2021.6.1(火)

カレンダーは6月。
台所とトイレ、そしてパソコンデスク脇の壁に掛けているカレンダーは、今朝めくった。

カレンダーはもう一部屋、2階のあたしの寝室にも掛けてある。
洗濯物をベランダに干す際にめくろうとして、気付いた。
なんと!4月のままじゃないの。

あたしの部屋にはTVはない。
1日のほとんどを1階のLDKで過ごして居るので、寝室は文字通り寝るだけの部屋。
なのに、なぜカレンダーを掛けているの?よね。

カレンダーの種類は絵が入らず、ひと月ごとのメモができるタイプが好きで、美代さんがお世話内なっていたデイケ・デイサから頂いたものがあり、片方だけを掛けるのでは申し訳ない・・・のような気持で、寝室にも掛けて居た。
因みに、トイレとパソコンデスク脇にあるものは、小さめで絵が入っているが、どちらもひと月ごとのもの。
メモ書きする訳ではないので、特に気にすることはない。

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    昨年のカレンダーですが、シンプルイズベスト

母美代さんは、実家で暮らしていた頃から、トイレのカレンダーにメモ書きをしていた。
どんなメモかと言うと、便が出た日に「出た・軟らかい・硬い」等。
そして、月の終わりの日には、出た回数を数字に表していた。

月が替わるとめくるので、前月の回数が何かの役に立っていたのかは疑問。
それでも出た日や回数が、自分の健康のバロメーターになっている・・・そんな感じだったのだろう。

あたしと同居するようになり、そのメモはトイレのカレンダーではなく、自室のカレンダーに記すようになっていたが、それも一昨年辺りまでで、昨年からは記しをつけることも億劫になっていたようだった。

部屋にカレンダーを掛けても、日付も曜日も判らなくなっていたので、今年からは美代さんの部屋にはカレンダーを掛けるのをやめた。
あたし同様に、美代さんも寝るだけの部屋になっていたので、必要なしの判断をした。

要介護1の頃にはお得意の電話魔で、自室で受話器の向こうの相手とのお喋りに夢中になっていたり、大好きなこうへいちゃん(歌手・福田こうへい)のCDを聴いていたりしていたが、認知症の進行と共に、聴くこともなくなっていた。

「ヨッコさんに電話しようか?」とか、「こうへいちゃんの歌、聴くならかけるよ」そう言っても、「いい・・・」と返事をし、興味があったものが段々と減ってきている、そんな風に観えた。

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美代さんは、要介護2を飛び越え、1から3に進むのに1年もかからなかった。
この間、あたしのよんどころない理由で引っ越すことになり、そのせいもあっての進行かもしれないが、それ以前から歩行に関しては怪しくなっていた。

特養・ユニットには、カレンダーは掛けてあるのだろうか。
仮に掛けてあったとしても、入居者のほとんどは日付や曜日を気にすることなく、暮らしているのではないか。

特養での集団生活には、家に居る時の様な自由は少ないと想うが、それでも気の合った者同士でお喋りを楽しんでいるようなので、それは美代さんに取っては幸せなことだと想う。

離れたことに因り、少しは優しい気持ちが湧いてきている。
それはそれで良いことだとは想うが、あたしが面会に行くのは、母を特養に入れた罪滅ぼしの様なもの。
その気持ちがなくなり、自然に会いに行きたい・・・そのように思える日が来ることを、願っている。


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