薬の過剰摂取。

母美代さんは3種類の薬を飲んでいる。
朝に3種類、夜に1種類。

朝・・・クロピトグレル、ロトリガ(共に脳梗塞予防の血液サラサラにする
    薬)レミニール(物忘れ)
夜・・・レミニール

ロトリガは粒状なので、ピルケースに入れる訳にはいかず、毎回袋から出しているが、上記の2種類は美代さん自らに入れさせている。

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今朝、薬を飲んだか訊いてみた。
「飲んだ。ほれ、こごに空あるべ」

テーブルを確認すると、クロピトグレルの空が2つとレミニールの3つが置いてある。
・・・あぁ~、やっちゃった・・・

できることはなるべく自分で。
美代さんに言い聞かせ、美代さんもそれで良いとしていた。

先週までは間違いなく朝の段に2個、夜の段に1個が入っていた。
ケースの中を確認した。
朝の段全てにクロピトグレルが2個づつ入っていた。

ケースに入れたのは、昨日のことで、
あたしが耳鼻科へ出かけていたときのことらしい。

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「ねぇ、朝はケースの中の薬は2種類で2個だよ。なんでクロピトグレルが2個ずつ入ってるの?」

「ありゃ、そだな」

2016年の9月に脳梗塞を発症。
以後、ずっと飲み続けてきた薬です。
ピルケースを使うようになってから何か月になる?
ブログを遡ってみたら、丁度1年前に購入していた。

1年間、毎週同じことを繰り返してきた美代さんは、今回、何も考えずに
クロピトグレルを2個入れたらしい。

先週、インフルエンザでずっと部屋に立てこもっていた際も、薬の飲み忘れがないように注意はしていた。
ここにきて、まさかこうなるとは思わなかった。
考えることが苦手になるのだから、仕方がないが、
美代さん任せにしていた、あたしが悪いのだろう。

NHKスペシャル
認知症の第一人者が 認知症になった

長谷川式認知症スケールの発案者でもある、
認知症医療の第一人者 長谷川和夫(90)氏が、自らの病名を公表し、
「自分の姿をみせることで、認知症とは何かを伝えたい」
として、公演活動を行われている。

「嗜銀顆粒性認知症」(しぎんかりゅうせい)
  • 進行が比較的緩やか
  • 高齢期に多い
代表的なアルツハイマー型認知症は、人の名前や顔を忘れる、自らの直近の行動を思い出せなくなる、外出したまま帰宅できなくなるなど、記憶障害がおもな症状です。AGDでは記憶障害のほか、頑固になる、被害妄想が始まる、暴力・暴言が見られるなど性格的な変化が見られるようになります。


https://www.sagasix.jp/column/dementia/agd/

今日は何曜日?の問いかけに、「水曜日か 金曜日 木曜日」
と、答える辺りは、母美代さんと同じ症状だな~と思いつつ、
日付・曜日の感覚や薬の飲み忘れなど、実際の様子を目の当たりにし、
「こういうことか・・・」とも、実感してしていました。

あたしの心の奥底には「ホントに判らないの?」と、
問いかけたり、実はまだまだ大丈夫じゃん・・・
などと、安易に考えてしまったりと、実の所十分には受け入れ切れていません。
でも、確実に進行していることも理解しているのです。

今回の薬の件は、たぶん一歩進んだということなのでしょう。
クリアな人なら間違うはずのないこと。

毎回何かしらが起こり、その度に一歩進んだと表現してしまうあたし。
もっと、どっしりと腰を落ち着けなきゃ・・・。

先は長いのだから・・・
そう、100歳までは、長いよ~。


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