先日、寿命についてを記した。

1歳で死んでも、100歳で死んでも、それは寿命という考え方。
これは、ある人の考えで、最初に聞いた時は「何それ!」だった。

アルツハイマー型認知症の美代さんだが、3年前に脳梗塞で2週間の入院加療をしている。
退院後は、再発を防ぐために2種類の薬、クロピドグレル錠とロトリガを処方され、1日1回の服用が続いている。
3ヶ月に一度の定期検診時に、毎回担当医から言われることが、

  • 塩分控えめ
  • 運動をする
  • 野菜を沢山摂る
この、3つだ。

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美代さんは、生まれも育ちも東北は岩手県。
寒い地方では、塩分の強い食事になる傾向がある。
美代さんも然りで「みそ汁と、漬物だけで生きてきた」と、言うほど漬物が大好きだ。
料理が苦手な美代さんではあったが、漬物作りは得意で色々な漬物を漬けていた。
あたしも美代さんの漬物は好きで、帰省時には好んで食べていた。

3年前からあたしと暮らすようになり、みそ汁は夜のみ。
味噌を少なくし、だしの素で調整している。
漬物に関しては、きれいさっぱりおさらばし、大根なますのような酢漬けに替えてきた。
最近は、某メーカーのカンタン酢に、刻んた野菜と塩ひじき少量を混ぜ、漬物もどきとして出している。

ほぼ84年間、毎日食べていた漬物をやめさせたが、ここにきて想うことがある。
そう、寿命の考え。
食べることだけが生きがいの認知症ならば、好きな物を食べ、それで死期が近づいたとしても、本人には異論はないのではないか。

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100歳まで生きられると医師ふたりから太鼓判を押されたが、それはこれまでのように塩分制限をしての生活を続けるからであって、以前のように漬物三昧の生活に戻ったら、医師が言うほど先は長くはないと思う。
それでも、日に日に記憶も薄れ何が楽しみかと言えば食べること。
好きな物を食べて命がいくらか縮んでも、それが寿命と考えればそれで良いのではないかとも。

ただ一つ考えるのは脳梗塞のことで、以前は右脳の極めて少ないダメージで済んだが、もし仮にそれが大事となったら以前のようにはいかない。

物事には程度がある。
あたしのように型にはめた考え方ではなく、流れに乗って生きればそれも良いのかもしれない。

長生きするなら、健康で。


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