木・金曜日と、二日続けて家で過ごした美代さん。

昨日は、流石に大丈夫?!と、思うことが・・・。

仏壇のあたしの夫の写真については、もう「やめて~」と、言いたくなるほど「はじめできいだ」の連発の中で、昨日は新しい記憶ができていた。
頭の中で、記憶を作っている感じ?
夫の写真が、自分の兄の写真だと思い込んでいるみたいで、例の美代さんの実家のナガゼギの仏壇から、兄貴の写真を持ってきたのか?と言い出した。

美代さんの兄たちは、もうとっくに他界している。
一人に関しては、あたしは顔も知らない伯父になる。
もう一人についても、ぼやけた記憶だけど、どう転がしても夫には似ていない。

ましてやコロナ禍で、先月お盆帰省はできたけれど、親戚関係宅には行っていないのだから、写真を持ってくることなど不可能なんだけれどね。そういう考えには至れないのよね。

「なんで、この写真があなたのお兄さんだと思うの?」

「・・・このおどごが誰だがわがらねども、もしかしたら兄貴の写真がど思って・・・」

・・・う~ん・・・
「この顔が、あなたのお兄さんの顔なの?」


「そうだど思う・・・」

考えていることも、話していることも全くちぐはぐ。
たぶん、自分でも何を話しているのか判っていなのでしょうね。

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午後3時過ぎから夕寝をした美代さん。
丁度5時辺りに起きてきたので、「夕ご飯できてるけど食べる?」
と、すると、またまたおかしな返事。

「今日の夕ご飯が?」

これから食べるのだから、今日だよね・・・。
寝ぼけていたのかな?
それでも、お腹が空いていたようで食べると言い、テーブルへ。
美代さんが食べている間に、あたしはジョグへ。
戻って、玄関を開けると丁度トイレへ入ろうとしている美代さん。
そこで、言った言葉が有り得ない!

「おはよう、今日の朝は暗いな・・・」

・・・え?・・・
「美代さん、ご飯食べた後に少し寝た?」


家を出てから約1時間後のこと。
美代さんの食事時間は長いので、まさか寝る時間などないはずで、一応訊いてみたが寝てはいないと。
とすると、寝ぼけていたわけではなく、本気で朝だと思っての言葉?

まぁいいわ。
本人が朝だと思っているのなら、それに合わせようと大根役者に。

「そうだね。いつもより暗いね」

「なして、こったに暗いんだがな・・・」

「どうしてだろうね・・・ま、こんな日もあるかもね」

この、応対は正解?間違い?
この後何も言わずに入歯を外しに洗面所へ。
でも、上下外したと思っていた入歯が、上の歯だけが入っていた。
な~ぜ~?
本人曰く「わがらね・・・」
もう一度洗面所へ逆戻りの美代さん。
歩きたくないのにねぇ。でもね、少しくらい歩いた方があなたのためよ!

時間は夜の7時過ぎ。
ジョグ後で汗だくの身体、早くシャワーを浴びたかったけれど、美代さんを寝かしつけないと。
夜間用尿とりパッドを入れてあげ、パジャマに着替えさせ寝かしつける際に、これまたおかしなことを。

「さっき朝で起ぎだど思ったら、もう寝るのが・・・でもよ、眠ぷてがら寝る」

時間軸と言うのか、完全に、朝晩が解っていない状態。
それでも睡魔には勝てずに、寝息を立てスースー。

昼夜逆転をしている訳ではないけれど、夕寝をすることで時間の感覚がおかしくなるみたい。
夕ご飯のこと、朝ご飯と思ったのかな・・・。
色々と忘れていくことは仕方のないことだけれど、この先はどんなことが起きるのだろう。

昨夜の早い就寝で、今朝の目覚めは6時。
デイサへ行く準備を終え、テーブル席でコックリ・コックリ。
もう少し寝ていた方が良かったね。
でも、起きると言ったのは、美代さんあなただよ。