2021.11.12(金)

作家で僧侶の瀬戸内寂聴氏が亡くなられた。

20代前半・・・23~25歳の頃に勤めていた時のこと。
現場事務という、パートではないけれど正社員でもないという、何だか中途半端な社員だった。
仕事の内容で一番大切だったのは、足が悪く免許を持たない所長が、各現場回りをする際のお抱え運転手。

そのお抱え運転手の仕事が終わり、一通りの事務処理が済むと何もすることがなくなっていた。
ある日、本社の福利厚生担当の方からアドバイスをいただいた。

「時間が空いた時は読書をしてもいいですよ」

時間は拘束されているのだから、することがなければ致し方なしの考えで、所長も大目に見ていた感があった。

元々読書は好きだった。
高額な本は買えないので、単行本を買い読書三昧の日々を送っていた。
瀬戸内寂聴氏の本に出会ったのがその頃で、女の生きざまをこれでもかというほど見事に綴っている内容に、若いわたしは衝撃を受けた。

その本が「女徳」

男のために自分の小指を切り落とすという行為・・・。
読みながらその場面を想像し、身震いをした記憶がある。

この本をきっかけに、女といういう生き物についてを綴った本に、惹かれていった。

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99歳。
大往生だと思う。

故郷岩手にある「天台寺」
氏が住職として赴いた寺で、あおぞら説法でも有名だった。
一度はその法話を聴きたいと思いながらも、機会に恵まれずに終わってしまった。

「人は死ぬために生まれてくる」

氏の言葉だが、確かにその通りだと思う。

「やりたいことはやって来たので、いつ死んでもいい」

これも氏が言っていたことで、亡き夫も同じようなことを言っていた。


瀬戸内寂聴氏のような生き方はできないが、
生まれてきて善かった・・・。
最期そのように想えるような生き方ができるように在りたい。


生きている内が華。
今日もガンバ致しましょう。


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