新型肺炎・コロナウイルスの集団感染で騒がれている、
クルーズ船「ダイヤモンモンド・プリンセス」の乗客に出された食事内容がTVで流れていました。
あたしが観たときの主食はパン。

今よりもう少し若い頃・・・50代前半くらいのときでした。
次女のサキが、
「おかぁさあ、祖母ちゃんと船旅にでも行ってみたら」

その頃の母は、まだ認知症の症状も出てはおらず、畑仕事に精を出していました。
母親を嫌っているあたしが、ふたりで旅行?それも船旅なんて。
ぜ~たい、有り得ない!
第一、水恐怖症の美代さんが「うん」と、言うはずがない。
この話は、いつの間にか立ち消えました。

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思うこと。
美代さんは米が大好き。
と言うか、米が無ければ生きていけない。
晩ご飯時、麺を出すこともあるが、その麺にもこだわりがある。
そう、軟らかくクタクタであること。
パンに関しては以ての外で、パンは主食に非ずの考え。

なぜそんなにもパンを嫌うのか。
パンではお腹いっぱいにできないのだそうだ。
あたしには訳の分からない話。

たとえば戦時中で米が食べられないこともあったと思う。
そんな時は芋類で凌いでいたという話も聞く。

極端な話。
水を沢山飲んだら、お腹もいっぱいになるじゃない。
みたいなことを、美代さんに言ったこともあるが、聞く耳などなく、
「はぁ~っ?」状態だった。

こういう嗜好の美代さんが、たとえば今回のクルーズ船の乗客と同じ状況下となったら、ご飯以外のものを受け入れてくれるのか。
文句を言わずに、食べてくれるのか。
流れに身を任す的な考えに、落ち着いてくれるのか。

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朝・昼・晩。
米さえ食べていられたら幸せな美代さん。
今朝のおかずは納豆と皮なしウインナー。

袋のままテーブルに持ってきて、そのまま食べようとしていた。
「ねぇ、そのまま食べるの?チンした方がいいんじゃない」

てんこ盛りのご飯とおかず二品で満足の様子。
簡単でいいね。
でも、せめてケチャップくらいかけてもいいんじゃない。
ま、そういうことも思いつかないか。

食の好みって、作る側と食べる側の相性があると思う。
好き嫌いの多い美代さんとは、合わないわよね~。