2020.12.29(火)

「ソノコって、誰だ?」

いきなり、美代さんから訊かれました。
ソノコは美代さんの次女・あたしの妹です。

「誰って、あなたはソノコを知らないの?」

また変なことを考えているのかと想い、聞き流そうとしましたが、何度も訊いて来るのです。
すんなりと教えずに、あたしは少し意地悪をしました。

「あなた、妹がいるよね。名前言ってみて」

「ミッコど・・・ソノコど・・・」

以前も、ソノコのことを妹だと言ったことがありましたが、これって何なんでしょうね。
最近は一番仲の良いヨッコさんのことを、妹ではないと言うし、挙句、あたしは誰?と訊くと「知らね」です(泣)

何の前触れもなく突然ソノコの名前が出、寝る前には「ソノコが病院に来ているから行ってあげないと可哀想だ」と。
でも、今夜は遅いから一晩寝て明日行ってみると言い、就寝。
何故に病院に来ているのか?入院ではなくて単に来ていると、おかしな話です。(ソノコは現在、大阪府在住)

そして今朝。
起き掛けに、忘れているはずのソノコの名前が。

「ソノコ、来てるが?」

・・・え?昨夜の続きかぁ・・・「来てないよ」

「そが、来てねのが」

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美代さんは、住んでいるのが古河市であることは既に忘れています。
ならばどこに住んでいるのかですが、これがイマイチで。
生まれ住んだナガゼギではないことは解っていますが、だからと言って父と建てた家でもなことも解っています。
となると、住んでいる家は何処の誰の家?なのですが、これはあたしの家なのだそうです。
でも、あたしの家と言いながら実家を思い浮かべるようで、亡き父や娘たちが仕事終わりでここに帰って来るという感じです。

そうそう、あたしはたまに独身になります。
まぁ、夫を亡くしているのでそうかもしれませんが、正真正銘の未婚の独身と思っていることがあり、

「おめ、結婚してるってが?誰ど結婚したのよ?!」

「ユカとサキのお父さんだよ」

「ユカどサキに父親いるってが?」

・・・オイオイ('A`|||)・・・

そして時に妹にもなります。
妹はミッコとソノコと・・・と言っていましたが、そのミッコさんがあたしだと言ってきました。
昨夜は暫くの間、あたしは美代さんの妹のミッコになっていました。
ミッコさんは財産農家に嫁ぎ、子どもが3人・孫が7人・ひ孫が・・・たぶん片手くらいなのですが、それについては理解しているのです。

「ミッコは大所帯だ・・・」

それを解っていながら、あたしはときどきミッコさんになる。
頭の中で線が繋がらないのでしょうね。
モヤモヤすると言う時がありますが、あたしをミッコさんと思っているときが、そんな状態なのでしょう。

こういうことが度重なり、何れは本当にあたしのことが判らなくなる日が来るのしょう。
それがいつになるのかは、神のみぞ知る。のかもしれません。

今朝は、あたしのことはちゃんと判り、名前も出てきていました。
そして、ソノコのことも判っていました。