2020.12.20(日)
昨日、デイサから帰って来た美代さんは、見慣れないズボンを穿いていました。
・・・もしかしてお漏らし?・・・
朝と同じ様にやっとのこと車から降り、デイサ・スタッフのオジサンに腰と腕を支えられ、一歩一歩と中へ。
「美代さん。ズボン、デイのだね。もしかしてお漏らしした?」
「トイレでひっかげでしまった」
連絡帳をみると、そのことが書いてありました。
加えて膝痛で車椅子で過ごしたことも。
引っかけたのか、お漏らしでズボンまで濡れてしまったのか気になり電話をしました。
施設責任者のSさんは、元はバリバリのキャリアウーマンで、ツアーコンダクターとして、日本はもとより海外の経験もおありで、旅行先で老人が困っている姿を見て介護の世界に転職したという経歴のお方。
ズボンが濡れたのは美代さんが言うようにお漏らしではなく、引っかけてしまったとのこと。そして、膝が痛いのはこの寒さのせいもあるのではないかと。
暖かくなったら少しは収まるのではないか・・・と、言ってくださいましたが、何十年物の関節炎がそんなに簡単には収まるものなのかと想いましたけれど、お礼を述べて電話を切りました。
※美代さんは普段からお漏らしですが、尿取りパッドの交換が遅れて、ズボンまで濡らすということがあります。
生きているのだから生理現象があるのは当然なことだけれど、美代さんのお股は自分の意思ではコントロールできなくなっており、本人曰く勝手に出てしまう状態。
普段から、座っているとお腹の肉でお股が抑えられているので出ないが、立ち上がった瞬間に漏れ出すと言っています。
車椅子で歩くこともなく座りっパで尿意を感じ、便座に座るまでに我慢ができずにと言ったところでしょう。
帰宅後も歩けないと言うので、両手を引いてトイレまで連れて行きました。
ズボン・リハパンを下げ便座に腰かけるように言ったその瞬間にチョロチョロです。
幸い、お尻は便器の中に納まる位置にあったので、汚すことはなかったのですが、目の前でその行為を観るのは辛いものがあります。
「なんでもう少し我慢できないのよ。あたしの身にもなってよ」
「ククク」
「なにが可笑しいのよ・・・」
本当に、なにが可笑しくて笑ったのか、お股を拭いてあげリハパンを上げるまで、クククは止まりませんでした。
我慢ができないことは重々知ってのことですが、それでも敢えて言ってしまいます。言わないと、あたしの気持ちが爆発し手が出そうになるからです。
今朝7時前に美代さんの部屋に暖房を入れようと戸を開けました。
日曜日で、外出予定がないのであたしもゆっくりしていましたが、休みの日に限って早起きをするんですね。
スリッパを履きベッドに座り右手には杖。
「美代さん、こんなに寒いのになんで起きてるの?トイレ?」
「寒いども、目さめだ・・・おしっこは、出ね」
本当に出ないのかと確認し、ならば着替えて朝ご飯にするのかと訊くと、寒いから寝るお腹はそんなに空いていないと言うのです。
一晩中の尿取りパッドとリハパンの交換後、二度寝に入りました。
食べることが生きがいになってきている美代さんが、食べない。
食べることよりも寝ることに重きを置いている・・・。
「寝でばりいるど動げなくなるど、おどごの人が言ってらった」
デイケ・リハビリ担当の理学療法士が言っているようです。
それでも、寝ることを選んでいる美代さん。
無理にでも起こし、身体を動かすように仕向けなければならないのでしょうか。
想うことは、美代さんが寝た切りになったら、大変なのはあたし。
ここは、無理をしてでも起こした方が善いのか。
美代さんにとって何が幸せなのか。
特別養護老人ホームですが、今はコロナで見学はできません。
でも、見学無しでも取り敢えず申込だけを先にしておくことが必要なのかもしれない。
そんなふうに思ってしまいます。
PS
午後1:30。まだ、起きません。
昨日、デイサから帰って来た美代さんは、見慣れないズボンを穿いていました。
・・・もしかしてお漏らし?・・・
朝と同じ様にやっとのこと車から降り、デイサ・スタッフのオジサンに腰と腕を支えられ、一歩一歩と中へ。
「美代さん。ズボン、デイのだね。もしかしてお漏らしした?」
「トイレでひっかげでしまった」
連絡帳をみると、そのことが書いてありました。
加えて膝痛で車椅子で過ごしたことも。
引っかけたのか、お漏らしでズボンまで濡れてしまったのか気になり電話をしました。
施設責任者のSさんは、元はバリバリのキャリアウーマンで、ツアーコンダクターとして、日本はもとより海外の経験もおありで、旅行先で老人が困っている姿を見て介護の世界に転職したという経歴のお方。
ズボンが濡れたのは美代さんが言うようにお漏らしではなく、引っかけてしまったとのこと。そして、膝が痛いのはこの寒さのせいもあるのではないかと。
暖かくなったら少しは収まるのではないか・・・と、言ってくださいましたが、何十年物の関節炎がそんなに簡単には収まるものなのかと想いましたけれど、お礼を述べて電話を切りました。
※美代さんは普段からお漏らしですが、尿取りパッドの交換が遅れて、ズボンまで濡らすということがあります。
生きているのだから生理現象があるのは当然なことだけれど、美代さんのお股は自分の意思ではコントロールできなくなっており、本人曰く勝手に出てしまう状態。
普段から、座っているとお腹の肉でお股が抑えられているので出ないが、立ち上がった瞬間に漏れ出すと言っています。
車椅子で歩くこともなく座りっパで尿意を感じ、便座に座るまでに我慢ができずにと言ったところでしょう。
帰宅後も歩けないと言うので、両手を引いてトイレまで連れて行きました。
ズボン・リハパンを下げ便座に腰かけるように言ったその瞬間にチョロチョロです。
幸い、お尻は便器の中に納まる位置にあったので、汚すことはなかったのですが、目の前でその行為を観るのは辛いものがあります。
「なんでもう少し我慢できないのよ。あたしの身にもなってよ」
「ククク」
「なにが可笑しいのよ・・・」
本当に、なにが可笑しくて笑ったのか、お股を拭いてあげリハパンを上げるまで、クククは止まりませんでした。
我慢ができないことは重々知ってのことですが、それでも敢えて言ってしまいます。言わないと、あたしの気持ちが爆発し手が出そうになるからです。
今朝7時前に美代さんの部屋に暖房を入れようと戸を開けました。
日曜日で、外出予定がないのであたしもゆっくりしていましたが、休みの日に限って早起きをするんですね。
スリッパを履きベッドに座り右手には杖。
「美代さん、こんなに寒いのになんで起きてるの?トイレ?」
「寒いども、目さめだ・・・おしっこは、出ね」
本当に出ないのかと確認し、ならば着替えて朝ご飯にするのかと訊くと、寒いから寝るお腹はそんなに空いていないと言うのです。
一晩中の尿取りパッドとリハパンの交換後、二度寝に入りました。
食べることが生きがいになってきている美代さんが、食べない。
食べることよりも寝ることに重きを置いている・・・。
「寝でばりいるど動げなくなるど、おどごの人が言ってらった」
デイケ・リハビリ担当の理学療法士が言っているようです。
それでも、寝ることを選んでいる美代さん。
無理にでも起こし、身体を動かすように仕向けなければならないのでしょうか。
想うことは、美代さんが寝た切りになったら、大変なのはあたし。
ここは、無理をしてでも起こした方が善いのか。
美代さんにとって何が幸せなのか。
特別養護老人ホームですが、今はコロナで見学はできません。
でも、見学無しでも取り敢えず申込だけを先にしておくことが必要なのかもしれない。
そんなふうに思ってしまいます。
PS
午後1:30。まだ、起きません。