2021.11.24(水)

88歳、母美代さん。アルツハイマー型認知症・要介護3。
今年の4月から、加須市にある特別養護老人ホームで暮らしています。

今日は月に一度の面会日で、午前中に行って来ました。

面会の仕方は、ホールと風除室に別れ電話を使っての会話。
仕切られたドアはガラス張りなので、顔を観ることができ様子が判ります。

いつものように、わたしが判るかと質問。
先月は4年も会っていないソノコと言われたが、今日はまた違う名前が。

「おめは、ミッコだ」

ミッコさんは、美代さんのすぐ下の妹。
そうか、今日はこう来たか・・・で、まぁ致し方なし。

冬物の裏起毛のズボンと、孫のユカが買ってくれたフリースを持って行ったので、その話をした。
ワインレッド色のフリースは、在宅介護中にはけっこうな頻度で着ていたが、見せてもピンと来ない様子。

「ユカのこと、解かる?」

「ユカ・・・娘だ」

えーと、ユカはわたしの娘だから、あなたの孫よ。
とは言わずに「そうだね」と、答えた。

食事の話や、夜はしっかり寝られているのか。
そんな会話をしながら、再度訊いてみた。

「ねぇ、わたしのこと解る?名前言える?」

「おめは美代だ・・・あ、ミッコだ」

いやいやいや、美代さんはあなたでしょ!と、突っ込むと「ククク、ヒヒヒ、アハハハ」大声で笑いだした。
笑うことは細胞の活性化につながるのでとても良いことなのだが、この笑いは照れ隠しと取り繕いだと思う。

「笑うことは良いことだよ」

「そだ、オレはまだ死なね。いっぱい笑って長生ぎするじゃ」

「そうだね」


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わたしの名前がなかなか出てこない中で、いきなり「まや」と呼ばれた。
認識して出たのか、何となく口から出たのかは判らないけれど、何だか嬉しかった。
来月の面会には、孫たちがくるかもしれないことを伝えると、

「ユカど子どもらが来るのが?」

ユカは独身。
もしかしたら、わたしとユカがごっちゃになってる?
そんな風に感じた。

そして、孫たちが来てくれるのは嬉しいが、お金を持っていないので上げることができないと言い出した。
40歳と35歳の孫だが、美代さんにとっては、いつまでも小さなままなのかもしれない。

元気で居てねと電話を切り、荷物を渡すまでの間美代さんは後ろ向きにされていた。
別れ際にバイバイをするために元に戻されたが、わたしの顔を観ても、
「ん?」という表情。

一応バイバイはしてくれたが、結局、今日の面会で美代さんはわたしを誰だと思ったのだろう。


面会時間は15分。
ユニットに戻る頃には、面会をしたことも忘れるのだろうね・・・たぶん。
3回目のワクチン接種が済んだら、施設内・母の部屋に入ることができるのだろうか。

一日でも早く、室内面会ができるようになることを願っている。


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