2021.4.27(火)

昨日は、朝から神経を張り詰めた状態でした。
解放されたのは、夕方家に着き、桐ちゃんからおやつをねだられたときでした。

入所日には、契約に2時間ほどを要すると事前説明会で聞いていましたが、実際には3時間近くかかっていました。

普段から朝食抜きの生活パターンで、朝食兼昼食を摂るのが11時半頃で、看護師からの説明を受けている辺りからお腹が「グー」と鳴り始め「朝食抜きなので・・・」と、言い訳。

説明会は、特養担当ケアマネ→看護師→管理栄養士の順で行われ、それぞれから今後のホームでの生活についてをこまごまと受けた。

初めに、副施設長から、母のことについての要望や、伝えておきたいことを書いてくださいと用紙を出されたが、美代さんの取扱説明書を書いていたのでそれを渡した。

「ここまで詳しく書いて頂くと有難いです。早速コピーし、スタッフに渡します」

暫くして、ケアマネが入って来られ説明が始まったが「要望の全ては受け入れられないこともありますが・・・」と。

「提出したものは参考にして頂くためです。答えはホームで導いてくださればと思っています」

これまでは母とあたしの1対1の生活で、何から何までをやっていたが、10対1~2では全てをお願いできるはずもなく、致し方なしということは解っていた。


看護師からの説明は、事前説明会で聞いていた通りのことに加え、歯科診療・インフルエンザ予防接種・健康診断・看取りについて。
万が一体調を崩し病院に搬送されることになった場合は、キーパーソン以外に連絡できる人を二人追加してほしいと言われ、大阪に住む妹のソノコではなく、岩手に住む娘たちの連絡先を記入。

入所している特養は加須市にあるが、提携医よりも古河市の病院のほうが近いということで、救急隊員の判断で古河市に搬送されることもあると。
あたしにとっては、そっちの方がありがたく思い、肺炎での入院や手の甲骨折でお世話になっていた病院名を言うと、後日診察券を持って来てくださいと。

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管理栄養士からは、随分と好き嫌いが多い方ですね・・・と。
基本的にお年寄りが多いので、提供する食事は軟らかいもので対応してるが、どうしても食べられないものに関しては代替品で対処してくださると。

年間行事食予定表を渡された。
毎月3~4回のお楽しみ食があるらしいが、そのうちの1回は特別食で別途予算になり、金額的には1300円で、これは決定事項。
1日の食費以外に1300円が毎月プラスになる。

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コロナ禍で、どこにも出かけることもなく、食べることくらいしか楽しみはないのだろうから、こういう形の提供になるのだろうね。


この後は、副施設長と契約の話。
これまでに、いくつもの契約書に署名捺印をしてきたが、今回の量はそれとは比べ物にならないほどの量で、書いている字も次第にミミズが這ったような字に…(苦笑)

契約書作成は、昨日で終わりになることを願いたい。
この先、美代さんに何かが起き退所することになったら、延命処置は行わないことにしたいが、副施設長から、素晴らしいお話をお聞きした。

要介護4で入所された男性。
立つこともできなかったのが、入所後みるみるうちに回復されさっさと歩けるようになり、認定調査で要支援までになられたと。
流石に要支援では入所は続けられず、近々退所の日を迎えられるそうな。

この話だと、この男性はいつかはまた特養を探すことになるのだろうか。
そうなると、契約は始めからやることになる。

親の死を願う訳ではないが、特養で好きなだけ長生きをし、ある日突然ピンピンコロリが理想だヮ。

住所変更。
古河市に転出手続きをし、加須市に転入手続き。

転出手続きをしたが、介護保険住所地特例入所・退所連絡票と、介護老人福祉施設利用計画書があることで、保険者はこれまで通り古河市のまま。
住所は変更になるので、保険証や介護保険関係類は一旦古河市に返し、変更された物は施設に送らることになる。

保険者がそのままなのは、
住所地特例(じゅうしょちとくれい)とは、社会保険制度において、被保険者が住所地以外の市区町村に所在する介護保険施設等に入所又は入居をすることで施設等の所在市町村に住所を変更した場合、住所を移す前の市区町村が引き続き保険者となる特例措置である。
施設等を多く抱える市区町村に、当該市区町村以外に住所を持つ利用者が施設等の入所等で住所を変更した場合、施設を抱える市町村が保険者となると、当該保険者の負担が新規に発生し財政を圧迫する。それらを防ぎ保険者の負担が過大にならないようにするための措置であり、国民健康保険・介護保険・後期高齢者医療制度に設けられている。根拠規定は国民健康保険法第116条の2、介護保険法第13条、高齢者の医療の確保に関する法律第55条である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E6%89%80%E5%9C%B0%E7%89%B9%E4%BE%8B


知らないことだらけ。
美代さんが健康で、普通の年寄りボケならば、特養にお世話になることもなかっただろう。そうすると、上記のようなことも知らずに生きているということになる。

そう言えば、ハンコが必要無くなる話はどこまで進んでいるの?
今回の押印の数はハンパなかったけれど、ハンコを押す場所にはサインになるのかしら?
さて、どちらが楽なんだろうね。

ショートステイを最長で1週間の利用があったが、ホームに確認すると、早くも帰りたいと言っているらしい。
田植えの季節がやって来る。
それらを眺めながら、皆様方と穏やかに過ごしてほしいと願う、鬼娘のお仲間のあたし。

鬼は、鬼なりに辛いこともあるのです。