美代さんは、自分の名前と生年月日は言えますが、年齢は忘れています。

以前、このことをケアマネに話したのですが、変わらないものは憶えているが、日々変わっている物は憶えていられない。のだそうです。

成程ねぇ~。
名前・生年月日は、生まれた時から変わらない。
(結婚して苗字が変わりますが、それは置いておいて)

年齢は毎年更新される。
日付や曜日もその通りで、毎日更新される。

「美代さん、あなた自分が何歳か判る?」

「わがらね・・・」

「じゃぁさ、何とな~くなら判る?」

「ん~80・・・4が・・・5が・・・?」

84歳。
美代さんが、岩手からここ古河に越して来た時の年齢です。
3年前、おかしな行動は観えましたが、まだまだしっかりとしていました。
その時から歳を取っていない・・・のかもしれません。


「今日は火曜日が?」

「違うよ。水曜日だよ」

「そが、4日だな」

いえいえ、今日は11月25日の水曜日ですが、日付など全く判りません。
カレンダーを見なければ、11月であることも判断できないでしょう。
そして、このわずか数分後には曜日のことは飛んでいますし、あたしと曜日の会話をしたことも、憶えていません。

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あっちが痛い・こっちが痛い。
やれ、歩くのが辛い・・・大変だ。
ベッドに横になるのも一苦労。

「美代さん・・・あなた、生きていて楽しい?あなたの楽しみって何?」

「オレは〇〇男のごどは、おべでる(父・憶えている)

「話が飛ぶね。そうじゃなくて、楽しみは何?と訊いているの」

訊かれた問いに、そのまま答えることなどはなく、何のこと?という返事が返ってきます。
こんなことはしょっちゅうなのですが、まぁ慣れました。
少しだけ考えて出た答えは「デイサ行ぐごど」
そう、今の美代さんはデイに行くことが一番の楽しみ。

明日は休みだからゆっくりできると言いつつ、いざ休みになると、つまらないの一点張り。
あたしは想うのです。
家で、あたしにガミガミ言われて過ごすより、施設でワイワイと過ごして居る方が幸せなのだと。

来月も、2泊3日のショートステイの予定を入れていますが、区分変更で要介護1から2、または3になれば、ショート利用の日数も増やすことができる。そうなったら、いっその事1週間ステイや、その回数も増やそうか。

いつかはあたし一人での介護が難しくなる日が来る。
その時の為に、早めに介護施設(特養)を探しておく方が善と、コメントでアドバイスを頂いているので、美代さんの帰宅時間を気にすることなく、探し回ることができます。
コロナ禍では、施設見学は難しいかもしれませんが、ネット検索や電話での問い合わ等。できることは先手先手でやらなければ。

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話好きの美代さんの楽しみは、入所者様方と、ワイワイガヤガヤと過ごすこと。
デイサービスのスタッフが仰る「穏やかな認知症」
この、穏やかなままで過ごせる施設を探すのが、あたしの役割なのかもしれません。

記憶が無くなることは仕方がないことですが、少しでも楽しく過ごせたら、それが美代さんの幸せなのかもしれない。
この様に、想っています。