2020.12.27(日)

ときどき、亡き父がまだ生きていると思っているようなことを言います。

「オレど一緒に寝でる。まだ帰って来ねのが?」(者)

「え?じっちゃんのこと?」

「じっちゃ、こったにくらぐなったのに、まだはだげがら来ねのが?」
(こんなに暗く、畑)

「買い物しているんじゃない」

おがね、持ってるのが?」(お金)

「じっちゃんは、いつもバイクで買い物に行ってたよね」

「そだ~、じっちゃはバイクさ乗ってらったぁ」

この話はここで終わりました。

こういうこともありました。
この家にはあたしと美代さんだけなのですが、孫娘たちも住んでいると思うことがあるようです。

「あいづらはいづ帰って来るんだ?」

「ん~、今日は帰らないみたいよ。友達の家に遊びに行くみたい」

「ふたり共が?」

「あ、サキはこの時間はまだ仕事だよ」

「そが・・・」

こういう話が出るのは、だいたいが夕食時です。
岩手の実家に居た頃は、長女のユカの帰宅は午後6時過ぎで、次女のサキは7時まで仕事なので帰宅は8時前辺り。
美代さんは、先に一人で夕ご飯を食べていることが多かったようです。

父が亡くなったのは、2009.2.1。79歳の誕生日でした。
既に10年以上が過ぎています。
父が亡くなってからは、娘たちとの3人暮らしだったので、その当時のことが頭に浮かぶのでしょうね。
これらの状態がいつまでも続くわけではなく、しばらくすると「じっちゃは、いづむがえさ来てくれるんだが」(いつ迎えに)と、亡くなっていることを解っている言葉が出ます。

独り言で昔話が始まった時は、あたしは聞き流します。
やっと、できるようになりました。
でも、父や娘たちの事を訊かれたときには、頑張って女優をします。
毎回同じ理由で済ますのですが、聞いた美代さんは納得しすぐに忘れるので、それで良いのだと思うようになりました。

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    デイサービスから頂いたクリスマスプレゼント
    モコモコソックスです

今朝、布団に大きな湖ができていました。
朝方、トイレに起き夜用尿取りパッドを外したようです。
その後はリハパンにおしっこをしたようで、漏れて背中まで濡れていました。

本人には悪気はなく「ごめんや」と、言ってくれますが、世話をするあたしは怒り心頭です。何故なら、つい一昨日もだったからです。
でも、全部忘れてしまうでしょう。お漏らしも、謝ったことも全部。
あたしだけが、モヤモヤの気持ちで居るのです。

ps
昨夜8時過ぎ、布団に入り眠りについた辺りに、ヨッコさんから着信。
この時間帯に電話が来るのは珍しいいことですが、話が盛り上がっていました。
睡眠薬を飲んでいるのに、眠気は何処に行ってしまったのやら。

そして今朝、誰と話したかと訊いてみましたが、電話があったことさえ憶えていませんでした。
それでも、食べることだけは忘れません。

3年前に購入したカーディガンの、前身頃がきつくなりました。