2021.4.4(日)

突然ですが、
3月3日は桃の節句で女の子の日。
5月5日は端午の節句で男の子の日。
で、今日4月4日は何の日?
昔、まだまだ今よりもっと若かった頃に、3月と5月の間の4月なので、おかまの日と聞いたことがありました。
誰が言い始めたのかは判りませんが、当時はLGBTのことが今ほど知られていなかったことで、茶化した言葉のように思っていました。

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今日は何曜日だと訊いてきた美代さんに、日曜日だと教えました。
すると、日曜日は何処にも行かない日だと判っていました。

トイレに行くと言いながら立ち止まり、

「ハヤブサいるのが?とともいるのが?」(ハヤブサくんのお父さん)

「いないよ」

「今、こどもの声したがら、ハヤブサだど思った」

ハヤブサくんはあたしの孫で、美代さんのひ孫。
こどもの声がしたと言っていたが、あたしには何も聞こえなかったので、幻聴だと思う。
それ以前に、この家に住んでいるのは美代さんとあたしの二人だけ。
仮に、こどもの声がしたとしても、岩手にいるはずのハヤブサくんで在るはずがない。

こういう時には話をよそへ持っていくに限る。トイレに起きたのだから、お漏らしをしないうちにトイレに行くようにと促した。

美代さんは、ひ孫のハヤブサくんに会いたいのだろう。
岩手の実家帰省時には、ハヤブサくんのやんちゃに「うるせ!」とか「何する、やめろ!」などと言っていたが、そんなことはとっくの昔に忘れて、ひたすら会いたいのだろう。

ベッド脇にある写真は1歳9か月の時の物で、美代さんの中ではいつまでもそのまま。
もう、5歳になったんだよと、七五三祝いの写真を観せても、それがハヤブサくんだとは理解できない。

ときどき、ラインで顔を観ながら話すこともあるが、5歳児の話について行けずに言葉に詰まる。
おばあちゃんと話したいと言っていたハヤブサくんも、話が通じなくなっていることを少しずつ解ってきているようで、

「おばあちゃん・・・ボクの言ってること、わかる?」

まぁねぇ、あたしでもついて行けないことがあるのだから、ましてや87歳で尚且つ認知症では致し方なしよね。

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十三回忌法要で、岩手に帰省したことを話していない。
喉元まで出かかるが、グッと我慢し飲み込んでいる。
次女夫婦の新居に招いてもらい、ハヤブサくんと過ごす時間を与えてもらったが、5歳児の男の子の活発さに、少々お疲れさんモードになった(苦笑)

あたしは、これからもハヤブサくんとの思い出は作れるだろう。
でも、美代さんはそれができない。
できたとしても、全てを忘れていくだろう。

特養入所になる前に、僅かな時間でも良いので、ハヤブサくんを古河に連れてきてもらえないだろうか・・・。
長女のユカは、土日を利用し入所する前に一度美代さんに会いに来ようかな・・・と言っていた。
その際に、次女サキもハヤブサくんを連れ一緒に来てくれないだろうかと想うも、コロナ禍の中では簡単には言えない。

あたしの実家・父と美代さんが建てた家の記憶はスッポリと抜け落ちているが、孫やひ孫の記憶は未だ残っている。

何だか、切ない。