とにかく寝てばかりいる。

美代さんは、週に4日デイケ・デイサに二日ずつお世話になっている。
帰って来ると「あぁ~疲れた」と言うことが多い。

昨日も、デイサから帰り横になろうとしていた。
これまでの様子だと完全に朝まで寝てしまうことが多かったので、パジャマに着替えさせ夜間用尿とりパッドをあてがったが、何故夜間用にしなければならないのかと、訊かれた。

外は明るいのに、何故夜間用をしなければならないのかと思ったのかもしれないが、そこは「もう寝るんだよ」と、だましてしまった。

入歯を外すように言うと「何でだ?」と。
夜寝る前には外していると教えても「そうだっけが・・・忘れた」と。
洗面所に行くように促したが「洗面所は何処だ?」
今に始まったことではないが、たまに自分の部屋も忘れることがある。

昨日も、晩ご飯を食べずに今朝まで就寝。

今日は、デイケ・デイサどちらも休みの日。
起き掛けに「今日はどごさが行ぐ日が?」と、訊いてきた「何処にもいかないよ。休みの日だよ」と教えるも、着替えの途中でまたもや同じ質問。

着替えを自分で用意はさせていない・・・できないから。
デイに行くためには、何を着て良いのか判らないために訊いたと言ってきた。

あたしが用意をしなければ、着替えもせずに毎日同じ服で通すだろう。
それは、肌着に至ってもそうで、汗でもかかない限りは換えることもないだろう。

朝食が済み、TVのリモコンを手にしオンにすることはできた。
暫く、ワイドショーを観ていたが、欠伸をしている様子。
内容を聞いていても、頭には入っていないのだろう。
面白くもないのなら、寝るに限る・・・の、ようだ。

寝る前にTVのスイッチを切るように言ったが、自分で点けたことも憶えていない。
「あなたが点けたのよ、寝るのなら消して」「オレが点けだのが?」

部屋のエアコンを設定温度27度にしてあげた。布団を掛けてスヤスヤ寝ている。
このまま、夕方まで寝続けるのだろうか・・・。
それとも、お腹が空いたと言い起きてくるのだろうか。

食欲よりも、睡眠が勝ってきている。
これも、順調に進行していることなのだろうか。

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認知症老人の食事の逸話は、食べたことを忘れ「食べさせてもらっていない」などと、言い張るようになるとあるが、今の美代さんは食べることよりも寝たいが先決。
わざと食べさせていない訳ではない。
食べたくないと言うのだから、食べたくなるまで待つことにするが、結局は朝まで寝ていることが多い。

夜中の12時・1時辺りにトイレに起き「朝か?」と、訊くこともある。
夜中であることを教え、お腹が空いていないかと問うも、空いていない眠いと言う。
こんなことが続いている。
眠いと言うのに、無理に食事を摂らせた方が良いのだろうか。

若い頃から睡眠不足に弱く、それが引き金となり頭痛を起こし嘔吐を重ねることが多かった。
その姿を何度も観てきているので、余計に起こすことを躊躇ってしまう。

あたしの行動は、母親に対する虐待になるのだろうか。

仮に晩ご飯の時間を早めたとして、食べたいと言う気持ちにならないままに与えたとして、果たして食べてくれるのか。
やってみなければ判らないこと。
今夜から、晩ご飯を夕方の5時辺りにしてみよう。