2021.10.25(月)

ずっと引きこもっていると、時々日付や曜日の感覚がなくなる。

今日は、何日の何曜日だっけ・・・?
でも、カレンダーを見たりTV番組を観ると判る。


認知症の美代さんは、日付も曜日も全く判らなくなっていた。
それは、カレンダーもTVも通用せず「何日の何曜日だよ」と教えていた。そして、教えてもすぐに忘れてしまった。


在宅介護の頃、早く死にたい。じっちゃの傍に行きたいと言っていた。
(おじいちゃん=美代さんの夫)

「死にたければ勝手に死ねば。ご飯を食べなければ死ねるよ」

「でもよ、腹空いで、どうしても食べたぐなってしまう」

「じゃあ、外に出て車に当たれば?」

「歩げねがら、そどさ出れね」

死ぬ気など毛頭ないのに、構って欲しくて言うのでしょうね。

「じっちゃが迎えに来るまでは、この世で生きて行くしかないんだよ」

「そだよな・・・」

じっちゃの傍に行きたいと言っていたのに、いつの頃からか亡くなったことを忘れてしまい、仏壇の写真を観てもじっちゃであることが判らず、ただただ帰って来ないと心配していた。

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幼いころからずっと働きづめで、人生の終盤になり認知症を発症。
自分の名前は言えるが、生年月日・年齢は言えない。
家族とも離れ、実家からはほど遠い埼玉県にある特別養護老人ホームで暮らしている。

美代さんは穏やかな認知症と呼ばれ、施設の中では朗らかに過ごしているようで、たぶんじっちゃのことも忘れているはず。

30日の面会では、話題を何にしようか。
じっちゃのことを話してみようかな。

在宅介護を放棄し、特養に入れたのはわたし。
面会をすることは罪滅ぼしのように想います。


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