2022.1.30(日)

病気ではない認知症。いわゆる年寄りボケ。

従兄がよく口にする「年を取れば誰でもボケる」の認知症。


母美代さんのことも、初めは単なる年寄りボケだと思っていました。
当時84歳。
物覚えなどは普通に難しくなり、アルツハイマー型認知症の診断を受けていたとはいえ、何だか違うんじゃない?そんな感じでした。
でも、徐々にその症状は進行し、明らかに病気だよね・・・そう想えることが増えていきました。


わたしの仲人さんは、美代さんと同い年です。
肺を悪くなさっているようで酸素ボンベが必要らしいのですが、認知に関しては特に問題はなく、デイサービスなどの介護施設に通うこともないそうです。


従兄の母親(伯母)は美代さんの1歳上。要支援でまだまだ元気な婆様。
デイサービスに通っているらしいのですが、顔なじみに会えるということで、毎回楽しみにしているそうです。


美代さんの妹ミッコさんは2歳下。
ここ2~3年は足腰が弱り、移動の際には老人カーのお世話になっているそうですが、それでもまだまだ元気で農作業にも出ているそうです。

DSC_1753


認知症になるのは、医学的にはアミロイドベータの蓄積によるもの言われていますが、医学では測れない何かがあるのではないか。
わたしが想うに、上記の3人は大家族の中で暮らしています。
常にお喋りする相手が傍にいます。

美代さんの進行は、いつも一緒に居た父が亡くなり、お喋りできる相手が居なくなったことが大きかったのではないかと。
わたしと暮らすようになり、お喋りする相手はできたものの、美代さんを拒否していたわたしは、美代さんのお喋りがうるさくて仕方がなかった。

「うるさい!少し黙って」

こんなキツイ言葉を投げかけたことが、幾度となくあった。
美代さんんの進行を速めたのは、わたしの取った冷たい態度が大きかったのかもしれない。

知っている人が誰一人と居ない特養に入所し、その進行は更に早くなり、ここ2~3ヶ月はわたしを娘だと認識できないでいる。

比較的進行の穏やかな人たちのユニットを選びましたと、副施設長さんがおっしゃっていた。
食事の際は、お話好きな方のお隣に座って頂いていますと。
でも、自分からは話すことはないそうで、話しかけられて何となく話す。
そんな風に観えますとも。

DSC_1744


話す相手が居るということ。
とても大事で幸せなことだと思います。

独り暮らしのわたしは、専らにゃんズを相手に話しかけたりしているけれど、できることなら人間とお喋りがしたいヮね。

美代さんに辛く当たっていたことを、今更ながら後悔しています。
お喋りできる環境に在るということは、大事なことなのかもしれません。


お読みいただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。
応援をしていただけましたなら幸いです。


人気ブログランキング


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
にほんブログ村