母美代さんの認知症は、1歩進んだ。

この町内会に越してきて、4ヶ月が過ぎようとしている。
住んでいる借家は、コの字型に3軒のお宅に挟まれた形になっている。
引越し時、この3軒のお宅には引越しのご挨拶は済ませていた。

美代さんの進行で、あたしの声は前にも増して大きくなり、
それは、お隣さんに聞こえているのではないかと思えるくらいの大声に。

10日ほど前に、3軒のお宅に菓子折を持ってご挨拶に伺った。
何のため?
大声に因る騒音で、ご迷惑をお掛けしているのではないか・・・
そんな想いで。


すぐお隣は、例のネコのみいちゃんのお宅。
みいちゃんのお母さんは、70歳くらいかな・・・
お菓子を頂く理由が無いと、最初は固辞されたが、大声のお詫びの他に、今後あたし一人ではどうにもならないことが起こるかもしれない。その時には手助けして頂くことになるかもしれない。
このようなことを伝えた。
みいちゃんママは、そう言うことなら分かりましたと、快く受け取ってくれた。
同じ様に2軒のお宅でも固辞されたが、話をすると分かってもらえた。

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お菓子を届けた3日後くらいに、みいちゃんママが玄関に。
ドアを開け先日のご挨拶をすると、手にした買い物袋をあたしの前にし、

「先日はあんな高価なものを頂いて、申し訳なくって。これ、とっても美味しいパンなの、どうぞ食べてみて」

そんなつもりで届けたお菓子ではないので、それこそ固辞したのだが、自分もみいちゃんが迷惑をかけているのだからと、半強引に手渡された。
みいちゃんは、お隣のベランダから我が家の屋根に移り、カーポートの屋根に「ドスン」と、下りてくる。それが日に何度も繰り返されているので、いつかはヒビ割れるのではないかと冷や冷やもしていたが、わざわざ買ってきてくださったのかと思うと、無下にもお断りもできないので結局頂くことに。
因みに、みいちゃんは3歳の男のコと判明。

一昨日、今度はもう1軒のお宅の奥様が玄関に。
モニター画面の顔はマスク姿でちょっと分かりにくく、一瞬「誰?」と、思いながらドアを開けてみた。やはり手には買い物袋。

「先日はご丁寧にありがとうございました。これ、頂いたサクランボだけど我が家では好きではないのよ。良かったら食べてもらえるかしら。あとね、びわ。これも酸っぱいんだけど食べてみて」

あららら、こんなに・・・と、思っていると極めつけにもう一つ買い物袋を。
ジャガイモ・メークインが袋の中に5~6個。
頂いたジャガイモらしいが、奥様は糖尿の気があるらしく、ジャガイモは控えていると。
ご主人は、どうせ食べないのなら勿体ないが捨てればいいだろうと仰ったそうで、捨てるくらいなら誰かに食べてもらおう・・・で、わが家に白羽の矢?

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引越しの挨拶の際に、奥様は御主人のお父様の介護を7年間していたと話されていた。
徘徊があり、とても苦労したと仰り他人ごとではないですよ。
とも言ってもらえた。
介護の経験がある方がお隣にいらっしゃる。
それだけでも心強かったが、こうしてわざわざ気にかけてもらえることは、更に嬉しく感じる。

情けは人の為ならず・・・
このことわざは、今回の場合とは少し違うけれど、あたしの気持ちをきちんと受け止めてもらえたのではないか・・・そんな風に感じた出来事でした。

午前中、美代さんを連れ大型商業施設の中にある、歯科医院へ。
診療が終わったのは、12時過ぎ。
館内飲食コーナーには、結構な数の爺様・婆様。
テーブルを囲み、和気あいあいと談笑の様子。
食べ物を前にして、当然マスクは外していた。

お年寄りは、こんなものなのね・・・。


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