母美代さんは、食べることが大好き。
でも、最近は食べることよりも優先されることがある。
それは・・・睡眠!

デイケ・デイサから帰って来ると「コテン」と、ベッドに横になり、そのまま朝まで熟睡、なんてことが何度もあった。
一食抜いたくらいでは、びくともしない体重だけれど、それが度々ともなるとどうなの?で、晩ご飯の時間を7時から5時へ変更。

昨日も4時半に帰宅で、ボーっとしていた。

「5時過ぎには晩ご飯食べられるけど、どうする?」

「まだいい。おなが、すがね・・・」

そのあとはズボンを脱ぎ、リハパン姿で、膝下がベッドから落ちた状態でごろ寝。
若いお嬢さんのパンツ姿なら、オバサンのあたしでも「あらっ💛」と思うけれど、皺くちゃ婆様のパンツ姿は、何方様にもお見せできない(苦笑)
パジャマか部屋着のズボンを穿くように言うも、暑いから穿きたくないと言い、そのまま寝息を立ててしまった。
こんな態勢で寝たのでは疲れるだろうと思い、何度も声掛けをするも、余程眠かったと観えてピクリともせず、挙句はいびき。

7時半頃にトイレに起きたので、ご飯の用意ができていることを伝えても、やはり答えは「ノー」で、眠いと。
いつものように、夜間用尿とりパッドとパジャマに着替えさせ、足のむくみ対策のために足枕の上に乗せてあげ「おやすみ・・・」

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  足枕は在庫切れだったので、ロング枕を足枕として利用

当初の予定では、処方された睡眠薬を、昨夜から飲んでもらうことにしていたけれど、それを飲むこともなく寝てしまった。
あたしは、隣の居間で1時過ぎまで待機していたけれど、こういう日に限って夜中のトイレタイムもない。
これじゃあ、睡眠薬など必要ないじゃん!

昔から寝不足には弱い人だったけれど、こんなにも寝るのは認知症のせいなのだろうね。
専門書には傾眠と記されています。

認知症の症状のひとつに周囲の物事に関心がなくなり、全般的に意欲を失う無気力状態(アパシー)があります。無気力になると、脳が興奮状態になることが少なくなり、傾眠傾向が強くなります。
https://i.ansinkaigo.jp/knowledge/somnolence#%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87

美代さんは、ぱっと見太っているようには見えないけれど、BMI計算では肥満を通り越している。
内蔵器官も、取り立てて悪い所はないし、悪いのは、頭と足・・・と、本人の弁。ま、それは置いておいて。

全く食べないという訳ではないので、そこまで気にしなくても大丈夫だとは思うけれど、美代さんの為にと、入歯に優しい料理を作っているあたしの気持ちは置いてけぼり。
夜中に起きて、お腹が空いたとわめかれるよりマシなのかな・・・。

どうすれば、夕方5時にご飯を食べてもらえるのか。
デイでの、昼食の量を減らしてもらえばいいの?
レクリエーション時に、お昼寝させてもらえばいいの?
それとも、美代さん任せで、これまで通り自由にしてさせておけばばいいの?

ケアマネが貸してくださった専門書には、母のような事例は載っていなかった。
結局、睡眠不足に弱い美代さんの身体は、食べることよりも寝ることに重きを置いているみたい。
ならば、美代さんの好きなようにさせることが、美代さんの幸せなのかもね。