毎日、夕ご飯で美代さんに振り回されている、あたし・・・。

自由気ままな美代婆様。
あたしがいなかったら、どうやって生きていくんだろう。
岩手の実家に戻っても、娘たちは自分たちのことで手一杯だもの、美代さんの世話どころではないわ。
そのことを何度も話したけど、その時は例の「わがってる」が出るけど、結局は忘れるのよね。

認知症・・・切ないわぁ・・・。

昨夜、かかりつけ医から処方してもらった睡眠薬を飲ませましたわ。
その前に。
先にご飯を食べ終わった美代さん。
寝るには早すぎるので、もう少し起きてもらうために、あたしの入浴が済んだら薬を飲ませることに。

テーブルに出して置き、上がってくるまで待っていてね、と浴室へ。
「わがった」と、言っていた美代さんでしたが、暫くすると「トン・トン」と、杖を突く音が。

・・・何?なんで歩いてるの?・・・

「なぁ、風呂さいるのが?あの薬どのくらい飲むのだ?」

待っているように言ったよね?!
あの返事は何だったの・・・。

DSC_0799

夜8時に飲んでもらい、寝かしつけました。
あたしは睡眠薬を使用した経験がなく、どのくらいで眠りに入るのか判らないのですが、11時にトイレに起きてきた美代さん。

・・・え~?効いていないのかな・・・

でも、その後は起きてくることもなく、朝6時にもう一度トイレへ入り二度寝。7時過ぎに声掛けした際も普通に目覚めてくれました。

「ねぇ、夜中に起きた?」

「いや、おぎでね」

昨夜はシンデレラ時刻を過ぎた辺りに転寝してしまい、目が覚めたのは3時。
ヤバい!と、思いながら美代さんの部屋を覗くと、いつものように寝息をたてスヤスヤ。
寒いかな?と、布団を胸の辺りまで掛けてあげ、あたしもベッドへ。
転寝中ではあったけれど、杖の音はしなかったので、たぶん美代さんも朝まで熟睡できたのでしょう。

毎晩2~3回のトイレタイムで、夜中に熟睡することもできなかったのだから、昨夜は気持ちよく寝られたはず。
夜間用尿とりパッドも、ズッシリとした重さに。

睡眠薬効果は、あったのだ!と、今日の所は言いたいです。