解った、解りました。

口にチャックをすると、どういうことが起こるか。
母美代さんに対して「自分で出来ることはなるべくなら自分で」を、
実践させてきました。

忘れることが多くなってはいますが、
~~をやっていないから、やって。
こう言うと「痛い・動けない」などと言いながらも、仕方なしではありましがやってくれていました。
美代さんが忘れていることに対して、目をつぶる・見ないふりや、言いたいけど言わない!をすると、美代さんは何も気づきませんし、考えることもしません。
普段から「工夫次第で何とかなるものだよ」そう、言ってやらせてきましたし、美代さんもそういうことをやって生きてきた人でした。

「おめは、あだまいいな。何でもでぎるな」

「あなただって、ちゃんとやってきたでしょ」

「そだよな、オレも工夫してだよな」

貧乏生活の中で、ない物は工夫して作ればよい。
そうして生きてきた美代さんですが、今はもう工夫どころではありません。
物の置いてある場所も解らなくなり、当然出したものは置きっぱなしで、片付けることなどできず、食べたまま、出したまま、汚したままが増えています。
そのことについても、何も感じなくなっているようです。

これまでは、あたしが教えることで取り敢えずその場ではできていたので、そのやり方で進めてきましたが、これも、もしかしたら要らぬお節介。
どうせできなくなるのなら、放っておく・手も口も出さない。
そう決めてのチャックでしたが、解りましたよ。

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どうせ忘れる・できなくなる。
でも、今は教えればできることがまだある。
その、できることに対して知らんふりをしたら、もう本当にできることがなくなる。
加えて、あたしの負担が増す一方で、更なるストレスの追加。
と、思ったけれど。
待てよ・・・
できなくなることが時間の問題なら、もうそろそろ全てをあたしがやれば、済むのか。
あたしの思うようにやれば、ストレスもなくなるのか。

結局、イライラストレスの原因は、これまで何を言わなくてもできていたことが、認知症になりできなくなったことへのイライラ。
できないことを、受け入れることができないでいる、あたしの問題なのだ。

要介護1。
トイレ・・・過活動膀胱・切迫性尿失禁でリハパンと尿とりパッド使用。ときどき粗相あり。
自力歩行・・杖と伝い歩き。
食事・・・・箸やスプーンは使える(こぼすことは、しょっちゅうだが)
着替え・・・ひとりでできる(ボタンの掛け違いや、シャツが出ているが)

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ユカど、サキはおめのこどもが?
オレのこどもは、おめどソノコ・・・だよな?

それでも、まだまだできることがあると思っている。
親のひいき目ならぬ、子のひいき目。
口チャックは、できないことを認めることから始めなければ。

と、結論を出したズルい娘。
果たして・・・。


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