最近、デイサービスのことを仕事と表現することが多い。

デイケアの送迎はスタッフである女性で、軽自動車が多いが、デイサービスの送迎は男性で、ワゴン車で来る。
たぶん、送迎のみ若しくは施設の力仕事などをしているのかもしれない。
詳しいことを聞いていないので、憶測だけれど。

そのデイサービスの運転手を「土方の仲間」と言うことがあった。
母は、あたしが小学校の頃には土方仕事をしていた。
その後は、町内(現在は合併されて市)にできた電子機器の会社で、定年まで勤めあげた。

認知症になると、昔の記憶が鮮明となり勤め人だった人は、仕事に行くと言い出すことがあるらしい。
送迎車が俗にいう土方バスに似ているから運転手を見て土方と思ったのか、それとも、勤めていた会社も送迎バス(大型車)の利用だったので、その会社の事を思い出して言ったのかは定かではないが。

元々語彙力や表現力の乏しい人だったが、最近は極端に話す言葉も減り、何のことを言って居るのかも判らないことがある。
通所したての頃は、利用者・スタッフと使い分けができていたけれど、今ではもう言えなくなっている。

「それは利用者のこと?」

こう言う訊き方をしても、返ってくる言葉はおらんどのような者よ」
(おれ等=私達)

DSC_0931

美代さんはデイケ・デイサを楽しみにしている。
それは、美味しい昼食と入浴ができるから。
美味しい昼食・・・美代さんは食べ物の好き嫌いが激しく、一番好きな食べ物は白まんま=白米。

白米を食べられればそれが一番の幸せで、おかずについては何を食べたかの記憶は殆ど残らない。
が、それは好きな白米を食べた時の記憶で、嫌いな物が出た時は帰宅後に勝手に報告してくることがある。

「今日はうどんだった・・・短ぐ切ってらったども、かだくて美味しぐねがった。おどごらは、美味しいって言ってらったども、オレさば合わね」(男等)

麺類は、クタクタに煮込まなければ食べないので、ただでさえ太いうどんを毛嫌いする。
土曜日の晩ご飯は蕎麦にし、美代さん用にはかなり煮込んで出した。
「美味しい」と言い、完食してくれたあとで、デイサービスの昼食のことを思い出したらしい。

・・・ありゃ、昼も夜も麺類になってしまったかぁ・・・

このように、ダブってしまうことがあると困るので、以前献立表を欲しいと申し入れたことがあるが、その日に、近隣の農家さんから頂く新鮮な野菜等があるので、献立表は作れないと断られている。
まぁ、うどんのイメージが悪かったので、口直しではないが蕎麦にして良かったのかもしれない。

因みにデイケアでは、献立がうどんのときは、母用にはスプーンで食べられるように細かく切ってくださっている。

施設の規模でいうと、デイサービスはデイケアよりも小さい。
スタッフの数も比例している。
そんな中で、うどんを細かく切ってもらえるのだろうか。

一度、お願いしてみようか。