2021.8.1(日)

母美代さんの面会に行って来ました。

先日は少し待たせてしまったので、今日は10分早く出たのですが、世の中は日曜日ということで、交通量も信号待ちもそれほどではなくスムーズに進み、結局は施設の駐車場で時間つぶしをしました。

予定の時間少し過ぎた頃に、いつものように車椅子に乗せられたきた美代さん。もう、車椅子が無くては生活できなくなっているようです。

スタッフから受話器を受け取った美代さんと、話を始めた。
毎回のことですが、先ずはわたしが誰かの質問。
今日は、長女であることと苗字も言ってくれた(苦笑)

「美代さん、今日はね大切な話をしに来たの、よく聞いてね。コロナって聞いたことある?」

「コロナ?初めで聞いだ」

・・・やっぱり・・・

特養に入居する前には、コロナのことを恐ろしい病気だと認識していた時期もあったが、今ではすっかり頭からなくなってしまったようだ。
そのコロナについてを話し始めた。
毎日何千もの人達が感染し、症状が重い人は亡くなっている話を。

「怖いな・・・こごには来ねばいいな(コロナが来なければいい)

「そうだね。ここに来させないために、8月いっぱいは面会が禁止になったのよ。だから、暫くは美代さんに会いに来られないからね」

一昨年、肺炎に罹って入院しているが、その肺炎よりも遥かに怖い病気であることを教えると、肺炎に罹ってていたことを憶えていた。

「あのどぎは軽がったものな。そったな怖い病気だば、面会できねくても仕方ねんだ」

美代さんの肺炎は軽いものだったが、それでも年齢的なことを考え入院となっている。で、その肺炎が移ったわたしの方が重かったのだが、入院せずに自宅療養で治した(かなり辛かったですが)

4か月前のコロナの話は完全に飛んでいても、2年前の肺炎のことは憶えていたが、詳しい記憶が残っているかについては、今日は聴かない。
何故って、コロナの怖さが伝わればそれで良いと思ったから。
面会できないことを納得してくれたようなので、話は差し入れのことへ。

栗を持ってきたことを話すと、畑からか?と。
岩手の畑には栗の木があり、時期がくると収穫していたので、その栗だと思ったようだ。

「あのね、まだ収穫の時期じゃないから、お店で買ってきたのよ。美代さん、栗好きだものね」

「そが、ありがっと(ありがとう)

自分が何処にいるのかも解っていない。
今は8月で栗の時期ではないし、わたしは古河市に住んでいるのだから、岩手の畑には行くことはできない。それでも、岩手の畑には栗の木があることをちゃんと憶えていた。
認知症の不思議ですよね。

28日にゼリーを届けているが、食べたかと訊くと食べていないと。
それよりも驚いたのは「ゼリーって何だ?」と、逆に質問されたこと。
ゼリーとは・・・はて、なんて答えよう・・・
で、出した答えは「寒天て分かる?あれを味付けしたものだよ」

「そが。食べでいねども、オレが忘れでいるのがもしれね」

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面会は午後1時からだったので、当然昼食は終わっているはず。
ご飯は食べたかと訊くと食べたと。おかずは何だったのかと訊くと、わからないという返事でそのあとに、なにやらもじもじが始まった。

「くそ出る」

「え?ウンチが出るの?じゃ、これで帰るね」

ウンチが出ると言うのはいい繕い。
おかずが何だったかを答えられなかったのが納得いかなかったようで、出た言葉。

「じゃあね、暫く会いに来られないけれど、皆様方と仲良くして、元気でいてね」

「ありがっと。おめもほがのやづらも元気でな」(お前も他の家族も)

そう、あくまでもここは岩手で、あたしは家族と暮らしていると思い込んでいる美代さん。家族かぁ。
車椅子を押され、奥に行く美代さんを見送ってから施設を後にした。

次に面会に来られるのは9月に入ってからか、それとももっと先か。

ps
食事が思いの外時間がかかっているらしく、お粥に変えたと職員から言われた。事後報告ね。
これまでにも、何度もご飯とお粥を行ったり来たりしていることをお伝えしたが、何故だか職員は顔を赤くしていた。


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