認知症なりの理由。

美代さんは、リハパン・尿とりパッドを使用。
昼は、220ccパッドを日に2個。
夜は、150ccの量を5回まで吸収できる夜間用。
昼の2回は少ないが、認知症になっても勿体ない精神は残っているので、漏れるまで取り替えようとはしない。

昨日、驚いたことがあった。
トイレから出てきた美代さんは、パンツを上げもせず、大量に含んだパットを手にし、汚物袋を持ってきてほしいと言ってきた。
汚れたパッドは部屋で交換しているので、ベッド脇まで歩くように言うと、手から漏れると言うのだ。
何故?近づいてみると昼用パッドの長さではなく、母が言うようにおしっこが滴り落ちそうなのだ。
慌てて袋に入れたのだが、わが家には上記の2種類のパッドしかないのに、何故にあんなにも短い・・・そして断面になっている?

よーく訊いてみると、「お股に入れると長くてごわつくから半分に切った」
と、言うのです。
あちゃ~😵
漏れるはず、漏れない訳がない!

尿とりパッドを使い始めて何年になる?
次女が結婚した時には使っていたから、5年にはなるね。
ここにきて、長くてごわつくから切った。という考えは、認知症の進行に他ならない・・・と、思う。

夜間用も、使い方を忘れたりこれは何だ?と、訊かれたりすることが増えた。
なぜ必要なのか。
尿とりパッドが無ければ、おしっこが駄々洩れする。
これが無ければ、あなたは生活できないでしょ!
ここまで言われ、一応納得はしているようだけれど、お股に邪魔になるから切る。
これって、必要性を理解できなくなってきていることなんだろうね。

これからは、こんなことが増えていくんだろう。

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取り敢えずやること。
美代さんのベッド脇に置いてあるハサミを仕舞った。
台所にもあるが、そこまで行って切る・・・とまでの、考えにはならないのではないか。
それに、歩いているうちに忘れるような気もするし。

便を壁に擦り付ける。
これにも訳があると、専門書には記されている。

尿とりパッドを切ったのは、お股に邪魔になるから。
これが、アルツハイマー型認知症、要介護1の美代さんの考え方。

そして、あたしのシワとため息が増える。
(この進行に、泣いてしまいました)