母美代さんが、ボ~ッとしていることが多くなった要因。

介護友の、だーすけ様からのご指摘もありましたが、
もの忘れの薬【レミニール錠】をやめたからだと、
少なからずは思っています。

この薬は、単に物忘れに効果があるというだけではなく、
気持ちがハイになるというか、攻撃的になるそうです。
若者が、街で肩をぶつけられた際、カーッとなることと似ている、と。
認知症で、ボ~ッとしている患者には攻撃的までとは言わなくても、
やる気に繋がる、元気が出る。
この様に、医師から説明を受けています。

「鬼・やめろ!」などの、
荒々しい物言いがなくなったのは、あたしにとっては喜ばしいこと
なのですが、美代さんのやる気が失せたことは、あたしが勝手に薬を
ストップさせてしまったことに因るものかもで、
何をするにも億劫で、歩くこともままならなくなっていることも、
もしかしたら、薬をやめたせい。

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でも、思うに。
始めから薬を飲んでいなければ、もっと早くにこの様な状態になって
いたのかもしれない。薬のお陰で元気でいられた訳で。
それでも、玄関外に置いてあるニンニクのプランターの水やりは、
たまにではあるけれど、頑張ってしているし、
寂しいと言いながら、携帯を掛ける行為もできている。
(掛け方を忘れることが多くなっているが)

今の状態は、他の患者さんと比べて一般的な症状なのか・・・
レミニール錠の服用を、また始めた方が善いのか。
思案のしどころ、難しい判断です。

午後一で、美代さんを歯医者へ。
車を止めた場所付近の出入口には車椅子がなかったので、違う入口まで
ゆっくり大股で、一歩一歩を踏みしめるように歩かせました。
あたしは「急いで」とか「早く」とかは、なるべく言わないようにしている。
言ったところでできないし、できないことを解って言うのは虚しいから。
待つ。ということは根気が要ります。
でも、やるしかないから。

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入歯の調整が終わり、出入口で車椅子から美代さんを降ろしていると、
通りすがりのご婦人二人から声を掛けられました。

「あら~優しいわね~、おかあさん?偉いわね~」

「ほんとね~」

「え?優しくなどないんですよ」

「優しいわよ~」

他人様からは、あたしは優しい娘に見えるようです。
決して優し訳ではなく、仕方がないのでやっている。
ただ、それだけのことですが。
車椅子から降りた美代さんに又もや声掛け。

「ほらっ、大股でゆっくりだよ。一歩ずつゆっくり」

やればできるのですけれどね・・・
おっかないが先に立ち、できることもできなくなっている。
レミニール錠を再服用したら、おっかね病が無くなるのかしら・・・

今日の古河は暑いです。
マスクなしの方もチラホラ。

うがい・手洗い・マスク着用。
人との間は、十分に距離を保ちましょう。


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