2021.9.20(月)

彼岸の入り。
天気にも恵まれ、お墓参りで故人との長話もできそうですね。

わが家のお墓は岩手にあるので、「お参りに行って来ましょ」とは簡単には言えず、この家にある仏壇にお供えをすることしかできません。
父が好きだったお団子と、夫が好きだった豆菓子を供えました。

お仏壇。
実家には、母が揃えたとても立派な(見た目も金額も)仏壇があります。
認知症になる前は、毎朝晩、ご飯とお水を供えていました。

住んでいるこの家にも仏壇はありますが、夫専用に私が選んだ仏壇です。
実家にある仏壇に比べると、かなり大きな違いのある仏壇で、木製ではなくガラス製で棚置きするタイプ。
共に現代仏壇でお洒落ですが、母が選んだ木製の方が、遥かにらしく観えます。

17年の9月に、実家を離れわたしと暮らすことになった母美代さんですが、流石に仏壇を持って来ることはできず、お位牌とお釈迦様を残したままで、美代さんが居なくなったあとは、ご飯やお水のお供えをすることはなくなりました。

父の遺影をコンパクトにした写真を、夫用に揃えた仏壇に立てていますが、母は古河での暮らしで一度もご飯・お水のお供えをしたことはありません。
当時は要介護1で、認知機能はしっかりとしていましたが、ところ変われば品替わる?で、わたしが線香のみにしていたので、美代さんも右習いでした。

認知症は色いろなことを忘れ・できなくなっていく。
昨年の秋辺りから、父が亡くなっていることを理解できずに「どこで何をしているんだ?」と、問われることが度々。
仏壇に父の写真が立ててあるのに、それを観ても亡くなったと判らないのが不憫。

人は二度死ぬと言います。
一度目は命の炎が消えた時。
そして二度目は生きている者の記憶から消え去った時。
父は、美代さんの中ではずっと生きているのでしょうね。

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わたしは、美代さんが認知症になるなど努々思っていませんでした。
実家のお仏壇を揃える際も、美代さんが死ぬまで守ってくれるのだと思っていました。
どんなに立派なお墓や仏壇でも、それを継承してくれる者がいなくては単なる物。

家を継ぐ者として、わたしがしっかりと守っていかなくてはならないのでしょうね。それが、定めなのでしょうね。

あれもこれもと、頭の中がぐちゃぐちゃになっています。


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