今週末、岩手に帰省します。
母美代さんは、9月の帰省の際と同じ様に、宇都宮駅まで孫娘に迎えに
来てもらいます。

毎日「ああ、やっと帰れる」と言っている美代さんです。

「ふるさとの山に向かひて 言うことなし 
     ふるさとの山はありがたきかな」岩手の詩人「石川啄木」の詩


啄木の故郷渋民村(しぶたみむら。現在は、盛岡市)からは、
岩手山が一望できます。

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ゴツゴツしている方が表岩手、なだらかな方が裏岩手と、言われて
います。
写真は中間辺りのようです。

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昨日の3時のできごとです。
自室から携帯を持ってきた美代さん。
カパッと開けて、誰かにピッ。
「あ、いだが。昼ごはんは食べだが?サキはしごどが?」(仕事)

・・・あぁ、ユカに電話したんだ・・・

「あ、そだな。今日はにじようびだな」(日曜日)

ユカは、サキが居ることを伝えたようですが、サキの勤める歯科医院は日曜日は午後2時までの診療です。
3時前は、丁度帰宅している時間。
日曜日が診療日であることは忘れているので、
日曜日だから家に居る。その様に判断したようでした。

話は駅の構内の長い距離を歩くことと、新幹線に乗る際の
ホームからステップまでの間を跨げるか(またげる)といこと。
前回の9月に、きわめて危なく感じたらしく、今回は少しでもスムーズに
足上げができるように、練習しておくようにと言ってきたようです。

そう、足上げに関しては、随分前から練習するように言っています。
電話を替わり、ユカは「忘れるからしないんでしょ?」と言ってきましたが、そうではないのです。
それは美代さんのやる気と気分次第なので、いくらあたしが強く言ったところでどうにもならないことで、そのことを伝えると、
「いい、わかった。じゃあ、あたしが言う」と、怒ってしまう始末。

何度も何度も足上げ・腿上げのことは言っていますが、
やるのは言われたその時だけ。

確かに忘れることもあるとは思いますが、気分が乗らないのも確かなこと。
一番可愛いと公言している孫娘のユカに言われたのなら、
やる気になるのでしょうか。

もう一つは、歩行車のこと。
折り畳みができることは伝えていますし、写メも送っていますが、
実物を見ていないので、新幹線に持ち込みできるかを不安視。
できなかったら、あたしが持ち帰るまでよ。ということで納得。

ひとしきりの会話後すぐに着信音。
♪ヨッコ携帯さんから電話です♪

そう、美代さんの2番目の妹・ヨッコさんからです。
と、美代さんの手元があやふや。
「どごおせばいいのや?」

自分からすんなりとかけられたり、受け方も解らなかったりと、日々変わる
のが今の美代さんの症状。
毎度毎度のことで、昔話に花が咲いてました。

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晩ご飯時、少しだけ?意地悪したあたし。
「ねぇ、ユカとどんな話したの?」

「は?ユカどいづ話した?」

電話を掛けたことを忘れていたので「歩き方の話をしたでしょ?」と。
「あぁ~そうだ~。今わがった」

続けてヨッコさんのことも訊いたのですが、同じ返事。
「いづヨッコど話した?・・・」

あれほど夢中になっていた会話が飛んでしまうのです。
それでも、助け舟を出すと会話の中身は思い出せずとも、話したことは
思い出す。
これも今の美代さんなのです。

今朝の迎えの時間は、9時20分頃の連絡。
毎回伝えています。
「わがった」の返事。
これも毎回のことで、時間を解っているのではなく、聞こえたから
「わかった」と返事をした・・・が正しいのです。

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9時5分過ぎでした。
「そろそろ来るな?」

「迎えは20分だよ」

「今何時よ?」時計を見て「まだ5分だじゃ。もう少し休めるじゃ」


PS
年末の慌ただしさで、道路状況も定かではないので、
宇都宮駅に向かう時間を、新幹線発車時間の3時間前に出ることに
しています。
「〇時の発車よ。3時間前だと何時に出ればいい?」

「・・・うんと~・・・あぁ~、あだまのなが、もやもやする」

足し算引き算は得意な美代さんですが、答えられませんでした。


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