胆管がんで54歳で亡くなられていますが、夫も入院後には見る見るうちに痩せて行きました。
夫は、普段から鏡を観るタイプでした。
ナルシストかと想うほど、自分の顔をまざまざと観ていたので、冗談半分で訊いたことがあります。
「ねぇ、ナルちゃんなの?」
一瞬ムッとした顔でしたが、夫曰く、
「顔色を観ているんだよ」
実際のところ本心は判りませんが、鏡を観て自分の白目の黄疸に気付いた夫。今にして想えば鏡を観るという行為は、正解だったのかもしれません。
男性がやたらと鏡を観るのは、女性から見たら何?かもしれませんが、身だしなみチェックも含め、必要なことのようにも想のです。
まさかは、この先も起こるのかもしれませんが、大きなまさかは、できれば起きてほしくない。
人生いろいろですが、穏やかに過ぎて行くことを望んでいます。
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少しでも「ん?」と疑問や違和感を感じた時が
その「あの時」なんかも知れませんね。
そしてそれに対処するか先延ばしするか?
歳とともに素直に人の善意を受け容れる姿勢と、
色んな事に向き合って親身に会話できる人が
必要になってくるんでしょうね。