昨日、デイケアから帰ってきた母美代さん。
いつものように、デイで使ったバスタオル類は自分で洗濯機に入れさせました。
この後には部屋着(普段着)に着替えて、居間でテレビを点ける。
というのが日課ですが、いつまで待っても来ないのです。

廊下の電気は点けたまま、洗面所のドアも開けたまま。
部屋を覗いてみると、ベッドで寝息をたててスースー。
これは夕寝だ。起きたらまた『おはようございます』のパターンか。

18時30分辺りに、トイレから出てきた美代さんに、
「7時(19時)になったらご飯だからね」と、声掛け。

美代さんは、
「朝ご飯が?そど、まだくれな(外、暗いな)

案の定です。
「朝じゃないよ、夜だよ。美代さんパジャマ着ていないじゃない。まだ眠いのなら寝てもいいけど、お腹空くんだからちゃんと起きてきてね」

「そが、夜が・・・」

正味2時間30分の夕寝で、朝まで寝た気分?
眠りが深いということ?
あぁ~、羨ましい。あたしも熟睡したいわ。

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デイケア・デイサービスの日の朝食はあたしが用意します。
お膳に用意したものを載せ、温めたほうじ茶と一緒に出します。
食べ終わり、薬を取り出した美代さんですが、
ま~たロトリガを忘れている。
テーブルに張り付けたメモ・・・意味ないじゃない!
書かれてあることも、忘れてしまうようです。

そして、食べ終わったお膳を片付けたのはいいのですが、
ほうじ茶の入っているコップだけが、テーブルにポツン。

「美代さん、なんで、コップだけ片づけないの!」

「あ?あるのが。忘れでいだみだいた」と、言いながらキッチンへ。
まではいいのですが、

「このコップさ水みだいたの入ってる。オレ、薬飲んだのが?」

「それはほうじ茶だよ。薬飲んだこと忘れたの?」

「あ、そう言えば何だが色ついでるように観えるども、薬はおべでね」

昨夜は薬のことはすっかり飛んでいましたし、
今朝は飲んだことも飛んでいた。
冷蔵庫の中には、美代さん用のほうじ茶を入れてあります。
食事の際は勿論、喉が渇いたという時もほうじ茶を飲ませます。
まぁ、「ほうじ茶」という名前も出てきませんが。

ミリ単位での進行と思っていたのですが、ここのところの進行は、
もはやミリでは済まされないような。

何れにしても、確実に進んでいることは確かなようで。
その進行の速さに、あたしが追い付かずのイライラ。

そうそう、デイサービスのお迎えの時間までウロウロしていたのですが、
用もないのに自室へ。
・・・これは、絶対に飴玉なめるわ・・・
「美代さん、飴玉はダメだよ。服のポケット確認してもいい?」


「いいよ」と言いながらも、ほっぺは膨らみ、右手はパーで左手はグー。
一目瞭然じゃない。
思考は、お子ちゃまだよ。

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          機能性表示食品
今どきのキャンディーは、お肌の潤いや血圧にも配慮されているようです。

施設へは、飲食物持ち込みは禁止。
特に飴玉は、喉に引っ掛ける危険性があるということで、尚のこと禁止。
口淋しいと懇願され、買ってあげたのはあたしです。
但し、デイの日は、口に入れることも持って行くこともダ~メとの約束で。

ダメことも約束を守れないことも認知症が故。
で・す・が、やっぱり怒ってしまいます。

記憶が飛んでいる美代さんには、
知ったこっちゃない!の、ようで。

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