2021.4.28(水)

4月26日に、特別養護老人ホームに入所した母美代さん。

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       25日、長女ユカとの写真

入所した特養には、各自の部屋にはタンス等の物入れは設置されていない。
その為、美代さんが使っていたタンスと衣装ケース(プラスチック製のコンテナ)を運び入れた。

今までタンスや衣装ケースに入れて入た物を全て取り出したことで、行き場を失った衣類は床に放置。
昨日・今日とその片付けをした。

あたしは断捨離魔・・・魔、ではないか(苦笑)
でも、明らかにもう使うことはないよな・・・とか、これはもう着ないよなと想う物は、まとめてゴミ袋の中へ。
衣類に関しては、古河市には古着の回収日があるが、毛玉やヨレヨレになった服を誰が欲しがるのだろうと想うと、やはり可燃ゴミに出す方が無難かと想った。

コロナ禍で面会は月に2階まで。
外出や外泊はできればしてほしくないとのことで、収束されるまでは家に帰れることはないと想うが、それでも、いつでも泊まれるように布団干しもし、ベッドメーキングも済ませた。

ご飯は食べられているのだろうか。
ちゃんと寝られているのだろうか。
ホームは冷暖房完備なので、今回電気毛布は持たせなかったが、寝ている間、寒くはなかっただろうか。
話し相手はできただろうか。
あたしは美代さんの母親か・・・と、思うほど心配してしまう。

10時過ぎに、ホームに電話を入れ訊いてみた。
ご飯は全食し、ニコニコしているしているらしい。
夜の寒さについては「あぁ、そう言えば・・・」と、訊かれてみて答えたという感じで、自ら寒さを訴えた訳ではなかったらしい。
夜の巡回時もぐっすりと寝ていることを確認していると仰っていた。

古河市から、美代さん宛てのコロナワクチンのクーポン券が届いていた。

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加須市に問い合わせてみると、そのままホームで使えるということだったので、改めての申請は必要なし。
それでも、インフルエンザワクチンも含め、接種には家族の判断・同意が求められるので、時期が来たら同意書が送られてくることになる。
痛みにはめっぽう弱い美代さんだが、集団接種で一人だけ大声を張り上げるのは恥ずかしいだろうから、右習いでおとなしく打ってもらうのではないか・・・そんな風に想う。


契約時に、入所している方の中で遠方の方は何処からかと尋ねてみた。
少し遠いのは、さいたま市で、一番遠いのは東京都北区の方と。
都内には空きがなく、待機者も多く中々入所は難しいということで、こちらの特養を選ばれたそうな。
その方の娘さんは八王子に住まわれているそうで、遠方からの面会は大変の様ですと。(それでも、入所を選んだのだろうね・・・)

因みに、古河からの入所は母以外に3名ほどいらっしゃるそうで、「古河は近い方ですよ」と仰られていた。(利根川橋を渡ると古河市)


これまで、ショートステイを利用し美代さんが居ない数日を過ごしたことは何度かあるが、その時は介護の煩わしさから解放され、精神的にとても穏やかでいられた。

今回の、半強制的に入所させてしまったことへの罪悪感は、ぬぐい切れないでいる。
この気持ちはいつまで続くのだろうか。
コロナ禍の中で入所させたことで、余計にこの気持ちが強いのかもしれない。

美代さんは、古河市に越してきたことを忘れ、ずっと昔からあたしと一緒に暮らしていると、記憶が変換されている。
その為、一時的なホームシックはあるだろうが、何れはあたしと暮らしていたことも忘れてしまうだろう。

問題はあたしの方だ。
17年間離れて暮らし、認知症となっての同居。
離れて暮らしていた頃は、嫌いな母にでも優しくできて居たが、一緒に暮らすようになり増してや認知症で、あたしの生活パターンもガラリと変わり、全ては美代さんが中心の暮らしになった。

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この凝縮された3年半で、あたしの脳も何かに侵されていたのかもしれない。
少しずつ、前に進んでいこうと思う。
そして、少しでも早く、コロナが収束されるのを願うばかりだ。