2021.8.29(日)

母美代さんは、埼玉県の田んぼが観える特別養護老人ホームで暮らしいます。

1日に面会に行き、コロナ禍で暫く面会ができなくなることを伝えていますが、あれから4週間が過ぎ様子を知りたくて電話をしました。
電話に出たのは副施設長さんで、毎度のことながら穏やかな口調で話されます。

副施設長さんは、毎日朝の巡回をするそうです。
現在の美代さんは食事の介助を受けているということで、少しドキッとしましたが、他の方に比べ動きがスローなので、食事に時間がかかるということと、スプーンを運ぶ手が止まってしまうことがあるようで、その為に介助が必要になっているらしのいです。

美代さんの暮らすユニットは、比較的症状が軽く会話ができるグループということで、隣り合った方との会話もできているということでした。
と、直接会話してみますかと仰ってくださり、移動に少々時間が必要なので、10分後にもう一度かけてくださいと。


「もしもし、誰だかわかる?」

「まやだ」

「大当たり~」

声で解ったのかと想ったら、事前に娘から電話があると聞いていたらしく、娘イコールわたしなので、即答ができたようです(苦笑)

コロナという言葉は解っていたようですが、面会できない理由のことは飛んでいました。
ご飯が美味しくてまた太ったと言っていましたが、食べられることは元気な証拠なので、善かったです。

親が早くに亡くなっているので、自分は親の分も長生きしなければ・・・そんなことを言っていましたが、父のことは一言も出ず、わたしも敢えて話題にはしませんでした。
部屋から田んぼが観えるはずなのですが、それも飛んでいて、来月には稲刈りがはじまるかもと言うと、「新米が食べられるな」(お米大好きな美代さんらしい)
食べることに意識があるうちは、まだまだ大丈夫でしょう。

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面会ができるようになったら、サキが来てくれことを伝えました。
サキのことは憶えていて「懐かしい」と。
楽しみがあると長生きできるねと言うと「そだな~」

「何か欲しい物はある?」

「・・・漬物食べて」

あぁ~、こればっかりはね。
ご飯・味噌汁・漬物で生きてきたので、頭の中には常に漬物があるようですが、差し入れすることは難しいかな(ゴメンネ)

言葉が詰まるようになり、それを疲れたと表現するので電話を切ることにすると、「疲れではいね・・・」お得意のいい繕いね。

「コロナが落ち着いたら必ず面会に行くから、それまで元気でいてね」

「お互いに、元気でいるようにしねばな」

娘を気遣う言葉に、有り難味を感じます。
傍に付き添ってくださったスタッフさんに代わってもらい、美代さんの普段の様子を聞きましたが、ご飯もしっかりと食べ、穏やかに過ごして居るようです。
トイレに関しては、日中は誘導し夜はオムツにしているとのことで、変わりはないようです。
最後に、これからも宜しくお願いしますと言い、電話を切りました。

※美代さんは隣にいたスタッフさんを「娘っ子」と表現します。
若いアジア系の外人さんで、少しカタコト言葉になるのでスタッフさんではないと想っているようです(苦笑)孫みたいな存在かも。

ガラス戸越し面会ができるようになるのは、いつになるのか。
でも、ひと月ぶりに聴いた美代さんの声には変わりがなかったので、安心できました。
自分を鬼だデビルだと思っていても、人並みに優しい気持ちになれたのは、専門家にお任せすることができたから。

美味しいご飯を食べて、好きなだけ長生きしてもらいましょう。


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