2021.3.27(土)

今日から、いつものデイサービスへ出勤の美代さん。
出勤したら、一般的にはお給料が発生するけれど、美代さんの場合はお金を支払っての、お仕事。お給料をもらっているという意識はないが、仕事に行くという感覚があるようだ。

美代さんは55歳の時に定年退職をしている。
電子機器メーカーの工場で、ベルトコンベヤーでの流れ作業。
レーンの中で、母の作業はとても細かい仕事だったらしく、もたもたしていると自分の所に製品が溜まり、皆に迷惑が掛かると、必死で仕上げていたらしい。

当時の母は、何故だか社長からの信任が厚く、「美代さんに任せておけば大丈夫」みたいな感じで仕事を任せられていたと。そのため、休憩時間もそこそこにして、仕事に就いていたと言っていた。


「美代さん、デイサービスはただではないのよ。迎えもご飯もお風呂も、ぜ~んぶお金を払ってるのよ。今時、ただでご飯を食べさせてくれるところなんて、ないんだよ」

「そだのが?!・・・そだよな~・・・ただなはず、ねぇよな・・・」

この内容は、これまでにも何度も繰り返されているが、毎回忘れる美代さんは、毎回お金を支払っていることに驚いている(苦笑)

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       ウォーキングコースの桜です

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    落ちていた花びらを拾い、カップに浮かべました

1週間ぶりの出勤になる今日。
昨日は美容室でフルコースを受け、いつもより短めのカットにパーマをかけてもらい、髪の色はトレードマークのブルー。

髪を切ったことを、スタッフの誰か一人でもいいので、気付いてもらえたらいいな。
女って、何歳になっても綺麗で居たいのですよ。
髪型や髪の色が変わったことに、気付いてほしいのですよ。

特養に入居になったら、簡単には外に出られなくなる。
髪の毛も、特養でのカットになる。パーマは当然だが、ヘアーマニキュアも暫くは無理だろう。

生前遺影の予約を入れた。
明日の午後2時から。

100歳まで生きると太鼓判を押されている美代さん。
87歳の写真を、100歳で使っても良いものなのかと、先に問うてみた。

「80歳くらいで、若い頃の・・・40~50代の写真では少し難があるかもしれませんが、今撮った写真を100歳で使うことは、特に問題はないと思いますよ」

死は突然にやって来る。
誰も自分の寿命などは知らないだろう。
いざという時に写真が無いと言う人は多いらしい。
そのための生前遺影。

写真嫌いの美代さんを、ゴマすりながらも何とかなだめて連れ出さなきゃ。
がんばりましょ。