2021.6.30(水)

6月も今日で終わりで、一年の半分が過ぎてしまいますね。
年明けからこの半年で、母美代さんとあたしの生活状況はガラリと変わりましたが、あたし自身の心境も変わりつつあります。

この世に生を受けたら、人間だけではなく動物にも老いはやってきます。
そして、その先には必ず死が待っています。

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昨日の夕方6時過ぎに、叔母のヨッコさんから着信。
この時間帯での電話は珍しいと思いながらも出た。

内容は、従兄のヒロさんが亡くなったということ。
年齢は60代半ばくらいだと記憶しているが、先天性脳性麻痺で、長く施設で暮らしていた。
小学生くらいの時に一度だけ会ったことがある。

身体は痩せこけ、手は手首からほぼ直角に曲がり、指はあちらこちらを向いていた。
窪んだ目の視点は定まらず、首が左右に小刻みに揺れ、言葉は発していたが、何を話しているのかは分からなった。
その時の光景がとても衝撃的で、子どものあたしは何故このような姿で生まれてきたのかが理解できなかった。

ヒロさんの母である伯母のヨシさんは、89歳。
美代さんとは違い、足腰は丈夫なように見えたが、年齢的な認知症が出ていたらしい。

「ヒロが生きているうちは自分は絶対に先には死ねない」

常々口癖のように言っていたようで、最近はデイサービスに通うようになっていたと聞いていたが、ショックで体調を崩さなければ良いがと、ヨッコさんも心配していた。

命には限りがある。
あたしの夫は53歳で他界した。
小・中学の同級生は51歳で亡くなっているが、彼がまだ元気だった頃に、親しい友人たちでミニクラス会を開いている。
その際、同級生の中には既に亡くなってしまった人もいると聞いていた。
まさか、そのクラス会から数年もしないうちに彼が亡くなってしまうとは、あの時には微塵も感じさせなかった。

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「美代だけではなぐ、その後に控えでいる者がいっぱいいる。この年になるど、切々ど思ってしまう」

ヨッコさんは美代さんと一回り違いの76歳。
今の76歳はまだまだ元気な人が沢山居る。
あまり変なことは考えずに、日々健康で居られたらいいねと返事をしたが、何だか自分に言い聞かせていた様な気がする。


一年の半分が過ぎようとしている今日。
あたしは朝からせっせと、理不尽な内職に励んでいる(苦笑)

生きていることに感謝しなければね。
神様から頂いた命。
お迎えがくるその日までは、大切にして生きなきゃね。


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