2021.4.15(木)

ホーホケキョ!
何日か前から、うぐいすの鳴き声が聴こえるようになった古河です。

でも、ホーホケキョ!ではなく、ホーケキョ!とか、ケキョケキョ・・・
むか~し、20代の頃に勤めていた会社の上司が、うぐいすの新人は鳴き方が下手で、キレイには鳴けないのだと言っていました。
本当のことなのかは判りませんが、人間の世界でも共通する「新人あるある」のような気もします。

母美代さんは、週に4日デイサービスを利用している。
昨日の連絡帳バッグの中にしおりが二つ入っていた。

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「しおり、作ったんだね」

「そだ」

その日、入浴してきたことを忘れたり、玄関に入った途端にデイサから帰って来たことを忘れる美代さんが、このしおりのことは憶えていたようで、手に取りまざまざとみていた。

美代さんひとりで作れるはずはないのだから、確実にスタッフさんが手伝い・・・と言うか、ほぼスタッフさんが作ったのだろうけど、何かを触り作った感があるのなら、まぁ良いことかもしれない。

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少し前にはこれを作って来た。
お花見だんご🍡。
美代さんが作ったのはどの辺りまでなのか、これについては何も言わなかった。
引っかけ紐が付いていたので、壁に掛けることもできるが、取り敢えずベッド脇の棚に置いておいた。

折り紙やぬり絵、こういう物つくりが大嫌いな美代さんだが、【朱に交われば赤くなる】(・・・違うかな・・・)ようで、皆様と一緒に、作ることを楽しんでいたのかもしれない。

デイサにお世話になるのは、残りあと5回。
本人には、特養入所の事を話している。
今生の別れになる訳ではないし、面会にも行くということも話しているが、美代さん的には「寂しい」のだそうだ。

何が寂しいのかと訊くと、娘のあたしに、勝手気ままなことが言えなくなることなのだと。
娘になら気兼ねなく頼めることが、これからはできなくなる。
それが「寂しい」という言葉に変換されていた。

でもね、頼みたいことはハッキリと言っていいんだよ。
お金を払って入所するんだから、そこは割り切らないとね。

特養相談員さんがお見えになった時に、特養での呼び方を、普段あたしが呼ぶように「美代さん」と呼んでもらいたいとお願いした。
すると相談員さんは、

「お名前ではチョット・・・一応お客様なので、名字で呼ぶことになっています」

「そうなのですか・・・でも、母も名前で呼ばれる方が慣れているので」

「持ち帰って相談させてもらいます」

お客様としての扱いであれば、気兼ねなく頼んでもいいはず。
その後どの様になったのか返事は頂いていないが、入所日に改めて話してみようと想う。

できないことが増える一方だが、一人でできることもそれなりにある。
服の脱ぎ着は、着る順番を間違えたり、時間がかかりで大変だが、ボタンを掛ける(留める・はめる)ことは一人でできる。掛け違うことがあるので、それさえ教えれば一人でできるしやらせている。

あと10日。
少しずつ、美代さんの取扱説明書の作成をしなければね。