今日2月1日は、父の命日です。
そして、90歳の誕生日でもあります。

11年前の今日、次女からの突然の電話。
詳しくはこちら「亡き父を想うⅠ ~突然の訃報~」
お読みくださいましたら幸いです。
http://aya1205k.xyz/archives/10001874.html

当時の父は軽度認知症を発症していました。
要支援1・・・2、情けないのですが確かな記憶はないのです。
デイサービスへ行くように勧めても、口下手な父は周りの方々との会話に
不安があり、母と一緒でなければ行かないと、言っていたそうです。
そんな父に対して、介護の知識も情報もない母は、今のあたしよりも輪を
かけて辛く当たっていたようです。

離れて暮らしていたあたしは母任せでした。
それでも、介護の本を買い大事なところに付箋をつけて渡しましたが、
本を読む習慣などがない母には「豚に真珠・猫に小判」だったようで、
実践することなく、
「そったな病気、エイッヤッて、気合で治すんだ」
などと、平気で投げかけていたようです。

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最近、思うことがあります。
それは、
父は、自分の意思で逝ったのではないか・・・。


母美代さんは、家庭的なタイプではありません。
両親はもとより、舅・姑の介護経験もないのです。
その母に、今後の面倒・介護ができるのか・・・。
妻に面倒は掛けさせたくない・自分も辛い。
もしかしたら、そんな想いがあったのかもしれません。

誕生日のその日を、とても有意義に過ごした父でした。
孫むすめ達との、外食。
鍋焼きうどんを「美味しい」と、食べていたそうです。

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今朝の母美代さん。
いつものように日付と曜日確認です。
「今日は2月1日だよ。何の日だっけ?」

「ん?なにがあるっけが・・・」

父の誕生日、そして命日であることを、すっかり忘れていました。
暫くして、もう一度訊いてみました。
「2月1日だよ。判らない?」

「わがらね」

この後、何の日だ?という問いかけもありませんでした。

・・・じいちゃん、あの世と言うところはどんなところ?美代さんを迎えに来ることはないの?・・・

この世は修行の場。という仏教の教えがあるとかないとか。
美代さんには、まだまだ修行が必要なのかしら。
同時にそれは、あたしにも修業が必要ということになるのかも。
デイケアから帰ってきたら、命日であることを教えます。

甘いものが大好きだった父。
お仏壇には、お饅頭と果物をお供えました。


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